むかしは電話でのプロポーズも珍しくなかった? 電話の効果を再検証

2019.10.11スタッフブログ
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電話でのプロポーズ。「え?ありえない」と思われるでしょうか?先代の天皇陛下(現・上皇陛下)には、皇太子時代、当時民間人だった美智子上皇后陛下に電話で結婚したい気持ちをお伝えになり、プロポーズに成功したという逸話があります。今回は、このエピソードをもとに、電話プロポーズの有効性や可能性について考えてみます。

電話機とハート

上皇陛下は、電話で美智子上皇后にプロポーズされた

常に世界の平和と安寧を願い、国民に寄り添い続けてこられた上皇陛下。美智子上皇后陛下とも大変仲がよく、両陛下の仲睦まじい様子をテレビで拝見した方も多いかと思います。おふたりは恋愛結婚で、上皇陛下が24歳の時に電話で求婚、その思いが実ってご成婚にいたりました。

「イエスと言って下さい」陛下からの電話プロポーズ

おふたりの縁は、共通の趣味であったテニスがもたらしてくれました。1957年8月に長野県軽井沢町で開かれたテニストーナメントの準々決勝。大学生とペアを組んだ皇太子殿下(当時)は、外国人と若い女性のペアと対戦し、敗れてしまいます。試合後、殿下は「あんなに正確に粘り強く打ち返してくるのだから、かなわないよ」とおっしゃったとのこと。その対戦相手こそ、後に民間人から初の皇太子妃となられる正田美智子さん、現在の上皇后陛下でした。

それ以来、両陛下は電話を通して言葉を重ね合い、交流を深めていかれました。電話の取り次ぎを任されたのは、両陛下の共通のテニス仲間であった織田和雄氏です。織田氏は58年10月から、陛下の代わりに正田家へ電話をかける「橋渡し役」を任されたといいます。織田氏は当時陛下の側近の様な立場で、電話の取り次ぎから恋の相談まで引き受けたとのこと。上皇陛下は美智子上皇后への思いを募らせ、恋に悩んでいたという話もあり、そこには純朴な一青年の面影も垣間見られます。

これまで織田氏に取り次ぎを任せていた上皇陛下でしたが、プロポーズはご自身のお口から直接、お伝えになったそうです。織田氏が電話中に書き留めたメモによれば、「天皇陛下になる立場上、場合によってはお助けできないこともあるかもしれない」と前置きしつつ、最後に「それでも結婚していただきたいので、イエスと言ってほしい」と熱烈にラブコール。その後、陛下は上気した顔で「話しちゃったよ」と織田さんにこぼされたそうです。

強い思いと真摯な言葉があれば、直接会わずとも相手に届くものだということが伝わるエピソードです。

電話のプロポーズはあり?なし?

陛下というお立場だからこそ、お電話でお気持ちを伝えるしかなかったのかもしれません。とはいえ、現在ほどコミュニケーションツールが豊富ではなかった時代、遠距離恋愛など会うのも難しい状況下での電話プロポーズは、さほど珍しくなかったかもしれません。そもそも、世間一般は直接会わない形式でのプロポーズに対し、どんな意識を持っているのでしょうか?

民間の調査によれば、電話やメールなど顔を見ないプロポーズを「あり」と答えたのは100人中28人。「なし」と答えたのは72人だったとのことです。やはり、顔が見える状況でのプロポーズが自然で、うれしいと感じる人は多いのでしょう。

理由を見ていくと、サプライズを期待したり、遠方にいて会えなかったりの状況であれば、電話やメールでのプロポーズも前向きにとらえられる、という声が見られました。反対に、プロポーズの重み、結婚することの意味を考えると、電話やメールはふさわしくないとの理由から、多くの人がなしと回答したようです。

同じ言葉を伝えるプロポーズでも、その形式が違えば言葉の温度、伝わり方も大きく変わってくる、ということかもしれません。電話とメールでも、その違いは明白です。直接会ってのプロポーズは、同時に指輪をプレゼントしたり、すてきなロケーションをセレクトしたり、心をつかむための方法もバリエーション豊かです。一方、電話・メールだと、思いを伝える手段は言葉しかありません。言葉選びと伝え方に、すべての神経を注ぐ必要があるのです。

電話にしろ、メールにしろ、その形式でのプロポーズはスタンダードとはいえず、伝えられた側からすると違和感を覚えかねません。なぜ電話・メールという手段を選んだのか、相手にきちんと伝わる努力も重要といえそうです。

取り次ぎ役のご友人も大変だったのでは・・・

上皇陛下の心温まるプロポーズエピソード。このドラマの「陰の主人公」は、両陛下の共通の知人である織田和雄氏といえるかもしれません。上皇陛下が電話の取り次ぎを頼まれたとのことから、その信頼は大きなものがあったのでしょう。さらに、織田氏は恋に悩む上皇陛下の相談役も務めたとのことですから、まさに大役です。

電話の取り次ぎは、電話応対の基本的な方法のひとつ。ビジネスマナー研修でも必須のステップです。取引先やクライアントからの電話を受けたオペレーターは、氏名や部署名、用件を聞き取り、担当者や上司につなぐ役目を担います。担当者や上司が不在であれば、詳しい用件を聞き取り、折り返す場合は都合のよい日時など必要な情報を聞いてメモすることで、スムーズな案内につなげます。

オペレーターが電話を取り次ぐ際、どんな点に注意すればよいのでしょうか?ポイントをご説明します。

すぐに取り次げる場合

取り次ぐ相手を確認のうえ、「〇〇でございますね。ただいま代わりますのでこのまましばらくお待ちいただけますか」といって電話を替わります。名前を復唱すること、語尾は依頼形にして丁寧さを表すことがポイントです。保留ボタンを押して雑音が聞こえない様に配慮することも大切です。

取り次ぐ相手が不在だった場合

今すぐ取り次げない事情をお伝えし、お詫びします。「席を外しております」「ただいま外出中でございます」「あいにく出張中でございまして、近日中の対応が難しい状況です」などの回答パターンがあります。ここで具体的に理由を説明する必要はありません。「退席中」「休暇中」など、不在の理由はおおまかに伝えるだけに留めます。

折り返し電話する場合

折り返しの電話が必要な場合は、相手の電話番号、都合のよい時間帯などを尋ねます。「恐れ入りますが、お電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか」最後に復唱も忘れない様にします。また、都合のよい時間を聞いても本人が電話できないケースもあります。その状況も想定したうえで、「本人の都合で該当時間でのお電話が難しい場合もあるため、ご理解いただきますよう何卒よろしくお願いいたします」とフォローをいれ、最後に「本日はわたくし○○が承りました」とあいさつして電話を切ります。

電話プロポーズをする場合、気を付けたいことは?

かりに電話でのプロポーズに挑戦する場合、どんな対策が求められるでしょうか?

伝えたいことを文章にする

電話をかける前に言いたいこと、伝えたいことを文章にまとめるとよいでしょう。緊張して頭が真っ白になっても、慌てずメモを見ながら自分の気持ちを伝えることができます。単にメモを読み上げるのではなく、感情を込めながら抑揚を付けることが大切です。

相手の反応を確かめながら話す

緊張のあまり、つい早口になって言いたいことだけを一方的に言う展開は避けたいところです。相手の言葉に耳を傾け、反応も確認しながらの言葉選びを心がけます。緊張が出ていないか、早口になっていないか、自分の話し方を客観視する目もあったほうがよいでしょう。

これらの注意点は、何もプロポーズする時に限らず、ビジネスシーンでも心がけたい電話の話し方といえそうです。話し方の工夫と、相手の立場をおもんぱかる姿勢。これらに心を砕けば、顔の見えないコミュニケーションでも自分の思いを伝えられるのではないでしょうか。

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