ゆとり世代は打たれ弱い?新入社員との付き合い方

2020.05.21ビジネス豆知識
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「〇〇世代」という言葉が毎年のように作られるなかで、ここ十数年にわたって耳にするのが「ゆとり世代」です。この言葉が誕生してから30年程度経過しており、多くのゆとり世代がビジネスパーソンとして活躍しています。ゆとり世代の部下を多く抱えている方もいるでしょう。今回は、「打たれ弱い」や「失敗を恐れる」と表現されることのあるゆとり世代の特徴や、実際にそういった部下を受け持った場合の付き合い方をご紹介します。

叱られるゆとり世代

ゆとり世代とは?

ゆとり世代という言葉は普及しているものの、実際どの年代の方があてはまるのか分からないといった声も耳にします。一般的にゆとり世代と呼ばれるのは、「1987年4月~1996年3月」に生まれた方です。20~30代を迎え、社会人として活躍している方も少なくありません。

ゆとり世代の最大の特徴は、ゆとり教育を受けた世代である点でしょう。日本でかつて行われていた詰め込み教育の弊害を解消するべく、カリキュラム内容を精査し、学習時間を減らしてゆとりのある生活を送れる様な学習プログラムへと変更されました。

単に学習時間を短くしたのではなく、生徒が自分自身で考えて学習し理解できる教育が求められ、その代名詞として導入されたのが「総合的な学習の時間」です。図書館で住んでいる地域の歴史を調べたり、フィールドワークに出かけたり、グローバルな人材を目指して英語学習が行われたりと、さまざまな取り組みが行われました。

ゆとり教育の結果、子どもの思考能力が向上し、個性を伸ばすことができたとする識者もいます。一方、ゆとり教育を導入した後の国際学力テストでは、日本の順位が以前より下がっており、ゆとり教育によって子どもたちの学力が低下したという批判も少なくありません。

 

ゆとり世代は自分のことをどう思っている?

「ゆとり世代は△△」など、別の世代の方がゆとり世代の特徴を語るシーンをよく見かけます。それでは、「ゆとり」といわれ続けてきた方々は、ゆとり世代についてどの様に考えているのでしょうか。こちらでは、株式会社オウチーノが2016年に実施した20~28歳のゆとり世代へのアンケート(「ゆとり世代」に関するアンケート調査)をもとにご紹介します。

 

ゆとり世代と呼ばれることについてどう思っている?

「『ゆとり』と呼ばれることについてどう思いますか?」という質問に対する回答の割合は、以下の通りです。

□「うれしい」・・・5.4%
□「どちらかというとうれしい」・・・4.1%
□「どちらかというと嫌だ」・・・23.5%
□「嫌だ」・・・34.2%
□「何も思わない」・・・32.8%

「うれしい」や「どちらかというとうれしい」といった好感を抱いている方は、全体の10%の未満であり、ゆとりという言葉がマイナスイメージとして受け取られていることが分かります。また、好感を抱いている方の理由も、「予防線になる」や「ゆとりだからとい甘やかしてくれるから」など、決してポジティブなものではありませんでした。

 

ゆとり世代の特徴は?

「『ゆとり世代』の特徴は何だと思いますか?」という質問に対する回答の割合は、以下の通りです。

□「打たれ弱い・失敗を恐れる」・・・17.0%
□「仕事や仕事上の付き合いよりプライベートを優先させる」・・・14.7%
□「スマホ・ケータイ依存」・・・14.0%
□「ストレス耐性が低い」・・・13.7%
□「出世にこだわらない」・・・13.7%
□「特にない」・・・26.7%

それぞれの理由も、「怒られることに慣れていない」や「挫折経験が少ない」、「プライベートの充実のために仕事をしている」「スマホがないと仕事もできない」など、ゆとり世代特有のものが並びました。

 

ゆとり教育を受けた世代で良かった?

「『ゆとり教育』を受けた世代で良かったと思いますか?」という質問に対する回答の割合は、以下の通りです。

□「とても良かった」・・・9.0%
□「どちらかというと良かった」・・・18.5%
□「どちらかというと良くなかった」・・・16.6%
□「まったく良くなかった」・・・12.0%
□「どちらでもない」・・・43.9%

好印象を抱いている方の割合が27.5%、良くない印象を抱いている方の割合が28.6%と、それまでの質問とは異なりゆとり教育に対する評価に大きな差はないことが分かります。また、年齢別に見ると、ゆとり教育を受けた期間が長い方ほど、「良かった」と感じているようです。

 

「さとり世代」との違いと共通点

「さとり世代」とは、ゆとり世代の後に誕生した、いわゆる「脱・ゆとり教育」を受けてきた世代を指します。さとり世代は、幼いころから不景気が叫ばれており、将来への期待感が少ないといわれています。その分、ゆとり世代と比べて自己成長に意欲的であり、安定的な生活を目指した選択をする傾向にあるようです。

また、趣味や好きなことへは積極的にお金を使う点や、デジタルネイティブである点はゆとり世代とも共通しています。

 

打たれ弱く失敗を恐れる部下への接し方

ゆとり世代だけでなく、「打たれ弱い」や「失敗を恐れて自ら行動しない」といった性格を持つ方は少なくありません。打たれ弱く失敗を恐れる部下を持つ場合、どのように接すると良好な関係を築くことができ、仕事をスムーズに進められるのでしょうか。こちらでは、打たれ弱く失敗を恐れる部下への接し方をご紹介します。

 

良いところを見つけて褒める

打たれ弱い方の多くは、「怒られる・叱られる」ことに委縮してしまう傾向があります。アンケートにもあった通り、子どものころから怒られることに慣れておらず、挫折経験が少ないゆとり世代ならではの特徴といえるでしょう。きつく叱ってしまった結果、次の日から出社しなくなった部下がいる、という方もいるかもしれません。

打たれ弱い方には、まず良いところを見つけて褒めることが大切です。褒められることで不安や緊張感を取り除くことができ、より仕事に精力的に取り組める様になります。部下のどういった姿勢や仕事の結果が評価できるのか、具体的に伝えるとより効果的です。

 

人の部分を否定しない

仕事をするうえで、ミスや注意不足が原因で叱らなければならないケースも珍しくありません。その様な場合は、「人」と「事」を分け、決して「人」の部分を否定しないことが大切です。人格否定や頭ごなしに叱られると、その後の適切な助言も受け入れられず、良好な上司と部下の関係を築けません。大切なのは怒るのではなく叱ることであり、相手自身を否定しない様に意識しましょう。

 

上から目線で接しない

打たれ弱い部下は、相手の上から目線の態度に敏感です。上司自身はアドバイスとして伝えたつもりでも、その態度に嫌悪感を抱いた部下が聞き入れないという事例は珍しくありません。必要以上にへりくだって接する必要はありませんが、フラットな目線で関係を築くよう意識しましょう。

 

成功談だけでなく失敗談も活用する

部下への指導の一環として、自信の成功事例を挙げる方も多いでしょう。ただ、成功事例のみを語っていると、上から目線で接した場合と同様に部下の劣等感を刺激してしまうかもしれません。あえて失敗談を取り入れることで、部下が話を聞き入れやすくなるだけでなく、「部下目線で接してくれる上司」として今後の良好な関係につながるでしょう。

 

まとめ

ゆとり世代をはじめとした新しい世代がビジネスシーンに登場したことで、人付き合いや部下との接し方も変わりつつあります。会社内の人間関係を良好にし、仕事を円滑に進めるためにも、新入社員や部下との接し方をアップデートしていきましょう。

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