オフィスでも大切!防災対策

更新日:2023.03.15スタッフブログ

災害

たくさんの仕事に追われている状況だと、防災対策は後回しになりがちです。急ぎの業務を抱えるなかでの防災対策は、どうしても面倒に感じるかもしれません。それでも、きちんと対策しておくと万一の場合に少なからず効果を期待できます。できるだけオフィスの被害を軽減するための参考として、今回はオフィス防災の重要性、具体的な地震対策、便利な防災グッズなどをご紹介します

オフィス防災の重要性

どれほど仕事が忙しくても、オフィス防災は重要です。普段は必要性を実感しにくいかもしれませんが、この機会に防災対策が整っているかチェックすることをおすすめします。

オフィス内は整理整頓

オフィス内は、従業員の安全を確保するために整理整頓が基本です。デスクやキャビネットにたくさんの書類や備品類が雑然と積まれていたら、安定せず危険です。災害が起きて避難が急がれる時に、少し体がぶつかっただけでも崩れてくる恐れがあります。

それらが通路をふさげば、避難の妨げになり好ましくありません。ハサミやカッターなど鋭利な刃のある文房具は、足元を傷付ける危険性も持っています。二次的な被害を防ぐためにも、日頃からデスク周りやキャビネット内の整理整頓を心がけることはとても大切です。すぐに使うわけでなければ、できるだけ散らかさず所定の場所に片付けておきましょう。

非常時に使える通信手段を確保

非常時では、オフィスの各種設備が破損する可能性も低くありません。通信回線も例外でなく、ビジネス電話や携帯電話は使えなくなる場合があります。ほかに通信手段がなければ、通常回線が復旧するまで仕事の連絡は難しくなります。重要な取引案件があっても、契約の話を進められません。

そんな事態を回避できる方法のひとつが、デジタル通信です。一度に多くの回線をつなげるため、災害時にも連絡しやすいメリットがあります。基本的に利用料金は定額制であり、コスト面であまり大きな負担にはなりません。災害が発生しても普段と変わらず会社の事業を継続するうえで、非常通信の確保は不可欠です。

感染症予防も重要

オフィス防災としては、感染症予防も重要です。災害が発生した直後は、割れた窓ガラスで手や足を切っても病院ですぐ診察してもらえるとは限りません。何も処置せず放置していると、傷口から雑菌が侵入して破傷風になる恐れがあります。

季節によっては、風邪やインフルエンザの感染も警戒しなければいけません。衛生環境がよくなければ、食中毒が発生する可能性も高まります。これらの状況を想定すると、被災時に備えた破傷風やインフルエンザの予防接種は重要です。同時に、オフィス内はいつでも衛生環境を良好に保っておくことが望まれます。

オフィスでもっとも大切な地震対策

さまざまな要素があるオフィス防災のなかでも、とりわけ大切と考えられている分野が地震対策です。優先度の高い項目としては、安全な避難経路の確保が挙げられます。

どんな避難経路が理想的か?

地震に限らず、災害時の避難経路は直線ルートが理想的です。業務スペースから非常口まで直線でつながっていれば、どちらに進めばよいか迷わなくて済みます。何段もステップのある階段を、上り下りする必要もありません。出口までの状況を見通しやすい点も、大きなメリットのひとつです。

地震の規模が大きいと足元はかなり揺れるため、立っているのが困難になるケースは少なくありません。転倒して、体を痛めることもあります。その場合には、ただ前に進むだけでも大変になります。そんな状態でも安全に避難するには、できるだけ単純な直線ルートが適しているのです。

レイアウトを見直して避難経路を確保

建築基準法によれば、避難経路をはじめとするオフィス内の主要通路は少なくとも1.2m以上の幅を空けなければいけません。この基準は、肩幅のある成人男性がお互いに無理なくすれ違えることを前提に規定されています。壁沿いにキャビネットやロッカーを置いている場合、規定の数値が守られているか確認しておきましょう。

同時に、避難誘導灯はよく見えている必要があります。地震は、日中に発生するとは限りません。夜間に地震のため地域一帯が停電に見舞われれば、避難誘導灯が大きな助けになります。廊下に段ボール箱を高く積み上げて誘導灯が隠れているなら、段ボール箱は移動したほうが安心です。

書類やキャビネットの置き方

書類やキャビネットは、不安定なほど危険。乱雑に平積みした書類は崩れやすいため、なるべく引き出しやキャビネットに収納しておくのが無難です。使用中の書類でも、無造作に散乱させるのは好ましくありません。キャビネットは、ボルトなどで固定すると倒れてくるリスクを減らせます。

それでも収納した備品は、地震の揺れで飛び出してくるかもしれません。そんな事態の備えとしては、キャビネットの引き出しや引戸を付属のラッチでロックする方法が効果的です。オフィスの壁にかけている時計や掲示板も、一通りきちんと固定しておけば落下防止につながります。

便利な防災グッズの紹介

被災時には、各種の防災グッズが頼りになります。とくに備蓄しておきたい品々は、食品関係と薬品類です。

水と食料は不可欠

被災時に水分と食料をどれだけ摂取できるかは、生命に関わる重要な問題です。きれいな水は、ケガを負った時の傷口洗浄や風邪予防のうがい・手洗いにも欠かせません。災害により各種のライフラインが機能不全になり、また道路が寸断され工場から出荷した食品が被災地に届かなくても、水と食料の確保は不可欠です。

水はひとりあたり1日3リットル、同じく食事は3食分が目安といわれています。備蓄用の食事には、「アルファ化米」「クラッカー」「乾パン」「カップ麺」などがあります。災害時には発生から72時間までが生存率を大きく左右すると考えられているので、72時間=3日分は備蓄しておくとよいでしょう。

オフィスで用意したい薬品類

緊急時の備えとして、オフィスで常に用意しておきたい代表的な薬品類は胃腸薬と解熱剤です。被災して肉体的にも精神的にも疲労が蓄積すると、知らないうちに胃腸が弱ることは珍しくありません。きれいな水を十分に使えず衛生的な環境を維持できなければ、お腹の具合が悪くなる可能性もあります。

被災してから大きく姿を変えてしまった職場で仕事していると、いつも以上に体力が低下して発熱するかもしれません。それでも健康を回復して働き続ける時には、胃腸薬と解熱剤があると安心です。従業員が帰宅困難になり会社にしばらく滞在する可能性も考慮して、少し余裕のある量を常備しておくとよいでしょう。

おすすめの備蓄方法

備蓄品は、誰でも持ち出しやすい場所に保管するのが基本です。とはいえ、会社が専用スペースで一括管理すると負担は小さくありません。負担を軽減するなら、分散備蓄がおすすめの方法です。従業員に個別のデスクが割り当てられている場合には、あらかじめ各自に水や食料を配布しておくと管理を任せられるうえ保管場所まで取りに行く手間も省けます。会社は、わざわざ保管用の棚や倉庫を用意する必要がありません。

帰宅支援マップや防災ヘルメットも一緒に渡しておくと、被災したなか手渡す面倒も避けられます。いつでも手元に防災グッズが置いてあれば個々人の防災意識を高める効果も期待できるので、職場での導入をおすすめします。

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