口下手なのは思い込み?自信をもって会話をしよう
更新日:2023.03.23スタッフブログ内向的な性格の方は、他人との会話に苦手意識を持っていることも少なくありません。ただ、内向的な方にはその性格ならではのコミュニケーションスキルの高さがあります。今回は、内向的な方が会話をスムーズに進めるコツや、口下手だという思い込みを払拭する方法などをご紹介します。
目次
内向的=口下手は思い込み?
内向的な方の多くが「自分は口下手だ」と思い込んでいます。また、内向的な方を見て「あの人はコミュニケーションを取るのが苦手なんだ」と思う方も多いでしょう。その原因はどこにあるのでしょうか。
内向的な方には、「大人数が苦手」「雑談が苦手」「口数が少ない」といった特徴を持つ方が多く見られます。つまり、大人数になればなるほど自分から話題を提供できず、無口になってしまうのです。そのため、内向的な方=口下手、コミュニケーションを取るのが苦手と考えられているのでしょう。しかし、本当の意味でのコミュニケーションとは話すことだけではありません。
コミュニケーションの本質はお互いを理解すること
コミュニケーションスキルは、単純にトークスキルのことを指すわけではありません。どれだけ話すのが得意でも、コミュニケーションを取るのが苦手という方は存在します。それは、コミュニケーションの本質がお互いを理解することにあるためです。
会話の中でお互いを理解するには、話すだけでなく相手の話を「聞く力」や「質問する力」が必要です。また、言葉だけでなく身振り手振りを使って情報を伝えるのも立派なコミュニケーションでしょう。
内向的な方は、確かに言葉で物事を伝えるのが苦手かもしれません。しかし、その分相手の話を聞く力が備わっている方や、人を観察するのに優れた方もいます。内向的=口下手、コミュニケーションを取るのが苦手という考えは、思い込みに過ぎないのかもしれません。
内向的な方の強みとは何か
コミュニケーションの本質がお互いを理解することにあるなら、内向的な方でも自分の強みを活かしてコミュニケーションを取れるはずです。それでは、内向的な方が持つ強みとは何でしょうか。
相手の話を聞く力が備わっている
内向的な方は、自分から話し始めるのが苦手な分、相手の話を聞く力に長けています。「悩みや愚痴を聞いてほしい」「共感してほしい」と考えている相手と会話することで、感謝されるケースも少なくないでしょう。
また、じっくりと相手の話を聞いてから判断できるため、早計なミスや勘違いなどが生じにくく、ビジネスシーンでは重宝されます。
ゆっくりと深い話ができる
内向的な方は、ひとつのことを深く追求する傾向にあります。じっくりと考え、答えが出た時に大きな喜びを感じます。これは他人との会話にも活かされているはずです。
表面的な会話ではなく、腰を据えた深い話をする場合は、内向的な方と話したほうが議論は深まる可能性が高いです。観察力の高さを活かして客観的な意見を述べられるので、議論が白熱した時こそ内向的な方の出番といえるでしょう。
相手を尊重できる
内向的な方は、基本的に慎重に行動します。相手が話している最中に口をはさむことはありませんし、ぶしつけな態度を取ることもありません。自分の考えに固執することもないため、相手の意向を尊重したうえで自分なりの結論を出せます。慎重すぎる部分はデメリットに感じるかもしれませんが、十分強みになり得ることを知っておきましょう。
内向的な方が会話をスムーズに進めるコツ
内向的な方が他人と上手にコミュニケーションを取るためには、上記した強みを活かすことが大切です。以下では、内向的な方が会話をスムーズに進めるコツを5つご紹介します。
少人数で会う様にする
内向的な方の中には、5人や10人といった大人数だと話せなくなるという方も多いのではないでしょうか。人数が多くなるにつれて情報量も多くなり、テンポもはやくなるため、会話についていけなくなるのが原因でしょう。
反対に、一対一であれば会話のペースも抑えられ、情報量が増えすぎることもありません。相手の話を受けてしっかりと考えてから発言できるため、会話のリズムもつかみやすいはずです。一対一でなくとも、内向的な方は少人数で会うのがおすすめです。
聞き役に徹する
内向的な方が悩んでしまうのは、苦手にもかかわらず自分から話を進めようとするためです。無理をせず、話題によっては聞き役に徹するのもおすすめです。
上述のとおり、内向的な方は聞き上手な方が多いため、相手が話したい内容をうまく引き出すことで喜ばれるでしょう。時には相づちや質問をすることで、さらに深い内容を引き出せます。
聞き役に徹していると、相手からこちらに話題を振ってくれる様になります。そこで自分なりの考えや意見を述べれば十分です。
興味のある話題のみ会話に参加する
内向的な方は雑談が苦手です。興味のない話に思考を巡らせるのが苦手なためです。他人との会話中に返答が思いつかず、無言の時間が流れた経験がある方も多いのではないでしょうか。
会話を続けたい場合、参加する話題は自分が興味のあるものにしてみましょう。こちらから相手に話題を振る場合も同様です。
ビジネスシーンで相手から質問された場合は興味のない話題でも無視するわけにはいきませんが、プライベートなら上記の様に聞き役に徹するのも良いでしょう。
考えがまとまってから話す
内向的な方は、考えながら同時に話すのが苦手で、頭の中で内容を整理するのも時間がかかります。その状態で話し始めてもうまく言葉にできず、「やっぱり自分はコミュニケーションを取るのが苦手なんだ」と悩んでしまいます。
それを防ぐためにも、まずは頭で自分の考えをまとめましょう。「考えがまとまるまで話さない」と、気持ちを強く持つことが大切です。答えを早く求められた場合は、「考える時間をください」と伝えると良いでしょう。
話のネタをあらかじめ用意しておく
内向的な方に限らず、アドリブが苦手な方は少なくありません。突然話題を振られるため、その場で臨機応変に対応するのは思っているより難しいはずです。
あらかじめ話のネタをいくつか用意しておくと、急に話さなければいけない場面にも対応できます。例えば、「過去の自分について」「仕事の失敗談」「最近うれしかったこと」など、いくつかの場面を想定して準備するとなお安心です。
口下手だという思い込みを払拭するには成功体験が必要
前述のとおり、内向的な方が感じている「自分は口下手だ」というイメージは、思い込みの可能性が高いです。しかし、その思い込みの結果、本当に口下手になってしまい話し出せなくなっているケースも少なくありません。
「内向的=口下手」というイメージを払拭するには、小さな成功体験の積み重ねが必要です。自分から話題を振り、相手と会話のキャッチボールが成立すると、おのずと自信がつくはずです。
内向的な性格から、うまく話せずに失敗することもあるかもしれません。それでもあきらめずに、話題の提供・質問・相づちをすることで会話が弾み、口下手という思い込みを払拭できるでしょう。
内向的な方は、「自分は口下手だ」と思い込むことでコミュニケーション能力に自信がなくなり、さらに会話が苦手になっていく可能性が高いようです。まずは相手の会話に対する相づちや共感から始め、徐々に自分から話題を提供できるように練習しましょう。その成功体験が、口下手という思い込みを打ち消してくれるはずです。
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