丁寧語とは違う、ビジネスマナーでの敬語の使い方
更新日:2022.05.02スタッフブログビジネスマナーでは、丁寧語で使っていても敬語を話せたことにはなりません。謙譲語や尊敬語もうまく使いこなす必要があります。学生の時に習ったものの、それをきちんと覚えている人は少ないのではないでしょうか。また、謙譲語や尊敬語を多用すると二重敬語になってしまい、敬語をうまく使えていないと判断されてしまいます。ここでは、ビジネスマナーでよく使う敬語と、使ってはいけない敬語とを合わせてご紹介していきます。
ビジネスマナーに必要な敬語とは?
若者言葉に要注意
新しい言葉の文化を築いてきた若者言葉ですが、もちろんビジネスマナーにおいては使用は厳禁です。「超○○」「ヤバいですね」「マジですか」と言ってしまう人はあまりいないとは思いますが、普段使っている言葉はうっかり口にしてしまう可能性もありますので注意が必要です。
また、知らずに若者言葉を使っている場合もあります。「私的には」という言葉を使っていませんか。これは自分をあいまいにする言い方です。「私といたしましては」と言い始めるようにしましょう。
「○○でいいです」も自己主張があいまいになる言い方です。「○○でお願いします」と答えるほうが相手に不快感を与えません。「ビミョーですね」は「判断が難しいですね」と言い、「ありえない」は「ありそうもないです」などと置き換えましょう。
他には、語尾を上げて話すのも若者の特徴です。あいまいさや自信のなさを強調する言い方ですので、こちらも気をつけた方がよいでしょう。ビジネスシーンで若者言葉を使ってしまうと、相手から軽く見られてしまいます。注意して話しましょう。
バイト敬語は日常的に使われている
他にも気をつけなければいけないのが、バイト敬語です。コンビニエンスストアやファーストフード店などで若いアルバイト店員が使うことの多い言葉です。とりあえず敬語の様に聞こえるので丁寧な印象を受けますが、よく聞いてみるとおかしな言葉になっています。
特に多いのが「○○でよろしかったでしょうか」という聞き方です。過去形にする必要はありません。「○○でよろしいでしょうか」が正しい敬語です。
「ご注文の方は?」これもよく聞くバイト敬語です。「方」とはなにかをぼかす時、また方角を示すときなどに用いるものです。ビジネスシーンでも「私の方で対応させて頂きます」などと使っている人が多くいますが、正しい日本語とは言えず、あまりよくありません。
「お時間までお待ち頂く形になりますが」もよく使われています。相手にとって不都合なことを伝える場合に間接的に表現して不快感を与えないようにしているのでしょうが、これもやはり誤りです。「お時間までお待ち頂きますが」と使うようにしましょう。
知らずに使ってしまう二重敬語
敬語の中でもわかりにくいのが二重敬語です。1つの言葉に敬語を2回使ってしまうことをいいます。丁寧に話そうと心がけるあまり、過剰に敬語を使ってしまうケースは少なくありません。
代表的な例を挙げますと、「○○様がお帰りになられました」という二重敬語があります。これは「帰る」が「帰られる」に変化しているのと「お○○になる」という敬語を2回使っているため、二重敬語です。「○○様がお帰りになりました」が正しい敬語になります。
「○○様がご覧になられました」もよく使いがちです。「見る」が「ご覧になる」に変化しているのと「○○られる」という敬語を使った二重敬語です。正しくは「○○様がご覧になりました」です。
「○○様がおっしゃられていました」も耳にすることが多いです。これも「言う」が「おっしゃる」に変化しているのと「?られる」という敬語を使った二重敬語ですので、「○○様がおっしゃっていました」と使うようにしましょう。
そして二重敬語は文章だけではありません。「社長様」「課長様」などと、役職に様をつけて話す人がいますが、これも二重敬語です。役職名は様と同じ意味を持っていますので「社長」「課長」と言いましょう。もしくは、「社長の○○様」といった表現が適切です。
社会に出ると敬語が必要不可欠です。それまではなんとなく敬語を使っていればよかった事も、社会人になるとそうはいきません。
アルバイトで身についてしまったバイト敬語や、普段何気なく使っている若者言葉は、オン・オフで切り替える必要があります。また、丁寧に話そうとするあまりに、二重敬語になってしまうのもよくありません。慣れてしまえば自然と正しい敬語を使えるようになるはずですので、それまでは特に気をつけて会話をしましょう。
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