AI電話代行7社比較!どんな企業に向いている?

更新日:2025.03.06秘書代行 , 電話代行

AI電話代行7社比較!どんな企業に向いている?

AI電話代行は、人の代わりにAIが自動で電話対応してくれる便利なサービスです。企業に多くのメリットをもたらすと期待され、近年、ビジネスの場で注目を集めています。ただし、同サービスは、デメリットも皆無ではありません。AIの課題を回避するなら、人手の電話代行を利用する方法も選択肢のひとつです。いずれを選ぶかは、自社のニーズに合わせて検討することが大事でしょう。そこで今回は、AI電話代行のメリットやデメリットを解説し、代表的な7社を比較したうえ、人による電話代行がおすすめされる企業の特徴もご紹介します

AI電話代行とは?

AI電話代行とは?

AI電話代行は、AIが自動応答する電話代行のサービスです。

電話代行との違い

AI電話代行の場合、電話がかかってきた時に着信を受けるのは、AI機能を搭載したコンピュータシステムです。企業や事務所に着信があると、AIシステムが自動的に電話対応を開始します。

一方、従来の電話代行は、電話対応に人手をかける方式です。企業や仕事場に電話がかかってきた時は、オペレーターが着信を受け、通話相手の氏名や電話の用件を確認しながら会話を進めていきます。AI電話代行はコンピュータが電話対応を担当するため、着信受付に人手がかからない点で、従来の電話代行と大きな差異が生じています。

メリット

AI電話代行の主なメリットは、業務の効率化に役立つところです。コンピュータシステムは電話対応を自動的に進めるため、クライアント側は仕事を中断して着信を受ける必要がありません。職場の人手が少なくても、着信受付に追われる事態は避けられ、業務効率は向上しやすくなります。

また、業務時間外の電話対応を自動化できるところも、AI電話代行がもたらすメリットのひとつです。24時間365日体制で着信を受けられるため、社内の従業員は残業や休日出勤せずに済み、業務負担の軽減につながります。これらの利点から、AI電話代行は、ビジネスの場で注目され始めています。

デメリット

AI電話代行に伴う大きなデメリットは、柔軟な電話対応の難しさです。現在のAIシステムは技術的な進歩が著しく、以前に比べて音声認識の精度は向上したといわれています。ただし、きめ細かい心情の理解は難しく、複雑な問合せへの対応は得意でないとの見方が有力です。

また、AIは自律的に会話を組み立てるわけではありません。通常、電話対応も事前に作成されたシナリオをもとに進められるため、スムーズに対応できる範囲は限られてきます。高度なAIは優れた学習能力を備えていますが、その成果が電話対応で活かされるまでには一定の時間がかかります。まだコンピュータシステムは完全でなく、あらゆる質問に正しく回答できる保証はないため注意が必要です。AI電話代行は、上記のような問題点もあることから、導入時にはデメリットにも十分に配慮する姿勢が求められるでしょう。

AI電話代行7社比較

AI電話代行7社比較

AI電話代行は便利なサービスですが、いろいろな種類があるため、どれを選べばよいか迷うかもしれません。以下では、代表的な7社を比較いたしますので、サービス選びの参考にお役立てください。

料金比較

AI電話代行の料金設定は、サービスによって異なります。

ミライAI

ミライAIは、「START」と「OFFICE」の初期費用が無料です。また、STARTプランの月額基本料金と回線料金(1番号)は各500円であり、30日間の無料デモが用意されています。

ソクコム

ソクコムは、初期費用が100,000円、別途に月額料金がかかるシステムです。月額料金は4種類あり、ユーザー料金1,480円・チャネル料金2,000円・電話番号料金500円・フリーダイヤル料金1,600円となっています。

IVRy

IVRyは、スタータープランの月額料金が2,980円~の設定です。また、新たに電話番号を取得・維持する場合、別途で月500円~かかります。なお、初期費用については、公式ホームページに明記されていません。

DMM バーチャルオフィス

DMM バーチャルオフィスは、入会金として5,500円が必要になります。また、AI電話代行のサービスは、月額料金が1,650円です。さらに、他のオプションプランを利用すると、別料金が発生します。

AIコンシェルジュ

AIコンシェルジュの料金設定は、公式ホームページに明記されていません。

commubo

commuboの料金設定は、公式ホームページに明記されていません。なお、デモ体験は、「自治体の相談窓口」「代表電話の一次受付」の2つが用意されています。

AI電話サービス

AI電話サービスの料金設定は、公式ホームページに明記されていません。なお、デモ体験は、「自治体への問合せ」「チケット予約」の2つが用意されています。

以上の料金設定をまとめると、次表の通りです。

※横にスクロールできます。

サービス 初期費用 プラン・料金 お試し・無料デモ
ミライAI 0円 STARTプラン
月額基本料金:500円
回線料金:500円
30日間
ソクコム 100,000円 月額料金
ユーザー料金:1,480円
チャネル料金:2,000円
電話番号料金:500円
フリーダイヤル料金:1,600円
記載なし
IVRy 記載なし スターター
月額料金:2,980円~
電話番号取得・維持:月500円~
1ヶ月
DMM
バーチャルオフィス
5,500円 AI電話代行
月額料金:1,650円
オプション:別料金
記載なし
AIコンシェルジュ 記載なし 記載なし 記載なし
commubo 記載なし 記載なし デモ体験可
AI電話サービス 記載なし 記載なし デモ体験可

なお、上記は2025年2月時点での一部プランに関する金額です。詳細は各サービス問合せ窓口でご確認ください。

特徴比較

AI電話代行は、それぞれのサービスごとに異なる特徴が見られます。

ミライAI

ミライAIは、クライアントの利用シーンに合わせ複数のシナリオを選択できる仕組みが大きな特徴です。同サービスは、対応時間によってシナリオを変更できるうえ、会話内容を文字起こしする機能も備えています。また、チャット・メールの即時通知も可能であり、電話の応対業務を自動化する機能が豊富です。これらの強みから、ミライAIは、さまざまな電話対応の手間を減らしたい企業に適していると考えられます。

ソクコム

ソクコムの主な特徴は、多彩な機能やコミュニケーションツールを搭載しているところです。具体的には、PBXやIVRの機能を備えており、Web画面上でのデータ管理や自動音声による電話の一次対応が可能になります。また、電話番号やメールアドレスを登録すると、SMSやEメールでメッセージを受け取れます。オプション機能も豊富にあるため、電話対応の多様なニーズを抱える企業に向いているといえるでしょう。

IVRy

IVRyは、電話の一次対応を24時間365日体制で自動化できる使い勝手のよさが特徴的です。電話がかかってきた時はIVRで自動的に応答し、必要があれば電話の取次ぎやSMSの送信も行います。また、通話内容は、AI自動文字起こしにより文字記録として保存することが可能です。業務時間外も自動で電話対応できるため、夜間や休日の業務負担を軽減したい企業におすすめできます。

DMM バーチャルオフィス

DMM バーチャルオフィスの大きな特徴は、AIが秘書として電話対応してくれるシステムです。このサービスは、着信があるとAIが自動応答し、会話を終えると速やかに通話内容をメール送信する仕組みとなっています。また、着信時の挨拶や締めくくりの言葉は、要望に合わせて変えられます。電話の一次対応をAIに任せられるため、着信受付の手間が大きい企業で利用するのに適しているでしょう。

AIコンシェルジュ

AIコンシェルジュは、問合せ内容の意図をふまえ対話AIが回答する仕組みに特徴があります。このシステムは、AIが電話を受けて何を聞かれているか理解し、適切な回答を選択する流れが基本です。通話の声は音声認識でテキスト化され、回答内容は文字から音声に変換され相手に伝えられます。対話AIが自動応答するサービスであり、人手をかけず電話対応を進めたい企業に適しているといえます。

commubo

commuboは、AIボイスボットで電話の応対業務をロボット化できるところが大きな特徴です。AIボイスボットは、独自開発された音声認識エンジンを搭載し、比較的にスムーズな流れで通話を進められます。また、AIが回答する時の音声は複数あり、バリエーションが豊富です。電話の受答えが単調になりにくいため、AIの着信対応で個性を出したい企業におすすめできるでしょう。

AI電話サービス

AI電話サービスを特徴づける点は、ドコモの独自技術を用いたボイスボットが電話対応する仕組みです。電話の一次対応・取次ぎ作業や業務時間外の着信受付は、AIシステムに担当してもらえます。また、定型的な問合せ内容については、質問への回答をAIに一任することも可能です。よくある質問にはAIが答えてくれるため、定型的な問合せが多い企業に向いていると考えられます。

以上の特徴などを簡単にまとめると、次表の通りです

※横にスクロールできます。

サービス 強み・特徴 向いている企業
ミライAI 利用シーンに合わせ複数のシナリオを選択可 電話対応の手間を減らしたい企業
ソクコム 多彩な機能・コミュニケーションツールを搭載 電話対応の多様なニーズを抱える企業
IVRy 電話の一次対応を24時間365日体制で自動化 夜間や休日の業務負担を軽減したい企業
DMM
バーチャルオフィス
AIが秘書として電話対応してくれるシステム 着信受付の手間が大きい企業
AIコンシェルジュ 問合せ内容の意図をふまえAIが回答する仕組み 人手をかけず電話対応を進めたい企業
commubo AIボイスボットで電話の応対業務をロボット化 AIの着信対応で個性を出したい企業
AI電話サービス ドコモの独自技術を用いたAIによる電話対応 定型的な問合せが多い企業

上記は、あくまで主な特徴に過ぎませんが、サービス選びの参考材料としてご活用ください。

人の電話対応が必要な企業

人の電話対応が必要な企業

企業が顧客満足度を重視している場合など、電話の一次対応は、人が応じる電話代行に任せるのがおすすめです。

顧客満足度を重視

人が対応する電話代行は、顧客満足度を重視する企業が利用するのに適したサービスです。最近のAIシステムは、音声認識や学習能力の性能が向上し、回答内容の精度は高まりました。また、文字情報を音声化する機能も進歩し、会話の進め方は以前よりスムーズになったといわれています。

とはいえ、会話の流れを読みながらタイミングよく受け答えるとなると、人のほうが適切に行えるでしょう。また、会話中に相槌を打つ間隔も、多くの人は十分に理解していると考えられます。これらの違いを考慮した場合、より自然な受答えで顧客満足度を高めるなら、人手をかける電話代行が適しているといえます。

緊急性の高い対応が必要

緊急性の高い対応が必要な時も、人による電話代行であれば安心でしょう。現在、AI電話代行は、自動応答するだけでなく通話内容を即時に通知するサービスも登場しています。ただし、通話中の声の調子から、どれだけ相手が急いでいるか把握することを難しいかもしれません。人が応答している場合、通話相手の気持ちは、電話口の様子から察知しやすくなると考えられます。相手が急ぐあまり話が分かりにくくなっても、話し方や言葉の調子から、緊急性の高い用件であると理解できるでしょう。人が対応する電話代行は、通話相手の心情理解に努めるため、緊急性の高い電話対応も安心して任せやすくなります。

複雑な問合せが多い

人手をかける電話代行は、複雑な問合せが多い企業にとっても有用です。従来、AIシステムは、言葉の微妙なニュアンスから人間の感情・心理を読み取ることが苦手といわれていました。現在も、この点はAIの課題として残り、複雑な問合せへの適切な対応は難しいと見られています。

一方、人による電話代行は、AIシステムに比べると通話相手の心情理解に長けています。多くのオペレーターは相手の言葉に耳を傾け、何を求められているか的確に理解しながら会話を進められます。人が応じる電話代行は、話の意図を適切に把握できるため、複雑な問合せが多い企業にもおすすめと考えられます。

なお、細かい要望まで柔軟に対応できるところが、電話代行サービスの他にない強みです。他社様で対応できないと断られた内容も、弊社はサポートできる場合があるため、お気軽にお問い合わせください

【関連記事はこちら】
>>「電話代行サービス」15社を徹底比較!自社に合った電話代行サービスの選び方

Pocket

The following two tabs change content below.
電話代行サービス株式会社では、電話応対のアウトソーシングを検討している方向けに、電話代行やビジネスに関する情報を発信していきます。 電話代行について相談する
お問い合わせ