業務中の適度な雑談でコミュニケーションを深める

更新日:2023.03.24ビジネス豆知識

雑談コミュニケーション

現代のビジネスパーソンに求められる「雑談力」ですが、「会話が長続きしない」「何を話せば良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか?ビジネスシーンでの雑談は、「テーマ(ネタ)」「行動」「環境」を意識すると上手くいきます。今回は、雑談がビジネスに与える影響に加え、雑談力を磨く3つのポイントを解説します

雑談がビジネスに与える影響

ビジネスシーンにおける雑談は、単なる無駄話ではありません。雑談をきっかけにビジネスの糸口が見つかったり、相手との信頼関係を構築したりと、仕事に大きな影響を与えいます。一方、ビジネスシーンで仕掛ける雑談は敷居が高く、苦手意識を持っている方も多いといいます。相手によって言葉選びや、会話ネタに気を遣う必要があるためです。

そもそも「雑談」の正しい意味は、「よもやま話」「とりとめのない談話」です。日常生活の中で生じる何気ない会話であり、デジタルデバイスの普及によって失われつつある「対話」の基本です。コミュニケーションの原点ともいえるため、人見知りの方、他者とのやりとりが苦手な方こそ、積極的に磨きたいスキルといえます。

絶対に外さない4つの雑談テーマ

ビジネスシーンにおいては、以下の4つのテーマから雑談ネタを探すのがおすすめです。

□会社や業務、業界に関する話
□自身のプライベートな話
□直近のニュースや時事ネタ
□他愛のない世間話

どれも当たり障りがなく、短時間で会話を終えやすいテーマばかりです。良い意味で「中身のない会話」となりますが、雑談でコミュニケーションを取るには十分でしょう。各テーマを一つひとつ解説していきます。

会社や業務、業界に関する話

もっとも無難なテーマであり、雑談を展開しやすいネタの宝庫です。直近でリリースした自社製品、新しく配属された社員の話、部署内のうわさ話など、掘り下げればたくさんのネタが見つかるでしょう。同僚はもちろん、クライアントや顧客といった社外の方にも切り出しやすいネタが豊富です。
業務の雑談ネタとしては、新規プロジェクトの進捗状況、新しく導入した機材・設備の話などが挙げられます。現在取り組んでいる業務の苦労話もありますが、愚痴や陰口のようになるのは避けたいところです。できるだけポジティブなネタで会話を展開し、相手に不快感を与えないよう意識しましょう。
また、業界に関するネタも有効です。新規参入してきた企業の話、業界全体の動向、業界で注目されている製品の話などが切り出しやすいでしょう。

自身のプライベートな話

何気ない雑談において、相手のプライベートに言及するのはマナー違反です。ただし、自分自身のプライベートの話であれば問題ありません。積極的に自分を開示する方は、信頼されやすい傾向にあるのも事実です。
趣味の話、自宅で飼っているペットの話、地元の話など、多くのネタが考えられます。ネタによっては雑談相手と意気投合し、会話が大きく膨らむこともあります。本記事で取り上げる中で、もっとも汎用性の高いテーマです。
注意点として、恋愛やお金回りの話は「自慢話」と捉えられる可能性があります。自身のプライベートな話を展開する場合、ネタ選びには気を使いたいところです。カジュアルなテーマであるため、上司が部下に切り出す雑談ネタに適してします。あえて砕けた自分を見せることで、部下との距離がぐっと縮まるでしょう。

直近のニュースや時事ネタ

有名人のスキャンダルや社会問題など、直近のニュースや時事ネタで切り出すのも有効です。情報を仕入れる敷居が低く、テレビや新聞や、ニュースアプリにネタが転がっています。相手も同じニュースを知っていることが多いため、会話が膨らみやすいのもメリットです。さらにこのテーマには、堅い雰囲気の場でも話題に利点があります。クライアントや顧客をはじめ、距離感の難しい相手に切り出すのがおすすめです。

他愛のない世間話

他愛のない世間話は、相手との距離感を縮めてリラックスさせる定番ネタです。映画やドラマ、漫画といった「相手にとってどうでも良い話」を切り出してみましょう。雑談がメインであるため、そのネタが膨らまなかったり、相手の興味を引けなかったりしても問題ありません。

スムーズな雑談を展開する「行動」とは?

ここでは、雑談を生み出すために必要な行動を解説します。トップ層や管理職など、上の立場の方こそ意識すべきポイントが満載です。

話しかけやすい雰囲気を作る

職場には大抵、「話しかけづらい人」がいるものです。常に忙しそうだったり、無口だったり、無表情だったりすると、話しかけにくく感じます。とりわけ立場が上の方こそ、余裕のある振る舞いを意識したいところです。話しかけやすい上司のいる職場は、自然と雑談が発生しやすくなります。

リピート+αで会話を膨らませる

雑談の受け答えが苦手な人は、話かけられた内容をリピートした上で+αの返答を意識しましょう。例えば、「昨日の○○のニュース見ました?」と話しかけられたら、「○○のニュース見たよ!○○だったら良かったのにね」と返します。話が膨らむきっかけを交えることで、その後も会話が続きやすくなります。

きっかけを与えたら聞き手に回る

自分がしゃべり過ぎても、雑談は続きません。一方的なマシンガントークは相手の話を遮るほか、周りに話しかけにくい印象を与えます。「自分の話を否定された」と感じる方もいるため、しゃべり過ぎには注意したいところです。雑談が上手い方は、最初のきっかけのみ作り、その後は聞き手に回ります。上記のリピート+αの返答を意識すると、さらに会話が膨らむでしょう。

相談から雑談を展開する

雑談は、切り出し方が重要です。明らかに忙しそうな方に対し、「実は昨日○○なことがあって」と切り出すのはマナー違反。「今忙しいから後にしてほしい」と思われるのがオチです。
そのような際には、「相談したいことがあって」「困ったことがあるのだけれど、話を聞いてもらえないかな?」と相談モードで話しかけるのがおすすめです。本題に入る前に「あなたに聞いてもらいたい」「あなたに頼りたい」とアピールしましょう。誰かに頼られて嫌な気分になる方は、ほとんどいません。雑談開始の前置きとして、覚えておきたいフレーズです。

雑談を生み出す環境づくり

雑談が生まれるか否かは、職場環境や雰囲気に左右されます。ここでは、雑談を生み出す環境づくりのポイントを解説します。

リフレッシュスペースを作る

もし権限があるならば、社員が使えるリフレッシュスペースを設置してみましょう。人が集まる空間を作ることで、社員同士の雑談が生まれやすくなります。その役割を果たしていたのが従来の喫煙所ですが、喫煙者は年々減っています。たばこを吸わない方にも、一息つける空間は必要です。すでにリフレッシュスペースがある企業の場合、室内設備の拡充や強化を図ると良いでしょう。

職場にお菓子を用意する

デスクにクッキー缶などのお菓子を置き、人が集まる環境を作ってみましょう。「ご自由にどうぞ」と書いた付箋を貼っておけば、自然と人が集まります。「このお菓子食べて良いの?」「旅行のお土産?」などと話しかけられることも多く、雑談のきっかけになります。自ら「おひとついかがですか?」と、アプローチするのも有効です。

こういった少しの工夫で、会話が生まれやすくなっていきます。従業員の働きやすい環境をつくるため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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