もしもし検定に出題されるマナーをご紹介~商談編~
更新日:2023.04.14スタッフブログこちらのコラムでは、もしもし検定(電話応対技能検定)で出題される、ビジネスマナーについての問題を紹介しています。
前回『もしもし検定の過去問に出題されるビジネスマナーをご紹介~訪問編~』では、Aさんが訪問先の会社に到着し、マナーに気をつけながら応接室の前でやってきました。今回は、商談をする時のマナーについて出題されている問題を、順序立ててご紹介します。
目次
ドアのスマートな開け方
Aさんがこの応接室で間違いないことを確認し、ドアを開けようとしています。
設問
ドアのスマートな開け方として不適切なものを、次の中から1つ選びなさい。
- 外開きのドアで、右側にノブがあるので左手で開けた
- 内開きのドアで、左側にノブがあるので右手で開けた
- 外開きのドアで、右側にノブがあるので右手で開けた
- 内開きのドアで、右側にノブがあるので左手で開けた
正解
3(外開きのドアで、右側にノブがあるので右手で開けた)
解説
自分でドアを開ける様子を思い浮かべてみましょう。ノブがついている方向とは反対側の手で開けるのが自然な動きです。ドアの開け方までもが、ビジネスマナーとして問われます。
名刺交換時のポイント
スマートにドアを開けて入室すると、中で相手方が立って出迎えてくれました。ここで改めて自己紹介に移ります。名刺交換についてもこの検定で出題されますので、ご紹介します。
設問
名刺交換について正しくないと思うものを、次の中から1つ選びなさい。
- 名刺交換は双方が立って行う
- 名刺は訪問したほうが先に出す
- 名刺は受け取る側が見やすいように向けて出す
- 先輩と同行したときは、自分が先に名刺交換する
正解
4(先輩と同行したときは、自分が先に名刺交換する)
解説
名刺交換時は、上司、あるいは先輩などが先に交換するものであり、4は間違いです。それ以外の選択肢は正しい見本として勉強になりますので、答えの丸暗記をするのではなく、よく読んで理解しておきましょう。別の角度から出題された際にも、正しい解答を導けるはずです。
こちらもあわせてどうぞ→『もしもし検定過去問:第五問「紹介の仕方、され方」』
席次について
自己紹介や名刺交換は終了し「どうぞこちらにお掛け下さい」と席を案内されました。Aさんはここで席次(座る場所)について振り返ってみます。
ワンポイントアドバイス
出入り口から一番遠い、最もよい席を「上座」といい、来客や目上の人に勧めます。一方、出入り口に近い「下座」は接客する者や目下の者が座ります。
この「席次」については、過去問ではなく「ワンポイントアドバイス」としてテキストに記載されている項目です。マナーとして覚えておいて損はなく、勉強中でも目に入る項目であるため、ご紹介しています。
ただ、実際の現場ではこの席次が必ずしも正しいとは限りません。目上の人であっても「ここに座りたい」という意思を尊重したり、空調の快適さやプロジェクターの見やすさ、コンセントなどの設備に近いからという理由で、変則的な案内をすることもあります。その際は理由を添えて一言断るようにすれば、失礼にはあたらないと考えられます。
バッグの置き方
席を案内され、いすにかけようとしましたが、安心してはいけません。席次に続き、気を付けなければならないことがあります。バッグの置き方です。
設問
会議や商談のとき、持ってきたバッグの置き方に関して不適切なものを、次から1つ選びなさい。
- テーブルの上に置く
- 椅子の背もたれと背中の間に置く
- 足元に置く
- となりの椅子に置く
正解
1(テーブルの上に置く)
解説
テーブルの上はお茶なども置く場所でもあり、汚れているかもしれないバッグを置くと不快に感じる人もいます。特に、今回は雨天であることを想定しているため、なおさら気遣いが必要です。商談の時は資料やノートPCを広げることもあり、邪魔となる可能性があります。清潔感以外の部分を考慮しても、テーブルの上は適さないでしょう。
バッグの置き方という細かい部分まで気を遣いながら無事に着席し、早速商談がスタートしました。商談中に気をつけたいポイントついて、出題されている問題を3問続けてご紹介します。
お茶を出された時
設問
訪問先で商談中(相手が説明中)にお茶を出されました。あなたがとる態度で最も適切なものを、次の中から1つ選びなさい。
- 話を聞きながら、出されたお茶をすぐに飲んだ
- 話を聞きながら、お茶を出してくれた人に声に出してお礼を言った
- 話を聞きながら、お茶を出してくれた人に目礼をした
- 話をしている最中だったので、お茶には気がつかないふりをした
正解
3(話を聞きながら、お茶を出してくれた人に目礼をした)
解説
ここでは『話をしている最中』というのがポイントです。出されたお茶をすぐに飲むのはいかがなものかと思われてしまいますし、お礼を言うのは大事なことですが、声に出してしまうと説明している相手の話を集中して聞くことはできません。気づかないふりは失礼ですし、難しいこともあるでしょう。「目礼」であれば、話を聞きながらお礼ができるので、適切であると言えます。
こちらもどうぞ→『もしもし検定過去問第十三問:「お茶の作法」』
しぐさについて
設問
仕事をしていると、いろいろなしぐさがその人の印象をよくしたり、逆にマイナスにさせたりします。印象のよくないものを次の中からひとつ選びなさい。
- お茶をいただく時は、利き手で茶碗を持ち反対の手を添えていただく
- 「あちらでございます」と方向を示すときは、指を開いたままの手で方向を指す
- 資料を渡すときは、両手で渡す
- お辞儀は下げたところで一旦とめ、ゆっくりと元に戻す
正解
2(「あちらでございます」と方向を示すときは、指を開いたままの手で方向を指す)
解説
こちらも実際に行っている姿を想像してみましょう。2の指を開いたままの手で方向を指すと、だらしない、やる気のないように見えてしまうことがあります。
商談中の姿勢
商談中の「姿勢」についても出題されていますが、過去のコラムで紹介しているため、そちらをご覧下さい。
もしもし検定過去問:第四十五問「商談中の姿勢」
Aさんは失礼のないようにふるまい、商談は無事に終了しました。次回は『もしもし検定で出題されるビジネスマナーについて~退出編~』です。商談が終わり、退出する際のマナーです。次回で最後となりますので、お時間のある方はご覧いただければと思います。
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