エレベーターの見送りマナー(来客時から見送りまで)のまとめ
更新日:2022.03.25スタッフブログ会社に来訪するお客様の対応は立派な仕事の一つです。対応によって会社の印象は大きく変わりますので、ビジネスマナーに則った対応をすることが大切です。来客の対応方法はさまざまシーンで異なりますが、エレベーターにお客様をご案内したりお見送りしたりするときにもマナーがあります。
本記事では、エレベーターにお客様をご案内するとき、お見送りするときのマナーを詳しく紹介します。新入社員はもちろんのこと、ビジネスマナーをもう一度詳しく学び直したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
来客時の案内方法とは
お客様を自社にお迎えし、案内役を務めるときはまず自己紹介をしましょう。部署名と名前を名乗り、案内先を告げます。アポイントメントを取っている場合は、約束の時間が近くなったら出迎える場所に行ってお客様を待ちます。アポイントメントなく訪問されたお客様は、お出迎えが遅れることもあるでしょう。その場合は、「大変お待たせいたしました」あるいは「お待たせして申し訳ありません」と一言添えるとスマートです。
応接室などへ案内で気を付ける点は以下の通りです。
- コートなど荷物が多い場合「よかったらお持ちしましょうか」と声をかける
- 廊下を歩く際は、案内係である社員が斜め右前を歩き、お客様に廊下の真ん中を歩いてもらう
- 先に行き過ぎないように時折振り返って様子を見る
- 段差があったり廊下が暗かったりするなど注意が必要な場合は「段差がありますのでお気を付けください」「通路が暗くなっておりますので足元にお気を付けください」のような一言を添える
なお、階段を上る場合はお客様より高い位置に立つことになるので、「お先に失礼します」と声をかけるのを忘れないようにしましょう。
エレベーター内での案内
エレベーターにお客様をご案内する場合、まず自分がエレベーターの中に入って「開」のボタンを押し、お客様を待ちましょう。エレベーターに乗っている時間が短かったり他に乗客がいたりする場合は、無言でもかまいません。
しかし、2人きりでエレベーターに乗っている場合は、「今日は寒いですね」「朝晩涼しく過ごしやすくなりましたね」のような当たり障りのない話しを一言、二言してもいいでしょう。
エレベーターが到着したら「開」のボタンを押し、扉を手で押さえてお客様を先に降ろします。お客様が降りた後で自分が降りましょう。まだ中に人がいる場合は、エレベーターの乗降の時間を待っていただいた事にお礼をする意味で軽く会釈をすると良いでしょう。
入退室の仕方
応接室など目的の場所に着いたら、室内に人がいてもいなくても必ずノックしてドアを開けます。パーティションで区切られているスペースに案内する場合は、「失礼します」と声をかけて内側に入ります。外開きのドアの場合は扉を押さえてお客様をお通ししましょう。内開きの場合は「失礼します」と声をかけて先に部屋に入り、ドアを押さえてお客様をお通ししてください。
室内にお通しした次は席のご案内です。お客様は必ず上座にご案内しましょう。上座は出入り口から最も遠い左奥の席になります。多くの応接室はテーブルを挟んでソファーや椅子が向かい合って設置されていますが、入り口が設置してある側に自社の社員が座り、遠い方にお客様が座るのが一般的です。案内係が退出するときは背中を見せないように後ずさりし、入り口で「失礼します」と一礼してからドアを閉めて退室します。
退室までのお見送りのコツ
では、お客様がお帰りになる際はどのようにお見送りすればいいのでしょうか。以下にお見送りのマナーを解説します。
お客様が帰り支度をして立ち上がるまで待つ
用事が済んでお客様がお帰りになる際は、お客様が帰り支度をして立ち上がるまで案内係は部屋に入ったり立ち上がったりしてはいけません。先に立ち上がったり部屋に入ったりするのは、お客様に「早く帰ってほしい」という意味になるので注意しましょう。お客様が帰り支度をして「では」と挨拶したら初めて立ち上がるようにしてください。応接室の外にいる場合は、賑やかな雰囲気になったら入室しましょう。
お客様を先に退室させる
応接室を退出する順番は、お客様・上司・先輩・案内係の順です。案内係が一緒の部屋の中にいる場合は、ドアをあけて自分以外が退室するまで抑えておきましょう。そして最後に自分が退出してドアを閉めます。外に待機している場合は、ドアに人が近づく気配がしたらドアを開けてお辞儀をしておきましょう。お客様や上司よりも先に外に出ないように注意しましょう。全員が外に出たら、お迎えしたときと同じように案内係がお客様を誘導してください。
お見送りする場所まで誘導してから見送る
お客様をお見送りする場所は、顧客の立場や会社の決まりによって異なります。会社にとってとても大切なお客様の場合は、エントランスまでお見送りすることもあるでしょう。商談相手の場合はあまり仰々しすぎるとお客様が恐縮してしまうので、エレベーター前までのお見送りが一般的です。お見送りする際は深くお辞儀をし、エレベーター前までならば、扉が閉まるまで頭を下げていましょう。車までお見送りする場合は、車が見えなくなるまでお辞儀をすることを心掛けます。
エレベーターでのお見送りマナー
ここではエレベーターまでのお見送りのマナーをより詳しく紹介します。ちょっとした気遣いで所作が美しく見え、真心が感じられます。この記事を参考にぜひ実践してみてください。
エレベーター前までの行動は?
商談や打ち合わせが終わってお客様が退室した後からエレベーター前までは、案内係や一番下座に座った人が全員を誘導してエレベーターを呼びます。エレベーターが来るまではそのままの姿勢で待ちましょう。気心が知れたお得意様などは上司と雑談することもあり、そういった場合は話を振られない限りは聞き役に回ります。
お客様の姿が見えなくなるまできちんと見送る
お客様がエレベーターに乗って扉が閉まるまでは、お辞儀をするのが基本です。エレベーターの扉が閉まる前に背を向けるのは避けてください。ただし、同乗する人がたくさんいてなかなかドアが締まらないなどの場合は、その限りではありません。
お見送りはお礼と共にしっかりとお辞儀する
お辞儀をするタイミングは、お客様がエレベーターに乗ってこちらを向いたときです。お辞儀をするときは「ありがとうございました」と挨拶をして頭を下げます。なお、お辞儀しながら顔を背けて、すぐに顔を上げてしまうのはNGです。
エレベーターでのお見送りのお辞儀の仕方
お見送りのお辞儀は、まず背筋をまっすぐに伸ばします。ついで腰を起点にして背を丸めずに姿勢良く30度の角度でゆっくりとお辞儀をしてください。勢いよくお辞儀をするより、2~3秒程度の時間をかけた方が丁寧さを感じられます。
1.2.3と心の中で数を数えながらゆっくりと頭を下げましょう。エレベーターの扉が閉まったことを確認して、またゆっくりと頭を上げます。複数でお見送りする場合は、上司の動作に合わせましょう。エントランスが混んでいて人が絶えず行き来している場合は、「混んでいるので失礼します」と邪魔にならないところでお辞儀をしてください。エレベーター前に陣取らないように注意しましょう。
エレベーターでのお見送りのマナーは最後まで気を抜かないこと
商談や会議などが無事終わると、お客様も上司や先輩もほっとします。緩やかな雰囲気の中でお見送りをするとつい気を抜きがちになってしまいます。お客様は細かいところまでみています。最後まで気を抜かないよう、エレベーターの扉が閉まるまでは注意しましょう。
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