多能工化について

2020.04.06ビジネス豆知識
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人材が不足していると言われている時代です。従業員の多能工化を業務改善の目標としている企業もあります。従業員が多能工化することで業務改善はもちろん、人材不足の解消にも役立ちます。今回は多能工化について紹介します。

多能工化

「多能工」

別名はマルチスキルです。一人で複数の作業や業務を行うことができる作業員。また複数の技術や技能を持った作業員のことです。今までは一人がひとつの作業や業務を行う単能工が一般的でした。もちろん今でも単能工を採用している職種や業種はありますが、近年の多様化の流れに伴って商品の種類が増えてきたことが多能工を求める要因になっています。単能工を求める企業は減って来ていますが、単能工はいわばその業務のプロッフェショナルです。自社の業務によって単能工と多能工を使い分けるのが良いです。多能工は製造業で多く活用されてきましたが現在はそのほかの業種、サービス業などでも多能工が活用されています。多能工がたくさんいればそれだけで企業にとってはプラスになります。部署や業種によって繁忙期は異なります。時にはトラブルが発生し人が不足することもあります。多能工化することによって忙しい時は忙しい部署や部門に人を集約することが可能になり業務効率が改善されます。

結果的に生産性の向上につながります。

従業員を多能工として育成することを多能工化と言います。マルチスキル化とも言われます。多能工化はトヨタ自動車の大野耐一元副社長が考案したと言われています。紡績工場で働いていた従業員が複数の織機を操作していたのに対し、当時の自動車生産現場では一人がひとつの機械を操作していないことに疑問を持ち課題としました。そして自動車の生産現場でも一人が複数の機械を操作できるように改善し多能工が誕生しました。

多能工化のメリット

仕事量の平準化ができる

1年を通して仕事量が同じであれば問題ありませんが、部署や部門によって忙しい時期はバラバラであることが多いです。その時に多能工化ができていれば忙しい部署や部門に人員を配置することができます。従業員全体の仕事量を調整することができ、残業を減らすこともできます。従業員がお互いに業務を助け合うことでチームワークも良くなることが予想されます。

属人化を防ぐことができる

その人にしかできない仕事があるとその人が急病で休んだりした時に大変です。その人自身も休むことが難しい状態になります。異動や休職、退職する際にも引継ぎが大変です。属人化が進むとデメリットになってしまいますので多能工化によって他の人が代わりに出来る体制を作っておけるようになります。

業務改善ができる

多能工化によって新しい課題の発見があります。教わる人は新鮮な目で業務を見ます。教える人は今まで当たり前のようにこなしてきた業務に対して何も疑問を抱かないことが多いものです。ですが教わる人は疑問に感じることがあるかもしれません。そこで新しい課題の発見ができ、業務改善に活かすことが可能になります。また、人に教えることによって教える人も成長します。今まで分かっていたつもりのことが言葉にしてみると曖昧だったことに気付くこともあります。言葉にしてみると分かっていないこと、分かっていることが理解できますので、自分の業務を見直すこともできます。教えることで教わる人以上に成長できます。

多能工化のデメリット

多能工育成に時間がかかる

新しい業務を覚えるということは簡単にはできません。ある程度の時間が必要です。おまけに自分の業務をこなしながらだと更に時間が必要になってきます。従業員の多能工化推進には時間がかかってしまうのが難点です。

コストがかかる

多能工化した従業員にはそれなりの報酬が必要です。多能工になってこなせる業務が増えたにも関わらず報酬が変わらないなら従業員のモチベーションも向上しないです。逆に退職してしまうケースも考えられます。企業としては時間をかけて育成した従業員が退職してしまっては意味がありません。多能工化した際の報酬についてはしっかりと基準を設けておく必要があります。

多能工の扱いに気をつけなければいけない

多能工化した従業員を企業の都合の良いように使ってはいけません。何でもできるようになった従業員は使い勝手が良いかもしれません。ですが都合よく使われている多能工化した先輩を見ている若手社員はどう思うでしょうか。多能工化したらあんな風に使われてしまうと感じられては新しい多能工を育成することが難しくなってしまいます。それだけでなく若手社員は会社に対して夢を持てなくなってしまいます。また、多能工化した従業員は色々な業務をこなすことによって様々な意見を持つようになります。多能工化した優秀な従業員が安心して発言できる仕組みも作る必要があります。

今回は多能工化について紹介しました。多能工化を進めるにはメリットもあればデメリットもあります。人材不足の解消にもつながる多能工化は幅広い職種で活用することができます。この機会に多能工の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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