アメリカの企業との会食で覚えておきたいマナー〇選

2019.12.23ビジネス豆知識
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ビジネスのグローバル化に伴い、最近では職場内や取引先に外国籍の方がいることは珍しくなくなっています。企業によっては、海外の取引先と会食する機会も増えているのではないでしょうか。日本のビジネスマナーは外国では通用しないことも多く、失礼な行為と受け取られてしまう可能性もあります。事前に相手の国のマナーについて調べておきましょう。今回はアメリカの企業との会食を想定し、覚えておきたいマナーや注意点を5つご紹介します。

会食

 

宗教上口にできないものを把握しておく

アメリカには先住民に加え、他国から多くの人々が移り住んだ移民の歴史があります。今では、非常に多くの人種・民族が居住する多様性に富んだ国のひとつとなっています。

アメリカでは国教の制定は禁じられていますが、国民の多くはキリスト教徒です。しかし、

宗教の自由が認められているため、同じアメリカ人だとしても異なる宗教を信仰している可能性があります。宗教によって食べられない食材や規定があるため、会食に招く際は十分注意しましょう。ここからは、アメリカ人に多い代表的な宗教と、それぞれの食の規定をご説明します。

 

キリスト教

キリスト教徒は世界中に居住していますが、ヨーロッパやアメリカ大陸で多く信仰されています。キリスト教には食に関する規定はほとんどありませんが、モルモン教やセブンスデー・アドベンチスト教会など、一部の宗派では規制事項があります。

モルモン教ではアルコール、コーヒー、紅茶、お茶、タバコの摂取が禁止です。セブンスデー・アドベンチスト教会では、肉全般の摂取を避け採食をすすめています。規制があるのはごく一部の宗派のみですが、念のため事前に確認しておくことをおすすめします。

 

イスラム教

イスラム教徒は世界中に居住していますが、主にアジア、北アフリカ、中東に多いとされています。イスラム教では食に対する禁止事項が非常に細かく定められているため、接待する際は店を選ぶところから十分注意が必要です。

イスラム教では、豚、アルコール類、血液、ハラル・ミート以外の肉類は食べることを禁止されています。ハラル・ミートとは、アッラーに祈りを捧げ、特別な屠殺方法を行った肉のことです。豚は肉そのもの以外にも、ブイヨンやゼラチン、ラードなども禁止されています。アルコールも飲用に限らず、調味料や香りづけとして使用されていた場合でも、その料理を食べることはできません。

また、イスラム教には「ラマダン」と呼ばれる断食期間があります。この期間中イスラム教徒は日中一切の飲食をとりませんから、開催時期にも注意が必要です。

 

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教徒は、インドやネパールに多く居住しています。ヒンドゥー教では不殺生を旨とするため、肉類全般を避ける方が多いようです。中には肉を食べる方もいますが、その場合でも食べるのは鶏肉、羊肉、ヤギ肉に限られます。牛は神聖な動物として崇められているため食べることはタブーとされ、豚は不浄な動物とされているため、基本的に食べることはありません。ほかにも魚介類全般や卵、生もの、においの強い5種類の野菜「五葷」が避けられています。

 

個人の嗜好、アレルギーなどによる食事の制限

アメリカには宗教上の規制とは別に、動物愛護の気持ちや健康状の理由からベジタリアンになる方も多く存在しています。ベジタリアンとは、肉類魚類を一切食べない菜食主義者のことです。しかし、ひとくくりにベジタリアンといっても、鶏肉なら食べる方や卵・乳製品すらも食べない方など多種多様です。ベジタリアンの方を会食に招く際は、食べるもの、食べられないものは正確に確認しておきましょう。魚介類を忌避するベジタリアンの場合、日本食で多く用いられる「かつお出汁」も食べられないため注意が必要です。

また、食物アレルギーの影響で食べられない食材がある可能性もあります。アレルギーの度合いは人によって異なりますが、最悪の場合は命にも関わることですから十分注意しましょう。

その他にも、糖尿病や腎臓病など病気の影響や健康上の理由で食事制限をされている方もいるかもしれません。本人に聞きづらい場合は秘書や同僚、部下の方などにさりげなく聞いてみましょう。

 

 

レディーファーストには気をつけたほうが良い?

アメリカでは扉を開ける時は男性がドアを開けて女性を先に通したり、男性が女性の椅子を引いて先に着席させたりするレディーファーストが当たり前のマナーとされています。しかし今、ビジネスシーンでのレディーファーストの習慣は廃れてきているといわれています。最近のアメリカでは男女の雇用差も少なくなっており、レディーファーストの様な性差のあるマナーを疑問視する声が増えているためです。

ただ、レディーファーストは日常生活では伝統的な紳士のマナーとされているため、ある程度は意識しておくのが大切です。レディーファーストがどこまで適用されるかは、会社や役員の考え方にも大きく左右されます。TPOに合わせてレディーファーストを取り入れると良いでしょう。

 

アメリカでは通用しない日本独自のマナー

日本では、相手のグラスが空いた状態にしてはいけないというマナーがあり、グラスが空く前にお酌をするのが一般的です。しかし、アメリカをはじめ海外では基本的にお酌の文化はありません。むしろ、お酌は無理やり飲ませようとしている行為と捉えられ、嫌がられる可能性がありますから注意しましょう。お酒は自分で注ぐか、ウエーターに注いでもらうのがマナーです。

また、日本では会話の流れで年齢を聞くことがありますが、アメリカでは男女問わず年齢を聞くことはマナー違反とされています。うっかり年齢を尋ねてしまわないよう注意しましょう。

 

テーブルマナーにも注意しよう

会食の料理が洋食だった場合、テーブルマナーにも気をつけましょう。洋食のテーブルマナーは、大まかに「大陸式」と「アメリカ式」の2種類に分けられます。日本では主に大陸式のひとつであるイギリス式のテーブルマナーが採用されていますが、マナーに厳格なイギリス式と比べると、アメリカ式は多少ラフなイメージです。

スープをすすらない、ナイフを舐めない、食べ物を口に入れたまましゃべらないなど、基本的な食事マナーは同じです。ただ、アメリカ式では、右手のナイフで食事を切り分けたら左手のフォークを右手に持ち替えて食べるなど、食べやすさを重視したマナーが認められています。

また、日本では「温かいうちに召し上がって下さい」とオーダーした料理が提供された順に食べ始めることも珍しくありませんが、アメリカでは全員分料理がそろってから食べ始めるのがマナーとされています。ドリンクに手をつけるのも、ナプキンを広げるのも全員が着席してからにしましょう。

 

相手の文化に配慮して、お互いに気持ちの良い会食にしよう

アメリカでは接待の形も多種多様ですが、やはり主流は食事にお招きする食事接待です。取引先の企業と交流を深めるためのせっかくの機会に、マナーに反する行為をしないように注意しましょう。特に宗教上の理由で食べてはいけないものやアレルギーで食べることができないものに関しては、深刻なトラブルに発展する可能性もあります。不要なトラブルを避けるためには、綿密な事前準備が必要不可欠です。アメリカの企業を食事に招く際は、参加者の宗教や嗜好について確認を取ってからお店を選ぶようにしましょう。

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