転職が決定。退職から初出社までにやるべきこと

更新日:2023.03.30ビジネス豆知識

転職した男性

転職が決まっていざ退職しようとした時に、やるべきことを怠ってしまうとマナー違反になってしまったり常識がないと思われてしまったりする可能性があります。転職を決意したら、退職時期や退職前後のスケジュールも考慮しつつマナーを守って円満退職を目指しましょう。今回は、退職前・転職後にしておくべきことやマナー、準備するべきものなどをご紹介します。そろそろ転職したいと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

退職前スケジュール

転職前後には意外とやっておくべきことが多いため、スムーズに退職手続きを行うためには事前にしっかりスケジュールを組んでおくのがおすすめです。転職活動開始から退職まではトータルで2カ月~3カ月かかると考え、余裕を持った行動を心がけましょう。

退職の意思表示(3カ月前~1.5カ月前)

転職が決まったらまずは、直属の上司に退職の意思を伝えましょう。仲の良い同僚などには先に話したくなってしまうかもしれませんが、上司よりも先に周囲が知っていたという事態は避けるべきです。基本的に転職の意思があることも安易に口にせず、転職活動も内密に行うようにしましょう。

退職日の決定(2カ月前~1カ月前)

法律では2週間前に申し出れば退職できることにはなっていますが、一般的には退職希望日の1カ月~2カ月前までに申し出ることを規定している会社が多いようです。規定にのっとり、引き継ぎに要する時間や有給消化にかかる日数、転職先の入社日などを考慮し、上司と相談しながら退職日を決定しましょう。

退職届の提出(2カ月~1カ月前)

会社の就業規則にのっとって、退職届を提出しましょう。会社によっては、退職届のフォーマットが用意されている場合があるようですから確認してみて下さい。メールや郵送などの指定がない限りは、周囲に人がいない場所で直属の上司に手渡しするのがマナーです。

仕事の引き継ぎ(退職届が受理され次第)

退職届が受理されたら、退職日の数日前までに引き継ぎが完了するようにスケジュールを立てましょう。自分が行ってきた業務の段取りや進行状況などを、分かりやすくまとめた資料をつくっておくこともおすすめです。営業職や接客業の方は、顧客ごとの特徴や性格、注意点などの情報も残しておくと良いでしょう。

会社に返却するもの

最終出社日は、会社から支給されていた備品を返します。忘れると会社へ迷惑がかかる場合もあるため、何を返すのかしっかり把握しておきましょう。

健康保険被保険者証

退職した時点で健康保険から脱退する仕組みになっているため、保険証も退職時に返却します。転職が決まっていれば、入社時にその会社の健康保険に新たに加入しましょう。会社の健康保険がない場合は、国民健康保険に加入するか、任意継続被保険者制度を利用する必要があります。

身分証明書

社員証、名刺、カードキーなど、現会社の社員であることを証明するものはすべて返却しましょう。

制服・定期券など

会社指定の制服があった場合は、クリーニングに出してから返却するのが望ましいです。また、定期券を現物支給されていた場合も、有効期限に関わらず退職時に返却するようにしましょう。

その他

会社から支給されたものや社費で購入した文房具などは、持ち帰らず会社に残しておきましょう。また、自宅に持ち帰った書類や資料、自宅のパソコンで作成した企画書なども会社の資産です。守秘義務があるためすべて返却し、ハードディスクに残っているデータなども消去しましょう。

会社から受け取るもの

退職が決定すると、会社からは以下の様な必要書類が渡されます。重要なものばかりのため、忘れられているものがないか自分でも確認するのが大切です。

雇用保険被保険者証

雇用保険の加入者であることの証明書です。雇用保険の受給手続きに必要となるため、転職先に提出しましょう。

源泉徴収票

手続きの関係上退職日までに発行するのが難しいため、後日自宅に郵送してもらいましょう。転職先に提出すれば、現会社の分もまとめて年末調整してもらえます。退職した年の12月31日の時点で再就職していなかった場合は、翌年の3月15日までに自分で確定申告をする必要があります。

年金手帳

退職日までに現会社から受け取り、入社後すぐに転職先の総務担当部署に提出する必要があります。

離職票

会社を辞めたことを証明するためのものですが、転職先が決まっている方は必要ありません。決まっていない場合は、失業給付の受給を申請する際に必要になります。

退職後に行う手続き

退職してから転職先に入社するまでに1日でもブランクがある場合は、自分で行わなくてはいけない手続きがあります。期日が決まっているものもあるため注意しましょう。

年金の切り替え

国民年金に加入するか、家族の社会保険の扶養に入る必要があります。国民年金に加入する場合は、退職後14日以内に手続きを行う必要があるため注意が必要です。家族の扶養に入れる条件を満たしていれば、転職先に入社するまでの間保険料を払う必要はありません。

健康保険の切り替え

健康保険に関しては、

□国民健康保険に加入する
□家族の社会保険の扶養に入る
□これまでの健康保険を任意継続する

以上の3つの選択肢があります。年金同様、家族の扶養に入れるのであれば保険料を支払う必要がないため、すぐに転職が決まっている方はこちらを選ぶのが一般的です。任意継続する場合は退職後20日以内、国民健康保険に加入する場合は退職後14日以内に手続きを行う必要があります。

初出社までにしておきたいこと

転職後は、新しい仕事を覚えたり人間関係を一から築いたりしていく必要があるため、大半の方が何かしらの不安を抱えているのではないでしょうか。転職初日の不安を少しでも減らしておくために、初出社までに行っておくべきことをご紹介します。

転職先の場所や移動手段の確認

初日から道に迷ったり時間の感覚がつかめず遅刻してしまったりすることのないように、通勤リハーサルを行っておきましょう。遅延や渋滞も考慮のうえ、余裕を持って到着できるように時間の計算をして下さい。電車通勤の場合は乗り換え場所のほかにも、混雑状況を見るために出勤時間に合わせて会社まで足を運んでみることをおすすめします。

持ち物や服装の確認

会社から指示された持ち物を忘れないことはもちろんですが、服装や身だしなみにもしっかり気を配りましょう。第一印象を良くするためには、服装、髪型、持ち物、メイクなどは清潔感のあるものを基準に選ぶのがおすすめです。

あいさつや自己紹介文の用意

入社初日は社内見学をしながら各部署へあいさつ回りをしたり、新しく一緒に働く人たちの前で自己紹介を求められたりすることが予想されます。転職先で円滑な人間関係を築くための大切な機会ですから、名前以外にも簡単な自己PRや入社動機などをすぐに答えられるようにしておくと良いでしょう。

転職先の規定やマニュアルの確認

入社前に会社の規定やマニュアルにしっかり目を通し、職場のルールや雰囲気を把握しておきましょう。また、会社のホームページで組織図や取扱商品などを確認し、会社や業界の知識を予習復習しておくことも大切です。不安がぬぐい切れない場合は、入社前に理解しておくべきことをあらかじめ人事担当者に質問しておくのも良いでしょう。

退職手続きをスムーズにすすめるためには、紹介した内容をしっかり把握し、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。必要な手続きや書類に漏れはないかなど、チェックリストをつくっておくことをおすすめします。転職が決まってからも気を抜かず、現会社を円満退職できるように退職日までは誠心誠意自分のやるべき仕事を全うしましょう。転職後は新しい環境にスムーズに溶け込むために、好感度が上がる様な行動を心がけてみて下さい。円満退職して、新しい会社で新たな人生の第一歩を気持ちよく踏み出しましょう。

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