秘書検定とは|1級まで取るべき?

更新日:2025.03.28業界関連情報

秘書検定とは|1級まで取るべき?

秘書検定は、マナーの基本や秘書業務の専門スキルを学び、印象のよい人柄の育成を目指せる資格試験です。秘書の仕事では、電話対応も重要な業務の一つに挙げられます。試験勉強で得た能力を実務に活かすなら、電話の応対スキルを向上することも大事でしょう。資格取得後は、業務効率化に役立つツールとして、ぜひ弊社の電話代行サービスの活用もご検討ください。また、秘書として活躍するうえでコールセンターの業務経験は有益と考えられます。弊社のコールセンター求人にも、お気軽にお問い合わせください。。

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秘書検定の資格の概要

秘書検定の資格の概要

秘書検定とは、ビジネスの場で好印象となる感じのよい人柄について学べる検定試験です。同検定の等級は、難易度により1級・準1級・2級・3級に分けられています。

試験日程

秘書検定は、文部科学省の支援を受け、公益財団法人「実務技能検定協会」が実施しています。同協会によると、2025年度の試験日程は次の通りです。※回数:試験日、受付期間の順

回数 試験日 受付期間
第136回 2025年6月22日(日) 2025年4月4日(金)~2025年5月20日(火)
第137回 2025年11月16日(日) 2025年9月3日(水)~10月14日(火)
第138回 2026年2月8日(日) 2025年12月8日(月)~2026年1月13日(火)

なお、第138回秘書検定は、2級と3級のみ実施される予定となっています。

ビジネス系検定 2025年度試験情報 (参照 2025-03)
ビジネス系検定 秘書検定|受験要綱 (参照 2025-3)

合格率

実務技能検定協会の資料によれば、第131回秘書検定の合格率は以下の通りです。
・1級:28.3%、準1級:41.4%、2級:57.5%、3級:69.3%
第131回の合格率を見る限り、準1級~3級の試験は受験者の半数前後が合格しているものの、1級の合格者は3割弱にとどまっています。また、試験結果の具体的な人数の内訳については、次のように発表されています。

合格率 受験者 合格者
1級 26.7% 617名 165名
準1級 44.9% 2,162名 971名
2級 57.2% 8,564名 4,896名
3級 59.2% 5,797名 3,433名

秘書検定 受験者の割合

第134回の試験結果を見ると、2級・3級の合格率は6割近くに達し、準1級は4割を超えています。一方、1級は、3割に届きませんでした。2級と3級の合格者は3,000人を上回り、準1級も1,000人近くに及んでいますが、1級は200人弱にとどまりました。以上の結果から、1級と準1級~3級は、合格率・合格者数に大きな差があると考えられます。なお、受験者層は、会社員等19.7%、秘書2.2%、大学生24.9%、短大生5.5%、専修・各種学校生13.2%、高校生28%、その他6.5%でした。最多の割合は3割弱の高校生ですが、社会人も、会社員や秘書を合わせると2割以上に達しています。

ビジネス系検定 秘書検定|受験者状況 (参照 2025-03)

受験資格など

秘書検定の場合、実務技能検定協会によると1級~3級まで受験資格の制限はなく、年齢や性別を問わず誰でも受験可能です。第133回の受験料は、それぞれの等級や併願状況により違ってきます。受験料は、検定試験の等級や併願状況に応じて変わります。

※横にスクロールできます。

1級  準1級 2級 3級 準1・2併願 2・3級併願
受験料
(消費税込み)
7,800円 6,500円 5,200円 3,800円 11,700円 9,000円

準1級と1級は併願不可であり、筆記試験の出題形式は準1級~3級がマークシート方式と記述式、1級は記述式のみです。なお、車椅子などを利用している場合、先に事情を確認できれば個別対応できる旨が示されています。試験内容は大きく理論と実技に分けられ、それぞれ正答率が60%以上で合格となります。出題形式は、マークシート方式と記述式の2つです。また、車椅子を利用している場合などは、事情を確認のうえ個別で対応可能と説明されています。なお、受験方法の詳細などは、公式サイトや問い合わせ窓口でご確認ください。

ビジネス系検定 秘書検定|受験要綱 (参照 2025-03)

秘書検定|資格取得に向けて

秘書検定|資格取得に向けて

秘書検定は、3級~1級までの合格率に差異が見られ、いずれを受験するかで難易度は変わるといえる状況です。

難易度

秘書検定の難易度は、各等級の合格率や試験内容を比べた場合、3級と2級が低め準1級と1級は高めと考えられます。第131回の結果をふまえると3級・2級の合格率は5割を超えるのに対し、準1級は4割ほど、1級は3割弱です。関連サイトによれば、近年の合格率は、同様の傾向にあるとの見解が示されています。

また、3級は基本的なビジネスマナーが問われ、主な受験者層は高校生と見られています。2級は電話対応や接客での応用力が求められ、大学生や社会人が受験者層の主体とされるレベルです。それに対し、準1級は中堅秘書レベルに相当し、1級は上級秘書レベルの能力が問われると認識されています。

さらに、1級の受験者層は、社会人・現役の秘書が中心的との声も聞かれます。最近の合格率や一般的な見解をふまえた場合、秘書検定の準1級・1級は、3級・2級より難しいといえるでしょう。

ビジネス系検定 秘書検定|受験者状況 (参照 2024-05)

勉強方法

秘書検定の合格に向けた勉強方法は、独学予備校通信教育が主流です。

独学は、自分でテキストや問題集を選び、試験勉強に取り組む方式です。基本的に費用は抑えやすく、自分のペースを維持できる利点もあります。ただし、試験で合格するには、計画的に勉強する姿勢が求められてきます。

予備校通いの場合、学校側でカリキュラムが設定されるため、一定のペースで勉強を進められる点が特徴的です。また、疑問があれば講師に質問できるところも。メリットに挙げられるでしょう。とはいえ、通学費は高くなる傾向があります。

通信教育も、事前にカリキュラムを用意しているケースが多く、計画的に勉強を進めやすい方法の一つです。さらに、通学費はかからず、予備校に通う面倒もありません。ただし、カリキュラムに沿って勉強に取り組む意識は大切になります。それぞれ、勉強の進め方やメリットは異なるため、自分のニーズや生活リズムに合う方法を選ぶとよいでしょう。

必要勉強時間

秘書検定で合格を目指す際、秘書検定で必要とされる勉強時間の目安は、およそ20時間~150時間が目安です。通常、1級に比べて難易度が低めの2級と3級は、試験で合格するのに20・30時間~70時間くらいの勉強が必要といわれています。試験勉強を1日1時間ペースで続けると、1~2カ月前後の日数がかかります。

一方、1級と準1級は難易度が高く、標準とされる勉強時間は1級が100時間・150時間、準1級が60時間~180時間です。毎日2時間の勉強で約1カ月はかかると見られ、記述問題の対策に多くの時間を要するとの声も聞かれます。勉強時間が増えるほど合格する可能性は広がるといえますが、単に時間をかけるだけでなく計画的に日々の学習を続けることも大切と考えられます。

秘書検定の資格を取得するメリット

秘書検定の資格を取得するメリット

秘書検定の資格を取得するメリットは、一般的な常識やビジネスの場で求められる基本マナー、秘書の業務スタイルを身につけられるところです。実務技能検定協会の説明によると、秘書検定では、社会人の基本的な常識が問われます。また、単なる知識の習得にとどまらず、好印象につながる表情や言葉遣いも学べるとのことです。

3級

秘書検定3級は、社会常識やビジネスの基本マナーを学べる点が大きなメリットに挙げられます。3級の試験は、どのような態度や言葉遣いが好印象につながるか、基本的な部分について問われるレベルです。試験勉強では、仕事をスムーズに進めるうえで、秘書に求められる配慮や接遇の方法を学びます。これらの学習を通してビジネスマナーに関する理解は深まり、社会人としての感じのよさが育まれると期待できます。

ビジネス系検定 秘書検定|秘書検定とは(2025-03)
ビジネス系検定 秘書検定|問題を解いてみよう (参照 2025-03)

2級

秘書検定2級の主なメリットは、実務で活かせる応用力が身につくところです。2級試験の場合、3級に比べて出題内容の状況設定が複雑になります。秘書が上司をサポートするなかで何を優先する必要があるか、感じのよさ以外に適切な判断力も問われる点が特徴的です。試験勉強では、仕事の優先順位といった実用的な部分を学ぶため、就職で有利になると見込まれます。

ビジネス系検定 秘書検定|秘書検定とは(2025-03)
ビジネス系検定 秘書検定|問題を解いてみよう(2025-03)

1級

秘書検定1級は、秘書としての能力を高めるのに効果的なレベルです。1級の資格を取得するには、常に上司を先回りして仕事をサポートする技量が求められます。業務が予定通り進まない時、速やかにスケジュール調整するスキルや対応力が必要になってきます。試験内容は上級秘書のレベルに相当するため、1級の資格を取得すれば、秘書の高度な知識・スキルを身につけることが可能です。秘書検定は、各等級で仕事の基礎・応用力・高度な技術を学べるため、いずれの資格も学生や社会人にとって大きなメリットがあると考えられます。

ビジネス系検定 秘書検定|秘書検定とは(2025-03)
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秘書検定の履歴書の書き方

秘書検定の履歴書の書き方

秘書検定について履歴書に記す場合、一般的には「秘書技能検定試験 〇級合格」が適切な書き方です。また、正式名称を求められた時は、「文部科学省後援 秘書技能検定 〇級合格」と記載します。厳密な意味で秘書検定は認定試験に該当するため、資格の「取得」でなく「合格」が正しいでしょう。

具体的な等級は、3級から記載可能です。就職活動では2級以上がアピールにつながるといわれますが、3級だけでも社会人の一般常識や基本マナーが身についている証しになります。秘書検定に合格しているだけで好感度はあがる可能性があるため、履歴書には正確に記載することをおすすめします。

秘書スキルはコールセンターで磨こう

秘書スキルはコールセンターで磨こう

秘書のスキルを磨くなら、コールセンターでオペレーターとして勤務する方法は有用です。ビジネスの場において、秘書は、高いコミュニケーション能力・さまざまな状況への対応力や手際のよい事務処理能力を求められます。いずれも、社内業務や顧客対応を円滑に進めるうえで大切なスキルといえるでしょう。

また、秘書に求められる会話力や対応力は、コールセンターで電話対応する時にも重視される要素です。通話中、オペレーターは、印象のよい言葉遣いや柔軟な受け答えを心がけながら会話を進めていきます。秘書にとって重要なスキルは、オペレーター業務で必要になるケースも少なくありません。コールセンターでの業務経験は、秘書としてキャリアアップするのに役立つと考えられます。

これから秘書を目指す場合、コールセンターでのオペレーター勤務は、貴重な財産になるでしょう。弊社ではコールセンターの求人も行っておりますので、勤務をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

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