「TDoS攻撃」今、アメリカのコールセンターが危ない

更新日:2022.05.06コールセンター

キューブを運んで積み重ねる様子

コールセンターを狙うネットワーク攻撃が存在する

今日は、アメリカ政府が発表した、コールセンターを狙う「TDoS攻撃」の増加報告を紹介します。

皆さんは、パソコン用語、それもインターネットのサーバーなどを理解している人が使う用語である「DoS攻撃」という言葉を知っていますか?なかなか詳しい知識やそんな情報を仕入れる必要のある保守・管理担当者でなければ、あまり耳にする機会のない言葉です。

「DoS攻撃」というのは、サーバーなどに対して過剰なるアクセスをすることで、サーバーへと過負荷を与えてダウンさせてしまうというサイバー攻撃の一種になります。そして、この「DoS攻撃」と同じような要領でコールセンターへと過剰なるニセ電話を送信する手法を取ることで、「Telephony DoS攻撃」ということで「TDoS攻撃」と言われているそうです。

サイバー攻撃をする理由

では、なぜこういった行為をするのかというと、今回の発表では「攻撃者の典型的な目的は金銭の強要(ゆすり)、あるいは特定の政治的/社会的課題への抗議である」と説明されております。

狙われるコールセンターは、行政のコールセンターや警察、消防、救急などの緊急コールセンターが多く、特に公共機関、企業に対する(TDoS)攻撃の発生回数は増えているのだとか……。昔は、電話機も機能のそろった物が少なかったので、架け直す際にはボタンを押さなければならなかったのですが、最近の電話機はリダイヤルや自動ダイヤル機能によってより便利に進化してるため、連続して電話を架けることができるようです。

情報化社会になり、情報の価値が高まるにつれこういった事態が増えているようで、「情報戦」という言葉が日常のものとなってきているのかも知れません。

バブルチャート

(Antone Gonsalves/CSO米国版)

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