コロナ禍のなかでも転職のチャンスあり?

更新日:2023.03.01スタッフブログ

コロナ禍での転職

新型コロナウイルスの流行下でも、中途採用を続けている企業は多く見られます。景気の悪化で経営が厳しくなる状況でも、転職活動のチャンスはあります。どんな職種やポジションで積極的に人材を求めているか理解しておけば、採用の可能性も高まるでしょう。近頃はオンライン面接を行う職場も多いため、面接の流れについて知っておくのも大切です。そこで今回は、中途採用の動向とともにオンライン面接のコツや注意点、転職活動のポイントをご紹介します

多くの企業は中途採用に積極的

全国規模で緊急事態宣言が発令されるなか、企業の採用活動と事業活動について調査したアンケートでは多くの職場で中途採用を継続中との結果が示されました。

アンケート調査の概要

アンケートは都内に本社のある人材紹介会社により実施され、224社から有効回答を得ています。中途採用に関する質問で、「中途採用活動を継続中」と答えた企業は全体の7割です。そのうち採用活動を「非常に積極的」もしくは「やや積極的」に進めているところは、3割にのぼりました。企業の内訳は日系企業が85%であり、外資系も60%を占めます。日系企業のうち60%が採用活動を実施しており、25%は一部のみで実施中です。外資系はそれぞれ33%と27%であり、40%は採用活動を凍結・停止しています。詳しい数値を見ると、外資系に比べ日系企業のほうが積極性をもって採用活動に臨んでいると分かります。

採用活動に積極的な理由

これらの企業が採用活動に積極的な理由として上位を占めた理由は、「年間の採用計画に基づく採用」と「新型コロナウイルス感染症流行前からの継続的な人員不足」です。

年間計画に基づき採用活動を展開している企業は全体の65%、日系企業の72%、外資系企業の57%に達し、積極的な理由の1位を獲得しています。次いで継続的な人員不足は2位であり、それぞれ52%、57%、48%の割合です。その後は3位「一部採用を停止している企業もあり優秀な人材を獲得しやすい」、4位「新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた人材不足」、5位「在籍企業の今後の事業不安やリストラ、テレワーク等の影響で応募が増えている」と続きます。

これらの結果を見る限り、採用活動に積極的な企業の多くは感染症の流行以前と変わらず人材確保に尽力していると認識できます。

採用に消極的な企業の実情

採用に消極的と答えた企業も、全体の半数以上となる53%が「良い候補者がいれば採用したい」と望んでいます。
中途採用活動の実施状況について「非常に消極的」もしくは「やや消極的」を選んだ企業に理由を聞いたところ、日系企業の52%と外資系企業の54%から条件によっては採用を考えるとの声が聞かれました。ここから「事業の先行きが不透明のため、様子を見ている」が全体の43%(日系38%、外資系46%)と続き、「新型コロナウイルス感染症流行を受けた採用計画の人数の削減」が同上28%、29%、27%です。

採用活動に(やや)消極的な企業の結果までふまえると、全体の8割以上は多かれ少なかれ人材確保を検討していると理解できます。

積極採用を見込める職種・ポジション

今回のアンケート調査によれば、積極採用を見込める職種は「営業」、ポジションは「スペシャリスト」です。

積極採用を見込める職種

採用活動に「非常に(やや)積極的」あるいは「以前と変わらない」と回答した企業の多くで、とりわけ人材確保に力を入れている職種は「営業」でした。

アンケートの全体的な結果では「営業」が42%を占め、職種別のトップです。2位は「エンジニア・技術(IT、ゲーム、web、通信)」、3位は「マーケティング・商品企画・広報」が獲得しています。ただ詳細な比率に目を向けた場合、2位以下の順位には全体か日系、または外資系かで違いが見られます。日系の2位は「エンジニア・技術」(30%)で変わりませんが、3位は「プロジェクトマネジメント」(29%)です。

外資系では2位(19%)と3位(22%)が逆転し、「経理・会計・財務」および「エンジニア・技術(機械、自動車)」(いずれも14%)が「プロジェクトマネジメント」(12%)より上位になります。企業の系列まで考慮すると、全体、日系、外資系ともに40%以上を獲得した営業職が総じて積極採用を見込めると考えられます。

積極採用を見込めるポジション

「どの様なポジションを積極的に採用していますか。(複数回答可)」との問いに対する回答は、「スペシャリスト」が最多でした。優れた専門性をもつスペシャリストは、とくに職種を問わず即戦力になれる存在です。新型コロナウイルス感染症により経済状況が厳しさを増すなか、アンケートに示された需要の高さ(全体69%、日系75%、外資系69%)は自然な結果と考えられます。

「シニアスペシャリスト」も全体(43%)と外資系(48%)で2位、日系(37%)で3位になり、多くの期待が寄せられていると理解されます。全体の3位(39%)は、「マネージャー、課長」です。外資系も3位(28%)ですが、日系では2位(51%)を獲得しています。全体の4位(23%)は「スタッフ(第二新卒)」(日系31%、外資系18%)、5位(14%)は「ディレクター、部長」(同22%、7%)です。日系企業に限れば、2位と5位の役職ポジションも採用に積極的といえます。

オンライン面接のコツと注意点

最近は外出自粛の影響もあり、オンライン面接する企業が増えています。面接を成功させるため、コツや注意点は押さえておきましょう。

面接を成功させるコツ

面接時に心がけたい主なコツは、「伝えたいことの簡潔な表現」「目線はカメラに固定」「背景に余計な私物を映さない」の3つです。

ビジネスでは、自分の考えを簡潔に表現することがコミュニケーションスキルとして重要と見なされます。面接でも、いろいろ伝えたくても長々と話すと印象はよくありません。あらかじめ話す内容は手短にまとめ、分かりやすい言葉で表現するのが大切なコツです。

通常、オンライン面接はパソコン画面を通して実施されます。目線に気を配らないと、ふし目や上目遣いになりがちです。対面でなくても、面接中は、相手の顔を見ながら話したほうが好印象につながります。そのため、カメラの位置は目線の高さがよいといわれています。

外出を控えている場合、自宅が面接場所になるでしょう。パソコンに搭載されたカメラは広角で撮影できるタイプが多く、背景もかなり広範囲に映ります。自室に私物があっても不思議ではありませんが、事前に片付けておけば面接にふさわしい雰囲気をつくれるでしょう。

面接時に気をつけたい注意点

オンライン面接の場合も、普段と変わらず服装には気をつける必要があります。さらに、場所選びや照明にも注意が欠かせません。

応募者は自宅で面接するとしても、企業にとってはビジネスに関わる重要な業務です。服装は、スーツやジャケットの着用が望まれます。髪は寝ぐせを直し、身なりは清潔に整えてから面接に臨みましょう。場所選びでは、周囲の音への配慮が不可欠です。自宅が面接場所なら、家族の声やテレビの音声が気になるかもしれません。自宅での面接が難しい場合、レンタルスペースの活用も選択肢のひとつです。

また、部屋の照明に注意しないと、画面が暗くなり顔も見えにくくなることがあります。オンラインでも、表情は明るく見えたほうがよいと考えられます。電気スタンドなどを用意できるなら上手に位置調整し、光の当たり具合を工夫することも大切です。自宅での面接も緊張感を忘れず、採用を勝ち取っていきましょう。

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