ラインケアとは

2020.04.16スタッフブログ
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職場のメンタルヘルス対策は大切です。人材不足と言われる時代になりました。従業員がメンタルヘルスに不調をきたしてしまって退職するようなことは避けた方が良いです。メンタルヘルス対策の1つとしてラインケアを紹介します。

メンタルケア

 

「ラインケア」

2006年に厚生労働省が発表した「労働者の心の健康の保持増進のための指針」で職場のメンタルヘルス対策として4つのケアが重要であることが指摘されました。ラインケアはその4つのケアの1つです。
ラインとは指揮や命令系統に属している立場の人のことを指します。分かりやすく言うと、その立場の人は管理監督者です。管理監督者が実施主体となるメンタルヘルス対策です。管理監督者には使用者でもある事業主から労働者である従業員に指揮や命令をする権限が委譲されています。

また、管理監督者は部下である従業員の健康も守る義務もあります。従業員の健康を守る義務によって管理監督者はラインケアを実施する義務と責任が発生します。具体的には職場環境等の状況把握と改善、従業員からの相談に乗ります。メンタルヘルスの不調は本人も気が付かないうちに進行しています。そのため、管理監督者はいつもと違う従業員の様子にも素早く気付く必要があります。一定規模の企業になると、人事担当者や経営者のみで従業員の状況を把握することは大変です。日常的に部下の近くにいる管理監督者が部下のメンタルヘルス不調に気付くことで早期発見、早期対処することが可能になります。ラインケアは重要なメンタルヘルス対策です。

その他の3つのケア

セルフケア

働く人自身が自身のストレスに気付いて対処します。
従業員が主体となってメンタルヘルス対策を行いますので、メンタルヘルスに関する知識を正しく習得している必要があります。

事業場内産業保険スタッフ等によるケア

職場内産業医、人事担当者、保健士などが実施主体となるメンタルヘルス対策です。
セルフケアやラインケアが正しく行われるように、労働者や管理監督者に対する支援も行います。
また、企業のメンタルヘルス対策促進のため「心の健康づくり計画」を実施します。
具体的には、個人の健康情報の管理やメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、休職者の職場復帰の支援、事業場外資源とのコンタクトやネットワーク形成を行います。

事業場外資源によるケア

診療科医やカウンセラーなどの外部の専門家や専門機関が実施主体となるメンタルヘルスケアです。
事業場内産業保険スタッフに情報提供もします。
また、相談した内容を社内に知られたくない労働者に対してのメンタルヘルスケアも行います。

メンタルヘルス対策が必要な理由
メンタルヘルスが不調になると通常の業務にも支障をきたしてしまう従業員が多いです。
最悪の場合は離職や自殺につながることもあります。
企業としてはそうならないようにメンタルヘルス対策をすることが求められています。

生産性低下の防止

従業員がメンタルヘルス不調に陥ると、いつもと違うことが起こります。

◇遅刻や欠勤、早退が増える。
◇無断欠勤をする。
◇仕事の能率が悪くなり業務の結果が出なくなる。
◇報告、連絡、相談が無くなり、会話も極端に減る、増える。
◇ミスが増える。
◇不自然な言動が多くなる。
◇服装が乱れる。
◇不潔になる。
◇表情に活気も無くなり動作も元気が無くなる。
◇本来であればできるはずの仕事が出来なくなり、周りの人にも悪影響が出てきます。

また、メンタルヘルス不調に陥ってしまい休職すると長期になってしまう傾向があります。
企業にとっても貴重な人材を失ってしまうことになり損失です。
早期にメンタルヘルス不調に気が付くことができれば、早期に対処することができますので貴重な人材を失うことは無くなります。

リスクマネジメント

使用者や管理者には労働契約法第5条により使用者の安全配慮義務が定められています。
指揮、命令を行う権限がある代わりに労働者の心身の健康を守る義務があります。
従業員が職場や業務によってメンタルヘルス不調をきたした場合、使用者の安全配慮義務違反とされる可能性があります。
企業として対応が不適切であった際には労災請求や民事訴訟に発展してしまうこともあります。
そうならないように総合的なメンタルヘルス対策、ラインケアが重要です。

ラインケアで実施するべきこと

職場環境の把握と改善

仕事の要求度が大きくなるとストレスがかかります。
ですが周囲からの支援と仕事の自由度が大きければストレスは軽減します。
一番ストレスがかかるのは、周囲からの支援が小さく、仕事の自由度の少なく、仕事の要求度が大きい場合です。
職場全体の雰囲気を把握することも大切ですが、従業員1人1人のストレス要因をチェックすることをできるのが理想です。
有給消化率や勤務時間、人間関係、職場の気温や湿度など、様々な職場改善策があります。
自社の状況をしっかりと把握して職場環境が快適になるようにしましょう。

気軽に相談できる環境作り

管理監督者は日頃から部下とコミュニケーションをしっかり取っておく必要があります。
そうすることで気軽に相談できる環境作りが可能になります。
管理監督者が部下のメンタルヘルス不調に気が付いても、従業員自身が自分のメンタルヘルス不調に気が付いても、信頼関係が築けていなければ相談できる環境ではありません。
そのためには個人的に面談する機会を設けたり、専門の相談員を設置したりするのも良いです。
面談時には傾聴することを忘れないようにします。
また、相談を受けた際には部下の個人情報やプライバシーの保護はしっかりとしなければいけません。
プライバシーを守ってくれない上司には相談したいと思わないものです。

ラインケアについて紹介しました。ラインケアはメンタルヘルス対策のうちの4つのケアの1つです。
セルフケアと共に重要視されているメンタルヘルス対策です。
早期発見、早期対処が重要です。この機会にメンタルヘルス対策について見直してみてはいかがでしょうか。

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