体調不良のときは無理せず仕事を休むべき?
更新日:2023.03.24スタッフブログ「日本人は働きすぎる」といわれる様に、体調不良でも無理して出社するべきと考えている方も少なくありません。その理由も「周りに迷惑をかけられない」「給料が下がるのが不安」など、人によってさまざまです。しかし、体調不良で出社しても生産性を維持できない可能性が高く、かえって周りに悪影響を与えることもあります。今回は、体調不良にもかかわらず無理して働くデメリットや、休む際の連絡方法、傷病手当金についてご紹介します。
目次
休まないで出社するデメリット
さまざまな思いから体調不良でも無理して出社する方がいますが、本当に会社に行くのが正しいことなのでしょうか。以下では、体調不良の時に休まず出社するデメリットをご紹介します。
周囲に病気をうつす可能性がある
体調不良の時に無理して出社する最大のリスクは、周囲に病気をうつす可能性がある点です。仕事内容によっては人と接することも多く、風邪などの病気にかかっていると相手にうつしてしまうかもしれません。相手からみても、目の前でマスクをして咳き込んでいる方と仕事をしたいとは思わないでしょう。
無理して出社した結果、自分だけではなく周囲に病気をうつしてしまえば、会社全体の業務効率が下がり、業績に影響する可能性もあります。少なくとも周囲にうつる様な症状が出ている場合は、無理せず休むべきでしょう。
集中力が続かず仕事でミスをする
体調が悪いまま仕事をしても、集中力は持続しません。いつも通り仕事をしているつもりでも、業務効率が低下し、ミスをする可能性も高まるでしょう。ミスが続き、その埋め合わせに時間を取られると、必然的に帰宅時間も遅くなります。そのため、体を休める時間も短くなってしまい、体調不良が長引くケースも短くありません。長期間迷惑をかけないためにも、体調が悪い時にはしっかりと休息を取り、最短で治せる様にするべきでしょう。
社内の評価が下がる
体調不良にもかかわらず無理して出社すると、周囲に病気をうつし、仕事でもミスをするなど社内評価の低下に直結するかもしれません。1日や2日程度休んだ穴であれば、体調が回復した後にバリバリ働けば十分埋められます。しかし、長期の体調不良で生じたミスや、同僚に病気をうつしたことで空いた穴は、1人では簡単には埋められません。
体調不良の時にはは、病院へ行き薬をもらい、最短で職場復帰できる様心がけるのが良いでしょう。
休む際の上司への連絡方法
体調不良で会社を休むと決めたら、やるべきことが2つあります。
□休むことを上司へ連絡する
□症状がひどい場合は病院へ行く
病院へ行くことはもちろんですが、会社への連絡も怠ってはいけません。無断欠勤になってしまうと、評価が下がるだけでなく、今後会社へ行きづらくなってしまいます。反対に、体調不良で欠勤する旨を伝えていれば、休むことに罪悪感を持つ必要はありません。以下では、会社を休む際の上司への連絡方法をご紹介します。
上司への連絡は電話?メール?
近年は、上司への連絡方法も電話やメール・SNSなどさまざまあります。ただ、会社を休む件は急ぎの用件であるため、電話で伝えるのが無難です。メールの場合、読まれなかった時には無断欠勤となる可能性があり、トラブルにもつながりかねません。声が出ないなど、電話での対応が難しい場合を除いて電話で伝えるのが無難です。もちろん、会社によっては電話よりもメールやチャットなどの連絡が適している場合があります。お勤め先に合った方法で連絡しましょう。
また、当日は人員が減るため、業務内容の調整や他の社員の段取りを変更する必要があるかもしれません。欠勤の連絡は始業時間の10分前までにしておくと、現場を混乱させずに済みます。
欠勤を伝える際の例文
上司に欠勤を連絡する際、「自己管理ができていないと怒られるのでは」「サボりだと思われたらどうしよう」など、不安に思うことも多いでしょう。スムーズに伝えられる様に例文を用意しておくと便利です。
おはようございます。●●です。お忙しいところ大変申し訳ございません。本日お休みをいただいてもよろしいでしょうか。昨晩から体調が悪く、今朝になっても熱が下がらない状態です。現在抱えている案件の進捗状況は△△で、期日までには十分間に合う予定です。明日以降の出社については、本日病院へ行き、その診断結果を踏まえてご連絡します。ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
重要なポイントは下記の2点です。
□現在の業務の状況を報告し、急ぎの案件がある場合は「●●さんへ引き継ぎます」と伝える
□病院へ行くことを伝える
メールで欠勤を伝える場合も、内容は基本的に変わりません。件名の部分に「体調不良のため本日お休みさせて下さい」といったひと言を入れておくと、上司も確認しやすくなるでしょう。
病気やケガで会社を休んだ時に受け取れる傷病手当金
体調不良やケガによって長期間会社を休まなければいけない時には、もっとも不安に感じるのが「お金」です。短期間であれば有給休暇で対応できますが、長期となるとそうはいきません。そんな時に活用したいのが「傷病手当金」の制度です。ここでは、傷病手当金についてご紹介します。
傷病手当金とは
傷病手当金とは、給料の3分の2程度を受け取れる健康保険制度の一環です。病気やケガによる療養中に、被保険者やその家族の生活を保障するために創設された制度です。健康保険傷病手当金支給申請書を加入している協会けんぽ支部まで送ることで受給できます。申請書は全国健康保険協会のホームページからダウンロード可能です。
※参考:全国健康保険協会「病気やケガで会社を休んだ時には」(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139/)
傷病手当金が支給される要件
傷病手当は、不正受給を防ぎ必要な方のもとへ届く様、支給要件が定められています。具体的には以下の4つです。
□業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
□仕事に就くことができないこと
□連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
□休業した期間について給与の支払いがないこと
「連続する3日間」には、土日や祝日・有給休暇なども含みます。連続して3日間休むと、4日目から傷病手当金を受給できます。
また、休業期間に会社から給与が支払われている場合は、傷病手当金の対象になりません。「被保険者やその家族の生活の保障」という必要性を満たさないためです。ただし、支払われる給与が傷病手当金の額に満たない時には、その差額が支給されます。
傷病手当金の支給額
傷病手当金の支給額は、被保険者の受け取っている給与によって異なります。正確な金額は、「ねんきん定期便」に記載されている「標準報酬月額」から計算可能です。具体的な計算式は以下の通りです。
□直近1年間の標準報酬月額の合計÷12×2/3=ひと月あたりの傷病手当金の支給額
おおよその金額で構わないという方は、毎月の給与の3分の2程度がひと月の傷病手当金の支給額と考えてください。
傷病手当金の支給期間は最長1年6カ月
病気やケガによる傷病手当金の支給は、最長1年6カ月間です。途中で退職し自宅療養となったケースでも、傷病手当金の支給開始後の退職であれば継続して支給されます。もし1年6カ月を超えても就業することが難しい場合は、障害年金の対象となるかもしれません。受給資格などがあるか調べてみましょう。
会社を休むことなく元気に働き続けるのが理想ですが、時には体調を崩し休まなければならないこともあるでしょう。責任感が強すぎるあまり無理して出社し、かえって周りに迷惑をかけてしまっては本末転倒です。連絡をしたうえでしっかりと体を休め、なるべく早く仕事に戻れる様に努めましょう。
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