ストレッチ目標とは
更新日:2023.03.23ビジネス豆知識ビジネスにおいて目標を設定するということはとても大切なことです。目標設定のやり方次第で成績も変わってきます。できそうにもない目標設定はやる気を失ってしまいますし、簡単に達成できる目標では成長することが難しくなってしまうでしょう。適切な目標設定をすることにうってつけなのがストレッチ目標です。今回はストレッチ目標について紹介します。
目次
ストレッチ目標とは
アメリカのG.E(ゼネラル・エレクトリック社)が取り入れた教育法で、目標設定方法の一つです。手を伸ばして簡単に達成できる目標設定ではなく、自分の体を思いっきり伸ばさないと届かないところに目標設定するという方法です。実際にG.E社はストレッチ目標を設定し、社員が繰り返しやり続けたことで、会社として大きな成果を出しました。また、社員個人の成長にも繋がりました。
ストレッチ目標は達成することができれば、それはとても良いことです。でも、達成できなくても掲げられたストレッチ目標に挑むことにより、社員の新しい能力を発見できる場合もあります。ストレッチ目標においては目標達成よりも社員が成長するということが重要です。上司が社員一人一人の能力を把握してストレッチ目標を上手く設定することで社員の育成にも効果が出ます。
ストレッチ目標のメリット
社員の新しい能力を発見できる
ストレッチ目標は今の自分よりも高い場所に設定されます。精一杯頑張らないと達成できない目標です。目標に向かってがむしゃらにやることで、社員は今までにない能力を発揮することがあります。持っている最大限の能力を発揮することで社員自身も新しい自分を発見することができます。
目標をクリアした時の喜びを感じることができる
ストレッチ目標は精一杯頑張らないと達成できない目標ですから、時にはトラブルやミスなども発生してしまいます。それも乗り越えていかないと達成できません。トラブルやミスは起きてほしくないことですが、トラブルやミスは社員の成長を促します。
社員は、ピンチをチャンスに変える経験をすることでより一層成長できます。また、それをクリアしてストレッチ目標を達成した暁には、社員は今まで感じたことがない達成感に包まれます。この達成感はけっこう癖になるものです。
会社も社員も成長できる
ストレッチ目標を達成した社員は仕事に対して自信がつきます。一人の社員がストレッチ目標を達成することで周りの社員にも良い影響を与えます。たくさんの社員がストレッチ目標をクリアして成長することで会社も大きく成長することができ業績も上がります。そのためには、上手にストレッチ目標を設定することが大切です。
ストレッチ目標のデメリット
目標設定が一番難しいです。これがストレッチ目標のデメリットです。目標が低すぎると簡単にクリアできてしまいますので社員の成長に繋がりません。逆に仕事のマンネリ化に繋がってしまう可能性もあります。目標が高すぎると頑張ってもクリアできません。そうなると社員の仕事に対する意欲も無くなってしまいます。社員の成長を促したかったストレッチ目標が社員の能力を半減させてしまう結果になります。
また、高すぎる目標設定をしてしまうことでパワハラになる可能性もあります。社員一人一人の能力をきっちり把握しておくことが重要です。時には進捗状況を確認して相談を受けアドバイスすることも必要です。
ストレッチ目標設定の方法
社員一人一人に合った設定をする
ストレッチ目標は社員の能力をきっちりと把握しておかなければいけません。社員の能力を把握して上で社員一人一人と個別に面談をしてストレッチ目標を設定しましょう。上司が考えるストレッチ目標と社員が頑張れると感じるストレッチ目標に開きがあるのはあまり良いことではありません。きっちりと擦り合わせをしてストレッチ目標を設定しましょう。
最初から高すぎる目標設定をすることだけは避けなければいけません。目標は少しずつ上げていかないとストレッチ目標を設定することが社員のやる気を失うことに繋がります。ストレッチ目標を繰り返し達成することで、仕事に対する自信が付きます。自信が付けば仕事に対する取り組み方も変わってきますし気力も充実して頑張れます。
中間目標も一緒に設定する
ストレッチ目標のゴールだけでなく、中間目標も一緒に設定しましょう。期日を決めて、その日までの目標も設定しましょう。そうすることで、ストレッチ目標がクリアしやすくなります。上司は社員がストレッチ目標をクリアしやすいようにサポートすることが重要です。中間目標を設定していれば上司は社員の進捗状況も把握できますし、社員は手の届かないゴールに向かって頑張りやすくなります。
ストレッチ目標を上手に設定することができれば社員の成長に繋がります。社員の成長が会社の成長に繋がります。ストレッチ目標は、高すぎず低すぎない目標を設定することが重要になってきます。そのために、上司は社員の能力をきっちり把握しておくことが必要です。
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