マナーにコンサルタントは必要?
更新日:2023.03.22ビジネス豆知識近年、マナーに関するクライアントの問題点を指摘したうえで指導を行う、「マナーコンサルティング」を導入する企業が増えています。しかし、正しいビジネスマナーを覚えるだけであれば、マナー講師に依頼するだけで良さそうです。そこで今回は、そもそもマナーにコンサルタントは必要なのか、なぜ導入している企業が増えているのかについてご紹介します。
目次
そもそも「コンサルタント」とは何か?
「コンサルタント」という言葉はたびたび耳にしますが、しっかりと意味を理解していない方も多いのではないでしょうか。以下では、コンサルタントの意味や具体的な仕事内容についてご紹介します。
コンサルタントの意味
コンサルタントとは、特定の分野に関する相談や指導・助言などを行う業務を指します。コンサルタントを専門に扱っている「コンサルティング会社」も増えており、特定の分野について深い造詣と経験を備えています。企業によっては、定期的にコンサルティングを依頼し、会社や社員のレベルアップにつなげているようです。
ひと口にコンサルタントといっても、さまざまな業種に関するコンサルティング事業が展開されています。例えば、以下の職種は聞いたことがある方も多いかもしれません。
- 経営コンサルタント
- 投資コンサルタント
- ITコンサルタント
- キャリアコンサルタント
そして、近年新社会人や入社して間もない従業員向けに企業が取り入れているのが「マナーコンサルタント」です。特に業務上、社外の方と会う機会の多い職種では、外部のコンサルティング会社へ依頼するケースも少なくありません。
コンサルティングの具体的な業務内容
コンサルティングの具体的な業務は、以下の流れで進みます。
1.経営者や依頼者からのヒアリング
2.依頼内容に応じた研修やロールプレイ
3.研修内容の振り返りやヒアリング
コンサルティング業務は、クライアントがどのような指導やアドバイスを望んでいるのか理解することから始まります。ヒアリングを受けて実際に研修やロールプレイを行い、最後に成熟度を測るための振り返りを行うまでがひとつの業務です。得意分野や、研修の方法については講師によって個性が出るため、依頼する前に確認する必要があるでしょう。
マナーコンサルタントとは?
前述の通り、コンサルタント業はマナーの世界にも進出しており、多くの企業がマナーコンサルティングを通し社員研修を実施しています。以下では、マナーコンサルタントについて詳しくご紹介します。
マナーコンサルタントの仕事内容
クライアント企業に所属する従業員にビジネスマナーを伝えるだけがマナーコンサルタントの仕事ではありません。指導対象によって必要なマナーやニーズは異なるため、マナーコンサルタントは、まずクライアントに伝えるべき点や問題点の洗い出しに力を注ぎます。
指導内容や課題が明確になったら、受講者ごとに個別指導を行います。例えば、入社したばかりの従業員であれば、お辞儀の仕方や名刺の渡し方など、社会人として基本的なビジネスマナーが必要です。部下を指導する立場であれば、相応の言葉遣いや指導スキルが求められるでしょう。
また、クライアントが外資系企業なのか国内企業なのかによっても指導方法は変化するほか、営業部か人事部かによっても求められるスキルは異なるはずです。受講者の立場やレベルによって指導内容は変化するため、講師の臨機応変な対応が求められるでしょう。
マナー講師養成講座とは何か
マナーコンサルタントになるために受講するのが「マナー講師養成講座」です。マンツーマンもしくは少人数で行う講義で、マナーコンサルタントになるために必要な知識や実技の授業を受けられます。マナーに関して初学者であっても受講できるプログラム構成になっているため、今後自分でマナー教室やサロンを開講したい方、企業のマナー講師として活躍したい方などにおすすめです。
一定時間受講するごとに終了審査を受け、「指導資格養成」のカリキュラムを受講すると師範の資格を、「指導資格養成」のカリキュラムを受講すると開業資格を得られます。分からない点については、説明会やホームページなどをご参照下さい。
マナーコンサルティングを受けるメリット
前述の通り、マナーコンサルタントは多くの企業から必要とされています。それは、マナーコンサルティングを受けることで下記の様なメリットを得られるためでしょう。
コミュニケーションが円滑になる
マナーコンサルタントを受けることで、ビジネスの場でのコミュニケーションが円滑になります。特に、営業といった社外の方と会う職種や部署にとっては大きなメリットでしょう。仕事で出会った方や初めて会う方は、距離感をつかみにくく、円滑な意思疎通が図れないことも珍しくありません。フランクに話しかけるわけにはいかないものの、過度に丁寧に接すると相手と距離が生まれてしまいます。
ビジネスマナーを適切に守りながらコミュニケーションをとることで、
適度な距離感を保ちつつ相手との関係を築けるはずです。コミュニケーションをとるのが苦手という方ほど、ビジネスマナーを身につけるべきといえるでしょう。
トラブルの解決や回避につながる
ビジネスマナーの有無が、仕事上招いたトラブルを解決させることもあれば、さらに拡大させることもあります。特に、間違った謝罪方法によってお客様の怒りを買ってしまい、さらに大きなクレームにつながるというのはよくある話です。火種を炎上させない、トラブルをスムーズに解決するためにも、ビジネスマナーを学ぶ意義は大きいといえます。
マナー講師養成講座を受けたプロからレクチャーを受けられる
マナーコンサルタントに依頼すれば、前述のマナー講師養成講座を受講したプロからレクチャーを受けられます。実は、マナー講師として活動するためには資格は必要ありません。「今日からマナー講師です」と決めたらマナー講師を名乗ることも可能です。
しかし、それでは実際のマナー講師としての技量に不安を覚えるケースも多いでしょう。マナーコンサルタントとして開業している、もしくはコンサルティング会社に所属しているマナー講師は、ほとんどがマナー講師養成講座を受講し資格を取得しています。そのため、企業のマナー指導について一定の技量を備えているともいえるのです。安心して指導を受けるためにも、マナーコンサルタントに依頼するのがおすすめです。
ビジネスマナーの具体例
マナーコンサルタントが指導するマナーにはどんなものがあるのでしょうか。代表的なビジネスマナーをいくつかご紹介します。
正しい身だしなみ
ビジネスパーソンとして、正しい身だしなみは基本中の基本です。「髪は寝癖を残さない」「靴の汚れは取り除く」「ズボンやスカートの丈の長さに気をつける」などは、ほとんどの社会人が行っているのではないでしょうか。
名刺交換
社会人になると、初めて会った方と名刺交換をする機会も増えます。新入社員の場合、初めて名刺を持つため、何も考えず渡している方もいるかもしれません。「名刺を渡す際は右手、受け取る際は左手」「名刺を渡す際にはお互いに自己紹介を行う」などのマナーは基本とされています。
電話応対
近年はあらゆる連絡をSNSやメールで済ませるため、電話応対が苦手な方が増えている様です。しかし、会社では電話応対に迫られることも少なくありません。「『もしもし』は使わない」「メモを取りながら話す」「電話をかけた側が先に切る」などの基本的なマナーは押さえておきましょう。
社会人として働くうえでマナーは重視されますが、一朝一夕で身につくものではありません。日々学習し続けることで、当たり前に振る舞えるようになるものです。マナーコンサルタントは、一方的にマナー指導を行うのではなく、クライアントごとの特徴をつかみつつ受講者に合わせた指導を実施します。マナーを学習する第一歩としても活用できるでしょう。
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