ブランド属性とは?
更新日:2022.05.06スタッフブログブランド属性とは、その会社の製品(サービス)が持っている特徴や個性のことを指します。製品を提供している会社の社員が、ブランド属性を理解しておくことにより、より消費者のニーズに合った製品を提供できます。本記事では、ブランド属性の特徴や活かし方についてお伝えします。
品質と同じくらい大事!ブランド属性とは
ブランド属性とは?
ブランド属性とは、製品やサービスに備わる属性のことを指します。
ブランドは、
- 位置(ポジショニング)…どのような人のために
- 属性(パーソナリティ)…ブランドの個性
- 連想(アソシエーション)…消費者からのイメージ
- 物語(ストーリー)…ブランドにまつわるストーリー
- 約束(プロミス)…どのようなメリットを約束するか
の5つの要素で構成されています。
位置(ポジショニング)は、例えば地域のコンビニであるなら、24時間営業によっていつでも食料品を購入できたり、ATMの利用や公共料金の支払いなどもできる便利なお店として、スーパーならより安く、より安全な食材を、といった具合に、どのような需要、消費者に対してのサービスなのかを明確にします。
属性(パーソナリティ)は、ブランドの個性を表すもので、アパレルブランドなら、ハイブランド・プチプラ・正統派・個性的・最先端・伝統的・女性的・男性的といったものがブランド属性になります。製品そのものの特徴だけでなく、使用者傾向や価格もブランド属性に含まれます。
連想(アソシエーション)は、消費者がどのようなイメージを連想するか、ということです。既に似たようなイメージのある人や文化などに関連付けたりするのが一般的です。
例えば、関西電気保安協会のCMは個性的なものが多いですが、これは、まだ知名度が低かった頃、訪れた先から、追い返されることが多かったそうです。そこで、面白いCMを放送して覚えてもらおう、という考えから、今日の個性的で強烈な印象を残すことに成功しています。
物語(ストーリー)は、ブランドの創設に至った過程や、商品を生み出す際の苦労、失敗談などを発信することです。消費者がブランドをより理解し、より身近に感じられるようになります。
その昔、パナソニック(当時は松下電器)が、当時のラジオがよく壊れることに憤慨し、故障のないラジオをつくろう、と決心。少し値段は高くても適正な値段で故障の少ないラジオを販売した。同時に、ダンピングを阻止するために特許を買収し、同業者に無償で公開、業界発展に貢献した。
といった具合にストーリーを発信すると、よりブランドが引き立つでしょう。
約束(プロミス)は、ブランドがどのようなメリットがあるのかを表します。
- いつでも安定した品質のコーヒーと居場所を提供する喫茶店
- 先進的な機能を提供するスマートフォンメーカー
- 安全で快適な旅を約束する航空会社
など、具体的にどのような価値を提供してくれるのか、ということです。
ブランド属性はずっと変わらないものではなく、消費者の考えが変わる度に変化します。有名人が使っていればおしゃれなブランドというイメージが付いたり、販売会社で不祥事が起これば正統派ブランドの印象が崩れたりといった様に、一定ではありません。以前なら、ブランドの特徴よりも製品の質に重点が置かれ、ブランド属性は軽視される傾向がありました。しかし、最近はブランドのイメージもかなり重視される様になってきています。
マーケティングで活かす意味
ブランド属性を社員が理解しておくことはとても重要です。ブランド属性が分かっていれば、お客さまはその会社の製品のどこに魅力を感じ、なぜ購入しているのかも分かります。自社の属性に合わない部分に力を入れることなく、必要な労力だけを傾けることができるのです。
また、ブランド属性を意識した宣伝を行うことで、自社の商品に魅力を感じる方をターゲットにしたマーケティングが可能です。そのブランドを好みそうな方がいるところで宣伝をしたり、ブランド属性に合ったCMを流したりする手法がそれです。
ブランド属性を活用すれば、マーケティングの効果をより発揮できるでしょう。しかし、自社のブランド属性を深く考えたことがない方や、消費者と違った認識をしている方も少なくありません。消費者のニーズに答えるためにも、ぜひブランド属性についてじっくり考えてみましょう。
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