ビジネスパーソンにとって住みよい街は東京都?

2020.05.15ビジネス豆知識
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全国各地の住みやすさを調査したアンケートによると、ビジネスパーソンにとって住みよい街は東京都に多いとの結果でした。ただし同じ都内でも、高く評価された項目は市区ごとに異なります。都心と郊外を比較した場合、それぞれの居住地で重視するポイントや住んでよかったと実感した点も違いました。東京都に住むなら、それぞれの特徴を理解しておくと良いでしょう。そこで今回は、都心と郊外のメリット・デメリットをビジネスパーソンの視点からご紹介します。

 

ビジネスパーソンにとって住みよい街

最近、日経BP総研が運営するウェブサイトにより全国の住みよい街(全国の市および東京23区)についてアンケートが実施されました。

 

全国の総合順位

今回の調査対象は、全国各地に住む20~60代のビジネスパーソン2万2,466人です。それぞれ自分が生活しているか直近まで暮らしていた街について、自治体の住みやすさを評価しています。

評価項目は、安心・安全、快適な暮らし、生活の利便性、生活インフラ、医療・介護、子育て、自治体の運営、街の活力の8分野です。ランキングは、20人以上の有効回答があった341市区のデータにもとづき作成されています。

調査結果によれば、総合ランキング1位は文京区(東京都)です。トップ10を示すと、以下は2位西宮市(兵庫県)、3位府中市(東京都)、4位印西市(千葉県)、5位浦安市(千葉県)、6位武蔵野市(東京都)、7位千代田区(東京都)、8位港区(東京都)、9位芦屋市(兵庫県)、10位福岡市(福岡県)と続きます。

 

都内については意見が分かれる

トップ10にランクインした東京都の街は、文京区、府中市、武蔵野市、千代田区、港区の5市区です。都道府県別では東京都が半数を占めるため、いずれも各項目で高評価を得ていると思われるかもしれません。

実際のところ、それぞれ高く評価された項目には違いが見られます。総合1位になった文京区は、評価項目8分野のいずれでもトップを獲得していません。まんべんなく評価が高かったため、1位につながりました。千代田区は生活インフラ、港区は自治体の運営についてトップであり、市区ごとに評価された点は異なると理解できます。

東京都を住まいに選んだ理由について、都心と郊外を比較した調査でも居住者が重視するポイントは必ずしも同じではありませんでした。ひと口に東京都の住みやすさといっても街によって意見は分かれています。

 

都心で重視されるポイント

都心と郊外を比べた調査によると、都心を選んだ居住者がとくに重視したポイントは交通の利便性、通勤しやすさ、治安のよさ・防犯、住まいの資産価値の下がりにくさ、医療機関の充実度です。

 

6割以上は交通の利便性を重視

東京の住まい選びで都心の居住者が重視したポイントの1位は交通の利便性であり、65.5%に達しました。2位の通勤しやすさは51.5%であり、通勤を始めとする都内の移動に苦労したくないとの思いが伝わってきます。

3位から5位は治安のよさ・防犯33.0%、住まいの資産価値の下がりにくさ27.5%、医療機関の充実度19.5%です。6位には飲食店や商業施設のにぎやかさ18.0%が入り、移動手段だけでなく居住環境や住まいの将来性も意識していると判断できます。

ただ車の利用しやすさは10.5%、駐車場代がおさえられることは9.5%にとどまり、都心に住む場合には車による移動を重視しない傾向が見られます。

 

半数近くは買い物や通勤が便利と実感

実際に住んでよかったと感じた点についての質問では、半数近くから買い物や通勤が便利との回答を得ました。

調査結果の詳細を示すと、1位は買い物が便利である(46.5%)でした。2位から5位は通勤しやすい(45.0%)、公共交通機関が充実している(41.0%)、治安がよい(30.5%)、土地勘がある(28.0%)と報告されています。

5位(土地勘がある)を除けば、都心の居住者を住まい選びでとくに重視したポイントを期待通りに実感しているといえるでしょう。

 

 

郊外で重視されるポイント

郊外の居住者に重視されたポイントは、1位が交通の利便性、通勤しやすさと治安のよさが同率2位でした。一見する限り、都心の居住者と同じポイントを重視していると感じられます。ただ具体的な割合や3位以降にも目を向ければ、都心との違いが見えてきます。

 

交通の利便性重視は約4割

郊外の居住者のうち交通の利便性を重視する比率は41.7%にとどまり、通勤しやすさと治安のよさはいずれも33.0%です。順位ならびに治安のよさの比率は都心の居住者と変わりませんが、交通の利便性と通勤しやすさは2割前後の差が生じています。

交通の利便性は都心65.5%に対し郊外41.7%、通勤しやすさは同じく51.5%に対し33.0%です。それぞれの比率の差は、23.8と18.5になっています。順位は同じでも、期待の大きさには多少なりとも違いがあると考えられます。

また、郊外の居住者では車の利用しやすさ(18.6%)が6位です。駐車場代が抑えられること(12.7%)も、9位に入っています。いずれも都心の比率(10.5%と9.5%)を大差ではありませんが上回っており、都心より車での移動を重視していると見られます。

 

郊外では自然環境の豊かさ重視が特徴的

郊外の居住者に特徴的といえる重視ポイントは、自然環境の豊かさです。順位は4位にとどまりますが、比率は30.3%であり2位の33.0%に迫ります。交通の利便性には劣るものの都心の13.5%に比べれば2倍強の数字であり、郊外の居住者はかなり重視していると考えてよいでしょう。

郊外ならでは重視ポイントとしては、5位の子育て環境・教育環境と7位の自然災害の少なさ・防災も挙げられます。子育て環境・教育環境は28.3%、自然災害の少なさ・防災は17.3%であり、いずれも都心(14.5%と10.0%)の2倍に近い数字になります。

郊外の居住者のうち39.7%からは、静かであるとの声が聞かれました。33.7%は自然の豊かさを実感しており、郊外の住まいも居住者の期待に応えているといえます。

 

都心と郊外のメリット・デメリット

都心と郊外の比較結果をふまえた場合、それぞれ異なるメリットとデメリットがあると考えられます。

 

都心のよさと問題点

都心に住んだ場合に期待できる主なメリットは、交通機関の充実度、通勤しやすさ、買い物の便利さです。都心部は公共交通機関が縦横に張り巡らされているので、通勤に多くの時間はかかりません。にぎやかな繁華街が広がるエリアなら、大きな商業施設での買い物も気軽に楽しめるでしょう。

自然の恵みは、郊外ほど望めません。都心住まいを選ぶと、自然に囲まれたなかでの生活は難しくなります。

 

郊外のよさと問題点

郊外に住む場合、都心とは逆に自然の豊かさが大きな魅力です。日々、身近に自然の移り変わりを感じながら子育てに励めるでしょう。静かな環境のもとで過ごせると期待できるため、都心の喧騒を避けたい場合にもおすすめと考えられます。

とはいえ場所によっては都心部ほど交通機関が充実していないため、通勤に多くの時間がかかる可能性はあります。自宅の近所に商業施設が少なく、買い物にも苦労するかもしれません。

 

都心と郊外のどちらに住むか悩んだ際には、それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで判断することをおすすめします。基本的には、「通勤しやすさ」と「自然環境の豊かさ」のいずれを選択するかで決めるとよいでしょう。

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