日本のビジネス常識と海外のビジネス常識の違い

2020.01.28ビジネス豆知識
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最近では、海外と交流する機会を持つビジネスマンが増えました。ビジネス常識には日本ならではのものが多くあり、知らずに外国の方と接すると誤解を生じさせるおそれがあります。海外の方と今後関わる予定のある方は、ぜひ日本と海外のビジネス常識の違いについて確認しておきましょう。

ビジネス 海外の常識

 

ビジネスで海外と関わるケースが増えてきた

現在は国際化が進み、多くの企業が海外展開をしたり、海外企業と取引をしたりする様になりました。国際化の理由には、新市場の開拓や低コスト化の実現、貿易摩擦の回避といったものがあります。

商品の国内需要が低迷していることから、海外に新しい市場を求めて進出する企業は少なくありません。最近は、中国やインド、東南アジアの市場開拓を目指すケースが増えました。

また、低コスト化を実現するために海外に生産拠点を持つ企業もあります。以前は中国に工場を建てる企業が多数を占めていましたが、最近はバングラディシュやミャンマー、アフリカが注目されています。

ほかにも多いのが、貿易摩擦を回避するために現地生産を行うケースです。貿易摩擦とは輸出と輸入のバランスが崩れた状態で、一方の国の商品優位性が下がったり、失業者が増えたりといった問題が起こります。以前、日米貿易摩擦のため、アメリカで日本がバッシングされたことがありました。トヨタ自動車は、貿易摩擦を避けるためにアメリカで現地生産をはじめています。トヨタの様に、貿易摩擦回避のために海外進出する企業もあります。

さまざまな理由から国際化が進み、海外に行って仕事をしたり、日本で外国の方と取引したりする機会が増えました。しかし、文化の違いから誤解が生じてしまうケースも少なくありません。国際化に対応するためには、語学力を高めるだけでなく、日本ならではの慣習や常識も見直す必要があります。

 

日本ならではのビジネス常識1「名刺交換」

日本と海外で認識が異なるもののひとつが、名刺交換です。海外にも名刺交換の習慣を持つ国は多くあります。しかし、日本と同じ感覚で行うと、失礼だと思われたり驚かれたりするケースもあるため、注意が必要です。

まず、名刺はいきなり差し出さない様にして下さい。欧米では、名刺交換より先に握手や挨拶を行うのがマナーです。握手する際は、まず大きく手を差し出して、相手の目を見て挨拶をしながら近づいて下さい。挨拶をいい終えるタイミングで相手の手を握ります。手を握ったら自己紹介をして手を1回振りましょう。それから自然に手を離します。

握手する際はあまり弱く手を握ると、相手に興味がない、仕事に対してやる気がないと思われるおそれがあります。手は強く握る様にしましょう。基本的には目上の人物から手を差し出しますが、女性と握手する場合は女性が手を差し出してからこちらも手を差し出します。

握手が終わったら、タイミングを見て名刺を渡しましょう。普段日本で行っている方法で交換して構いません。訪問者が先に両手で名刺を差し出して下さい。欧米では名刺交換のタイミングが決まっていないため、名刺交換のタイミングを逃してしまうケースもありますが、その場合は商談の後に名刺交換を申し出ましょう。

 

名刺交換する際に覚えておきたいのが、欧米では名刺をただの紙だと認識していることです。そのため、受け取った名刺をメモ代わりにする方もいらっしゃいます。日本と名刺に対する考えが違うだけであるため、名刺を適当に扱われても気にしない様にしましょう。

 

日本ならではのビジネス常識2「曖昧な返答」

日本では曖昧な返答をしてしまいがちですが、外国の方に曖昧な返答を繰り返すと気分を害されてしまうおそれがあるため、注意が必要です。

日本人には礼儀を重んじて人間関係を重視する傾向があるため、断る場面でも曖昧な表現を使うケースが少なくありません。また、はっきり断らなければ将来の交渉の余地を残せることも、曖昧な表現が好まれる理由のひとつです。

一方、欧米のビジネスマンは交渉の過程では、お互いが利益を主張するのを当たり前だと考えています。そのため、できないものははっきりと断るのが一般的です。すぐに明確な答えが欲しいと考えている欧米のビジネスマンに、その場をやり過ごす様な返答をすると、信頼に傷がつく可能性があります。

また、曖昧な伝え方をすると相手に誤解を与えるおそれがあるため、注意が必要です。たとえば、金曜日までに返答が欲しい場面で、「金曜日までに返事をもらえると嬉しいです」という表現をしてしまうと、希望なのか依頼なのか分からなくなってしまいます。何かを頼みたい場合は、「~して下さい」とはっきり伝えたほうが分かりやすいでしょう。外国の方と話す場合は、誤解を与えない明確な表現を心がける様にして下さい。

 

日本ならではのビジネス常識3「お酒の付き合い」

日本と外国ではお酒の付き合い方も異なります。

日本同様に、アメリカにも飲み会の文化があります。ただし、仕事上どうしても必要なものではありません。ビジネス関連の相手とはランチで関係を築くケースが多く、接待や歓迎会をする場合はランチ会を開きます。夕食は家族とともにという考えがあるのも、飲み会が行われにくい理由のひとつです。

また、日本ではお酒の席でのことはほとんど許されますが、アメリカではマナー違反とされます。アメリカ人と飲み会をするときは、不適切な対応をしたり、酔いつぶれたりしない様に注意が必要です。

韓国のお酒の文化も日本と異なります。日本には目上の方にお酒を注ぐ文化がありますが、韓国では反対に年長者や上役がお酌をします。目上の方から空のグラスを差し出されたら、このグラスで飲みなさいという意味です。素直にお酌をしてもらい、一気飲みしましょう。

ドイツの場合、長時間飲み会するケースはあまりありません。1杯だけ飲むケースが多く、お酒と食事を一緒に取る習慣もないため、飲み会は短時間で終了します。退社後に一旦家に帰り、夕食を取ってから再び居酒屋に集まるのが特徴です。また、ドイツ人は飲み会の席で仕事の話をするのを好みません。ドイツ人相手の飲み会では、仕事以外の話をする様にしましょう。

この様に、国によってお酒に関するルールは異なります。外国の方と飲み会をする際は、相手の国のルールを調べておきましょう。

 

日本ならではのビジネス常識4「会議のあり方」

会議も、日本と外国では大きな違いがあります。ひとつが参加人数です。アメリカの会議には、最低限の人数が出席します。一方、日本では担当者に加えて、オブザーバーや研修中のスタッフ、議事録係といった様に、たくさんの方が参加するのが一般的です。なかには参加する必要がなくても念のために参加するケースもあり、外国の方は疑問に思うかもしれません。

また、アメリカの会議の参加人数は最小限に抑え、基本的にすべての方が発言します。会議で発言をしないと仕事をしていないと見なされ、評価が下がりかねません。一方、日本では会議で発言をしない場合も多く、役職や階級によっては発言をしないほうが良いケースもあります。海外では参加者が発言しないことについて、疑問視する傾向がある様です。

さらに、その場で物事を決定することが少ないのも日本の会議の特徴です。日本の会議は「こちらの内容について検討します」といって締めくくられるケースが多くなりますが、海外でこの様な終わり方は破談だと見なされます。しかし、日本では商談が成り立つことも多いのです。日本では、会議そのものよりも、事前の根回しや事後の調整が重視される傾向があるため、会議が曖昧でも商談成立は珍しくありません。

 

海外の方と会議をする際は、日本独自の方法で行うと混乱させてしまうおそれがあります。外国の方とビジネスで関わる場合は、考え方の違いに注意しましょう。

 

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