マンション退去に立ち会いは必要?

更新日:2023.03.15スタッフブログ

引っ越し

引っ越しをすると決めたら、現在住んでいるマンションの退去手続きが必要になります。退去の際は様々な手続きが必要となるため、計画的に進めることが肝心です。賃貸マンションを退去する時には立ち合いが必要になります。今回は、賃貸マンション退去時に必要な手続きや注意点、知っておきたいマナーなどをご紹介します

マンション退去の手続き

賃貸マンションを退去する際には、さまざまな手続きが必要になります。まずは、退去の流れと必要な手続きについてご説明します。

退去の流れ

1.管理会社へ退去希望日を伝える
2.引っ越し準備・各種手続きを済ませる
3.退去日までに引っ越し作業を完了させておく
4.退去立ち合い
5.賃貸借契約解除

管理会社との手続き

引っ越しをする際は、まず賃貸借契約書に記載されている「解約通告日」を確認しましょう。物件により異なりますが、一般的には引っ越しの1カ月または2カ月前までに通告すると定められているはずです。退去の通告を行い、定められている期間が経たなければ、引っ越しはできません。

もし更新日をまたいでしまった場合は、引っ越し前に更新料を支払わなくてはいけない場合もあるため注意しましょう。解約通告の手段は、電話やはがき、メールなど管理会社によって異なります。ご自分の契約がどうなっているか、事前に確認しておきましょう。

引っ越し業者にお願いする場合

退去日が決まったら、期日までに引っ越し作業を終わらせなければいけません。引っ越し費用は業者によって大きく異なるため、早めに複数社に見積もりを依頼しておきましょう。値下げ交渉の結果や粗大ごみの引き取りサービスなどを考慮して、納得のいく業者を選ぶのがおすすめです。

必要な手続き

◇インターネット
個人でインターネット契約をしている場合は、回線業者とプロバイダに連絡する必要があります。引っ越し先でも継続して使用する場合は、変更手続きを済ませておくとスムーズです。

◇電気・ガス・水道
各種ライフラインの使用停止手続きは、引っ越しの1~2週間前、遅くとも2、3日前までには済ませておきましょう。いずれも、電話またはインターネットでの申し込みができるはずです。引っ越し先でも契約が必要な場合は、引っ越し日に合わせて開始手続きも行っておきましょう。

料金は引っ越し当日にまとめて支払うか、引っ越し先に請求書を送付してもらう、もしくは口座振替にすることで精算可能です。基本的に立ち合いは不要ですが、ガスだけは物件によっては立ち合いが必要になる場合があります。オートロックのマンションや室内にガスメーターがある場合などは立ち合いが求められることが多いため、事前に確認しておきましょう。

◇転居届
引っ越しをする時は、役所で転出手続きを行う必要があります。引っ越した後にスムーズに転入手続きを行うためにも、引っ越し日が決まったら忘れずに済ませておきましょう。マイナンバーを利用して、郵送でも手続きできる行政もあるようです。

◇各種住所変更
携帯会社や銀行、証券会社などの住所変更も行っておきましょう。怠った場合は、大切な書類が届かなくなる可能性もあります。郵便物や宅配物の転送サービスを利用すれば、旧住所宛に届いたものが一定期間新住所に転送されるため、引っ越し前に手続きを済ませておきましょう。

立ち会いに必要なことは?

立ち合いは、部屋の荷物がすべて運び出された後の空室で行う必要があります。引っ越し当日に行うと引っ越し後に再度足を運ぶ必要がないためスムーズですが、時間の調整が必要です。立ち合いは、主に修繕費用を貸主負担とするか借主負担とするかをはっきりさせるために行います。

所要時間は20~40分ほどです。部屋の中の傷や破損個所などを立会人と一緒に確認し、入居前からあるものか自らがつけてしまったものなのかを返答します。入居時に目立った傷や破損がある場合は写真を撮っておくと、立ち合いの際に証拠として見せられるためおすすめです。すべての確認が終わったら、鍵を返却し立ち合い証明のサインをして完了となります。後のトラブルを避けるためにも、自分の負担となる修繕内容をしっかり確認してからサインしましょう。

掃除はどこまでやればいい?

退去時の掃除はマナーのひとつですが、どこまできれいに掃除すればいいのでしょうか。掃除の度合いによっては敷金の返還額が変わってくることもあるため、しっかり把握しておきましょう。賃貸契約をする際に預ける敷金は、家賃を滞納した時や退去時に原状回復が必要な場合に使用されます。

退去時に使わなかった分は返還されます。退去時の原状回復にどれくらい費用が必要になるかは、部屋の状況や契約内容によって変わるため、契約書を確認するか、大家さんや管理会社に確認してみましょう。契約書に「退去時に借主がクリーニング負担する」という特約がついている場合は、部屋がどれだけきれいでも支払う額は同じです。ただし、汚れの度合いによっては追加料金が発生する可能性もあるため、ひどい汚れがある場合はしっかり掃除しておきましょう。

一般的に部屋を通常使用していれば発生してしまう、畳やフローリングの色落ち・床やカーペットについた家具の跡・電気焼けなどは貸主負担とされています。水回りの水垢やカビ・台所の油汚れなどは、掃除を怠ったことによって悪化している場合は借主負担になる可能性があるため注意しましょう。普段からこまめに掃除をしておき、きれいな状態で退去したほうが敷金の返還額はアップするはずです。

近所にあいさつは必要?

賃貸マンションでは特に、誰とも近所付き合いなどしないまま退去となるケースも珍しくありません。入居時には必ず近隣住民にあいさつをするという方でも、退去時のあいさつに関しては迷ってしまうのではないでしょうか。退去する際は騒音が発生したりエレベーターなどの共用部を塞いでしまったり、近隣住民に何かと迷惑をかけてしまうものです。退去時のあいさつをしなかったために、騒音をめぐってトラブルになったケースもあるようです。入居中に付き合いがなかった場合でも、退去時のあいさつはしておいたほうが無難といえるでしょう。

特に、引っ越しをするのがやむを得ず早朝や夜遅くになってしまった場合などは、前もって近隣に周知しておくことをおすすめします。あいさつは、引っ越しの2、3日前には済ましておくのが理想的です。訪問時に相手が不在である可能性も考慮して、引っ越しの1週間ほど前からあいさつ回りを始めましょう。

同じマンションの住人であれ、突然の来訪や手土産は警戒される可能性もあります。あいさつをするのは、入居時と同じように自室の上下階と左右両隣の部屋程度に留めておきましょう。手土産の相場は500~1,000円くらいで、相手が気負わず受け取れる程度のものが無難です。食品は好みやアレルギーで食べられない場合もあるため、タオルや洗剤のセットなどの生活用品が喜ばれるでしょう。

賃貸マンションは、入居時も退去時も多数の手続きが必要となります。特に退去時には、さまざまな契約の確認が不可欠です。確認を怠ると希望日に退去できなかったり、敷金の返還額が大きく左右されたりしてしまいます。立ち合い内容や修繕費用をめぐってトラブルに発展するケースも少なくありません。

入居前からある傷や汚れなどは貸主としっかり情報を共有しておき、入居後はこまめに掃除をしておくなどして、気持ちよく退去できるように心がけましょう。

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