個人で起業や副業に!スモールビジネスの基礎知識
更新日:2023.03.15ビジネス豆知識最近は、個人で起業したい方や副業を検討している方が多く見られます。ただ、これまでにビジネスの経験がないと不安に感じることは少なくないでしょう。そんな場合、おすすめはスモールビジネスです。一般的な独立開業ほど費用はかからず、どこでも手軽に始められるメリットがあります。そこで今回は最初にスモールビジネスの特徴やベンチャーとの違いを解説したうえで、成功のポイントや海外の事例、メリットなどもご紹介します。
目次
スモールビジネスとは
スモールビジネスとは、文字通り小規模なビジネスです。広い意味では街の小さな飲食店や中小企業まで含まれますが、通例としてはフリーランスやノマドワーカーを指します。
スモールビジネスの特徴
いまのところスモールビジネスについては人によって意見が異なり、明確には定義されていません。よく特徴として挙げられる点は、既存の事業をベースにしながらニーズを絞り込んで限られたターゲットにサービスを提供しているところです。ビジネスを始める際、すでに誰かが実施しているサービスをきっかけにする場合が多いといわれています。「不便だな」あるいは「こんなサービスもあったらいいな」といった思いから、アイデアを考えるパターンがよく見られます。
既存品に付加価値をつけ足すくらいの小さな事業になるのが一般的なこともあり、スモールビジネスと呼ばれるのでしょう。スモールビジネスの典型例には、企業の商品紹介で広告料やマージンを得るアフィリエイトやネットショップがよく挙げられます。最近ではYoutuberもスモールビジネスと見なされ、ネットで完結できる点もこのビジネスモデルの大きな特徴になりつつあります。
ベンチャー企業との違い
通常、スモールビジネスは個人的に事業を始めるため、ベンチャー企業の一種と思われるかもしれません。実際には、スモールビジネスとベンチャー企業では起業時の発想や目的が違います。スモールビジネスの場合、基本的に既存のサービスの不足部分を補うものが多くを占める傾向にあります。「こんな方法にも多少はニーズがあるだろう」との発想からスタートするため、あまり爆発的なヒットを求めていません。ニーズをもつ特定の顧客に受け入れられれば、目的を果たしたと考える場合が少なくないといわれています。
ベンチャー企業は、これまでにない発想で画期的な商品を開発するスタイルが主流です。既存のサービスが取りこぼしたニーズを拾い上げるのではなく、リスクを負っても新しいニーズを呼び起こし大成功を目指す事例が圧倒的に多いといえるでしょう。これらの違いから、ベンチャー企業は事業を成功させたいとの思いが強いのに対し、スモールビジネスは顧客に喜ばれることを優先すると考えられています。
成功のポイント
多くのスモールビジネスが大規模な展開をそれほど意識していないとはいえ、ベンチャー企業と同じく業務が軌道に乗らないと顧客のニーズに応えるのは困難です。成功するための主なポイントは、ニーズの追求、資金繰り、集客方法の工夫です。
ニーズの追求
スモールビジネスが顧客の気持ちを重視する以上、どんなサービスが求められているかニーズの追求は怠れません。ビジネスとして取り組むなら、ただ「好き」あるいは「やってみたい」だけで始めるのは適切ではないでしょう。小規模であっても、事業として成り立たせるにはニーズの把握が不可欠です。
あらかじめ確認しておきたいポイントとしては、市場規模や競合相手の有無が挙げられます。自分では便利だろうと思っても、実際にどれほど求められているか確認しておくことは大切です。すでに競合相手が存在する場合、同じサービスを提供しても顧客の興味を引くのは簡単ではありません。競争に勝ち残っていくには、他にない自分だけの強みを示すなど同業者との差別化を図る必要もあります。
資金繰り
ビジネスを始めるには、規模の大小に関係なくお金がかかります。予算をオーバーしないためには、うまく資金繰りしなければいけません。多くの起業家からは、事業を始める前に資金を準備しておけばよかったと嘆く声が聞かれます。スモールビジネスは比較的にお金が必要にならないといわれますが、それでも初期費用はきちんと準備しておいたほうが無難です。
開業資金の調達方法には、「自分で費用をまかなう」「身内や知人に協力してもらう」「金融機関から借り入れる」といったパターンがあります。いずれにしても、通常の運営資金とともに緊急時に備えたお金も用意しておくと予算不足のリスク回避に効果的です。
集客方法の工夫
ビジネスは、商品やサービスを利用されなくなったら続けられません。スモールビジネスも例外ではなく、利用者を確保するには自分で集客する工夫が求められます。どの業種でも新規の参入者や新しいサービスはたいてい知名度が低く、簡単には集客できません。さらにスモールビジネスは通常のサービスが見逃したわずかなニーズに応えるタイプであり、一般的なビジネスに比べると潜在的な顧客は少ないと考えられます。
この点をふまえた場合、スモールビジネスでは人数の限られたターゲットまで届く方法を用いるのが望ましいでしょう。単に宣伝広告を出すだけでなく、チャットなどを通じて自分のサービスが役立つ相手を探してみるのも良いかもしれません。
海外の事例やメリット
海外では、面白いスモールビジネスが数多く展開しています。いずれも少ない費用で始められ、リスクも最小限で済むといったメリットがあります。
海外のスモールビジネス
海外でよく知られている面白いスモールビジネスとしては、App of JoeやCommonが挙げられます。App of Joeは、1ドルで紅茶とドリップコーヒーを、2ドルでラテ、マキアート、カプチーノなどを提供するサービスです。専用アプリをインストールすれば、登録不要でこれらの飲み物を契約しているコーヒーショップに注文できます。ビジネスを始めるきっかけは、美味しいコーヒーを少しでも安い値段で提供したいとの思いです。普通、コーヒーショップではコーヒー1杯が2~3ドルであり、とても良心的な価格設定といえます。
Commonは、仕事をもつ大人に向けシェアハウスを運営しています。料金は1,650ドルに設定され、Wi-Fiや洗濯機まで完備です。利用者を提供するにとどまらずパーティーなども積極的に開催し、住民同士のコミュニティ形成に貢献しています。オープン当初から申込者は年間で5,000人に達し、いまではニューヨーク、サンフランシスコ、カリフォルニアなどの大都市にも展開する勢いです。
スモールビジネスのメリット
スモールビジネスは、事業規模が小さいだけに初期費用も多くはかかりません。最近は通信環境が整備されネットビジネスも増えていますが、この場合にはパソコン1台あれば最低限の用は足りるといわれています。
高性能パソコンを購入する必要がないため、出費を抑えるのは難しくありません。出費を減らせる分、失敗した時のリスクは小さくて済みます。通常スタイルのビジネスほどお金を費やさなくても続けられるため、多少の損失が出た時でも「採算を取らなければ」と大きなプレッシャーを感じることはないでしょう。
時間や場所を選ばないところも、スモールビジネスならではの魅力です。本業をもっている方は、帰宅後や週末の副業として少ない予算で始められます。学歴や職歴はとくに問われないため、学生でも問題ありません。先に紹介したアフィリエイトやYoutuberなら、標準モデルのパソコンや投稿動画を撮影するスペースがあれば起業できます。
日常生活を送っていれば、何か不便を感じるばかりでなく家族や友人から不満を訴えられる場合もあるでしょう。そんな時はどんなサービスに需要があるか検討し、そのアイデアをスモールビジネスで実践してみることをおすすめします。
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