電話・携帯電話の知られざる雑学について

更新日:2022.10.27スタッフブログ

便利な電話

日々進化し続け、当たり前の様に私たちの生活に溶け込んでいる電話携帯電話ですが、その陰にはさまざまな仕組みや技術力が隠されています。普段何気なく使っているだけでは知ることのできない、電話・携帯電話にまつわる雑学をご紹介します

あのうわさはホント?携帯電話の雑学

「♯」を番号の最後に押すと、早くつながる

これは、電話を使う機会が多い営業マンなどの間では、常識ともいわれている裏技です。電話番号を入力した後に「♯」を押すだけで、電話がつながるまでの時間を短縮できる離れ技。その理由は、最後に「♯」をつけると、電話をつなぐシステムに対し「もうこれ以上数字は入力しません」という合図になるためです。電話機が入力終了を判断するまでの時間がカットされるため、その分だけ早く接続してくれるというわけです。実際に検証された方の話では、約半分の時間短縮が可能だった様です。コンサートチケットの電話予約の際など、少し早くつながる可能性があるため、機会があれば試してみて下さい。

しかし、携帯電話からでは「♯」をつけることでエラーになってしまうため、発信できません。そもそも携帯電話の場合は、番号を押した後に発信ボタンを押すパターンが多いため、不要なのかもしれません。同じ様に、固定電話でも発信ボタンがついているタイプの電話機などでは、誤った番号として認識されてしまうためつながりません。

携帯電話の声は、本人の声ではない

そもそも人間の声とは、声帯の振動を喉・口・鼻などで共鳴させ、舌・唇・歯の位置を変えて空気中に放射することで声になります。
固定電話の場合、「波形符号化方式」という方法で声を届けています。この方法は、糸電話の糸が震えて声が届く様に、声を電気の波形に変えて電線に乗せて送っているため、口から出た声がそのまま届きます。しかし、携帯電話は別の話です。

携帯電話の場合、波形をそのまま届ける固定電話と違って「ハイブリッド符号化方式」という方法を使用しています。「ハイブリッド符号化方式」とは、簡単にいえば本人の声に似て聞こえる声を、相手に聞かせる方法です。まず、携帯電話に入力された声は、音源とフィルタに分解されます。そして分解した音源を組み立てるために、あらかじめ決められている「固定コードブック」という音の辞書の中から本人の声質と似通った音声コードを探し、組み立て、フィルタに通して音声を作ります。携帯電話ではこの作業を0.02秒ごとに分析して送っているため、ほぼリアルタイムで電話の相手に声を届けられるのです。

つまり、電話口から聞こえてくる声は厳密には本人の声ではなく限りなく本人の声に近い合成音声というわけです。

電話から聞こえてくる声

固定コードブックには、音の元になる素材が約43億もあります。その組み合わせによって声を合成するという気が遠くなる作業は、なんと携帯電話の中で行われています。送信側の携帯電話で分析した声は、電波に乗って相手に届きます。受信した携帯電話が、届いた情報から送られた声を合成するという仕組みです。

日本のスマートフォン普及率はどれくらい?

日本でiPhoneが発売された2008年7月、そこから日本でのスマートフォン革命が始まったといっても過言ではないでしょう。翌年の2009年にはドコモからAndroidスマートフォンが発売され、さらに普及率を伸ばしました。
2013年になると、ソフトバンク・auに次いでようやくNTTドコモもiPhoneの取り扱いを開始します。すると一気に買い替えが進み、スマートフォンと従来の携帯電話(フィーチャーフォン)の利用率が完全に逆転し、普及率も急速に上昇したのです。

スマートフォンへの買い替え

スマートフォンは、1人1台持つことができる携帯型の情報端末です。その手軽さからか、他の情報通信端末と比較しても世界的かつ急激に普及してきています。現在、日本におけるスマートフォン普及率は世帯単位で見ると70%を超えていますが、個人の保有率は約50%。世界的に見るとそれほど高い数字ともいえません。人口比率の高い、60歳以上のシニア層における普及率の低さが全体の数字を引き下げていることが考えられますが、利用率が1番増えているのは実は60代というデータも出ています。ちなみに年代別で見ると、「スマホネイティブ世代」といわれている10代・20代のスマートフォン普及率は、90%を超えています。

スマートフォンは、これまでの携帯電話と比べると圧倒的に画面が大きく、文字や画像、動画が見やすくなりました。これに伴って情報量も急激に増加しています。実際に移動通信のトラヒックの推移を見てみると、2012年に542MBだったのに対し2017年には2,886MBと、5年間で約5倍も増加しているのが分かります。
なお、スマートフォンの普及やデータ流通の増加を陰で支えているのは、移動通信方式の進化であることを忘れてはいけません。現在、日本の主流の移動通信方式であるLTEの契約数も、230万件から1億219万と、過去5年間で約44倍となっています。

現在、私たちの生活の中心になりつつある携帯電話の雑学をいくつかご紹介しました。利便性の裏には驚きの技術や機能が隠されているのです。今なお進化するスマートフォンの未来にも目が離せません。

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