キリスト教の葬儀に関するのマナーを知ろう

2020.01.27スタッフブログ
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社会人になると、葬儀に参列する機会は増えます。葬儀の方法は、比較的に馴染みのある仏式とは限りません。キリスト教の葬儀であれば、仏教や神道に見られないマナーが存在します。カトリックとプロテスタントも、儀式の流れや用語が同じではありません。どこが違うか理解しておくと、参列時に慌てなくて済むでしょう。そこで今回は、キリスト教の葬儀に参列する際、知っておきたい主なマナーや各宗派の相違点をご紹介します。

キリスト教 葬儀

葬儀の流れ

キリスト教の場合、カトリックとプロテスタントで葬儀の意味が異なり、儀式の流れにも違いが見られます。

カトリック

カトリックの考えによると、葬儀とは故人の罪を神に詫びるとともに許しを請いながらキリストの再臨と死者の復活を祈る儀式です。

葬儀と告別式は、別々に営まれます。

1.葬儀・・・入堂聖歌→開式の辞→葬儀のミサ

入堂聖歌では聖歌が流れるなか最初に神父が入堂し、棺と遺族が続きます。開式の辞で神父が棺に聖水を捧げながら香をたき、開式の辞を述べると葬儀開始です。

葬儀のミサでは、言葉の典礼と感謝の典礼が営まれます。言葉の典礼では神父による聖書朗読と説教の後、参列者が祈りを捧げます。感謝の典礼では遺族が祭壇にパンとぶどう酒を捧げ、パン(聖体)を信徒が神父から受け取ります。パンの授受は聖体拝領と呼ばれ、その意味は故人の復活と永遠の命を祈ることです。

2.告別式・・・入堂聖歌→聖歌斉唱→弔辞・弔電→献花→遺族の挨拶

葬儀と同じく入堂聖歌の後、参列者が聖歌斉唱すると告別式の開始です。故人の略歴とともに弔辞・弔電が紹介された後、献花に移ります。献花は、喪主、遺族、親族、一般参列者の順番です。最後に、喪主から感謝の挨拶が述べられます。

プロテスタント

プロテスタントでは故人が神のもとで安らかになると考えており、葬儀は神への感謝や遺族の慰めを重んじながらの祈りが中心です。カトリックと異なり、葬儀と告別式は分けません。儀式は、入場→聖書朗読・祈祷→牧師による説教→弔辞・弔電の紹介→祈祷・オルガン奏楽→告別の祈り・献花→遺族の挨拶という流れです。

まずオルガンが演奏されるなか牧師から入場し、棺、喪主、遺族が続きます。牧師の聖書朗読と祈祷が始まったら参列者は黙祷し、その後は賛美歌斉唱です。牧師が故人の略歴や人柄について語り、説教を終えると弔辞・弔電が紹介されます。多くの場合、故人を弔う内容より生前の思い出が語られます。

オルガン演奏とともに黙祷した後、牧師が告別の祈りを捧げたら全員で賛美歌斉唱と献花です。牧師、喪主、遺族、親族、一般参列者の順で花を捧げます。献花が済むと、最後に遺族から挨拶があります。

参列者のマナー

キリスト教の葬儀・告別式に参列する場合、仏教や神道とは異なるマナーを理解しておいたほうが良いでしょう。

服装のマナー

葬儀に着ていく服装は、仏教や神道と変わりません。礼服やスーツ、ワンピースなど、光沢のない黒無地のものを選びましょう。

上着はダブルかシングルか問いませんが、インナーは白無地のワイシャツや黒無地のブラウス、ネクタイも黒無地です。ネクタイピンは、つけません。ズボンの裾はシングル、靴下やストッキングは黒無地、靴は黒いものを用意しましょう。

襟元は、開き過ぎないデザインが望まれます。アクセサリーを身につけるなら、黒の真珠かオニキス(黒めのう)です。スカートをはく場合はひざまで隠れる長さで肌の露出を抑えます。

言葉のマナー

キリスト教は、仏教や神道と死生観が違います。死は永遠の命の始まりと解釈され、身内が亡くなれば信徒は悲しみを感じるものの、不幸な出来事とは見なしません。故人を供養するために葬儀を営むわけではないため、お悔やみの言葉は不要です。遺族に声をかける時などには、「安らかな眠りをお祈りします」など故人の安寧を祈る気持ちを伝えましょう。

同じキリスト教でも、宗派によっていろいろな用語に差異があります。聖職者・儀礼や祈祷の総称・儀礼の歌はカトリックの場合には神父・典礼・聖歌ですが、プロテスタントでは牧師・礼拝・賛美歌です。表現を誤ると、失礼だと思われてしまうこともあるため注意しましょう。参列する前に故人がどちらを信仰していたか調べておけば、戸惑わずに済みます。

儀式中の注意点と献花の方法

葬儀や告別式に参列した場合、カトリックの入堂聖歌とプロテスタントの入場の際には全員起立で迎えるのがマナーです。信徒でなければ、聖歌や賛美歌を無理に斉唱せず静かに聞いているだけでも問題ありません。ただ事前に歌詞や祈りの一節が記された紙を渡されていたなら、少しでも声を出したほうがよいでしょう。

キリスト教で捧げる花は、白い菊やカーネーションです。献花の方法にも、マナーがあります。まず花は両手で受け取り、遺族に一礼してから献花台に進んで下さい。右手に花のついた側を、茎は左手にもちます。献花台に捧げる時には、茎を祭壇に向けます。一礼したら黙祷し、前向きのまま数歩だけ下がって下さい。最後に、遺族に一礼を済ませ元の位置に戻ります。

御花料(香典)

キリスト教の場合、香典は厳密にいうと御花料(おはなりょう)です。御花料を包む表袋や表書きには一定の決まりがあり、金額には故人との関係にもとづく相場があります。

表袋の種類と表書き

キリスト教用の表袋は、ユリの花や十字架が描かれた種類です。文房具店などで見つからなければ、白い無地の封筒でも支障ありません。蓮の花が描かれたものは仏教用のため、避けましょう。

表書きは、カトリックであれば「御花料」「御ミサ料」「献花料」「御霊前」、プロテスタントなら「御花料」「忌慰料(きいりょう)」「献花料」です。カトリックの葬儀で御霊前と表書きした場合には、表袋に黒白か銀一色、地域によっては紅白の水引を使います。

表書きは、薄墨で記すのが基本マナーといわれます。墨汁を用意できなければフェルトペンやボールペンでも代用できますが、文字の色は黒のみです。名前は、フルネームで記載するようにしましょう。

金額の相場

金額の相場は、大まかに2親等以内の親族が5~10万円、3親等以上離れた親族は1~3万円、知人は5千~1万円です。これらに加え、自分の年齢も考慮します。

参考例を示すと、以下の通りです。

両親  ・・・5~10万円
兄弟姉妹・・・3~5万円
祖父母 ・・・1~3万円
親戚  ・・・1~3万円
配偶者の実家・・・3~5万円
会社関係・・・5千~1万円
友人知人・・・5千~1万円
友人の親・・・5千円
ご近所 ・・・3千~1万円

会社や地域によっては、相場と関係なく金額が決まっている場合もあります。気になる場合には、機会を見つけて上司や隣人に確認しておきましょう。

御花料の渡し方

キリスト教の葬儀・告別式は、通常、カトリックとプロテスタントのいずれも教会で営まれます。御花料は、教会の入り口に設置された受付で記帳する時に渡すのが一般的です。

窓口がいくつか分かれている場合は、気をつけなければいけません。故人との関係により、参列者へのお返しとして用意されているものが異なるケースもあるためです。誤った窓口に並ぶと、混乱を招くかもしれません。故人との関係で窓口が分かれている場合には、きちんと案内にしたがいましょう。

持参した御花料は受付で袱紗から取り出し、上述の通りお悔やみではなく、故人の安寧を祈る言葉とともに渡しましょう。

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