企業ブログをやるべき3つの理由とは?
更新日:2023.03.01スタッフブログ情報発信の強化を目的にブログを開設する企業は少なくありません。ただその効果を高めるには、どんな内容を発信するかが重要です。また、トラブルなどを避けるには、言葉選びひとつとっても細心の注意が必要となります。そこで今回は、企業ブログをやるべき理由や発信すべき内容、作成時の注意点をご紹介します。
目次
企業がブログをやるべき理由
企業がブログをやるべきといわれる主な理由は、「商品・サービスの認知度向上」「集客力の強化」「ブランディングの効果アップ」などを見込めるためです。
商品やサービスの認知度向上
企業ブログは、広告と同じく商品やサービスの認知度向上に役立ちます。同時に、コストを抑えるのにも効果的です。企業で新しい商品やサービスを開発した時、かつてはチラシ広告やテレビCMで宣伝するスタイルが一般的でした。いずれも広告の製作費は安くなく、長期にわたり運用するほど負担は大きくなる傾向にあります。予算が厳しい場合、それだけ宣伝効果のある広告の制作・運用は難しくなると考えられます。
企業ブログは、上手に活用すると多くの方からのアクセスを見込める宣伝方法です。すでに企業の公式ホームページを運営していても、ブログを開設したほうが商品・サービスの宣伝効果は上がるといわれています。従業員が日々の更新を手がけるため出費は抑えられ、コスト面の負担軽減にもつながると期待できます。
集客力の強化
企業ブログは、適切に情報提供を続けると信頼性が高まります。お客様からのお問い合わせも自然と増えるため、集客力の強化に有効です。テレビCMは放映時間が限られており、短時間のうちにどれほど強いインパクトを与えられるかが重視される特徴を持っています。そのため宣伝文句は、簡潔で印象に残りやすい言葉や宣伝方法が選ばれがちです。
たいてい商品・サービス名とその魅力が繰り返されて終わるため、なかなか宣伝内容の信頼獲得までは望めません。逆に企業ブログは、一瞬で商品・サービスの魅力を伝えるには不向きといえます。ただ、宣伝対象の特徴を細かく説明できる分、記事に説得力が生まれます。この特徴はブログならではのものといえるでしょう。時間をかけるほどお客様との信頼関係が強まり、集客につながっていくはずです。
ブランディングの効果アップ
ブランディングとは、商品・サービスや企業の宣伝とともに好感度アップまで目指す活動を指します。もちろん、テレビCMや広告チラシも企業のイメージを意識していないわけではありません。多くの場合、タレントを起用する際には予算の範囲内で少しでも印象のよい人材を選んでいます。企業ブログであれば、お客様に好意を持って認知してほしい商品・サービスの魅力や企業価値をアピールするスタイルがよく見られます。ここで大勢の方から支持を得られると、ブランディング効果の上昇を図れます。
企業ブログで発信すべき内容
企業ブログで発信すべき内容は、アクセスしたお客様が求める情報、有益な情報です。代表的なコンテンツとしては、商品・サービスを掘り下げた情報、業界特有の知識・ノウハウ、新人研修や社内セミナーの資料が挙げられます。
商品・サービスの深掘り情報
商品・サービスの深掘り情報は利用方法の詳しい説明にとどまらず、よくある質問、アップデート情報やイベントのレポート、開発秘話まで多岐にわたります。宣伝内容についてお客様の理解を深めてもらうには、よくある質問や最新情報の提供が欠かせません。
イベントのレポートはどの年齢層が数多く参加したか報告できるため、同年代の興味を引き出すのに役立つでしょう。開発秘話では苦労したエピソードを披露することで開発者の人間味が伝わり、親近感につながります。深掘り情報の掲載で客層の拡大にも期待が持てます。ブログに掲載する価値は高いといえるでしょう。
業界特有の知識・ノウハウ
業界特有の知識やノウハウは、たいてい一般の方には縁遠い情報です。業界人は日常的に触れているとしても、ブログで発信すれば多くのお客様の好奇心を刺激できるでしょう。よく記事に選ばれているテーマは、業界用語やハウツーの解説です。業界の最新トピックスや海外の動向、新商品・サービスのアンケート調査、関連法案の改正を伝える情報も目立ちます。
業界のリーダーや注目のキーパーソンへのインタビュー、また著名な有識者からの寄稿記事もブログ掲載にふさわしい業界情報です。業界特有の知識・ノウハウの発信は、商品・サービスだけでなく業界全体への興味も呼び起こせる可能性があります。
新人研修・社内セミナーの資料
普段、多くの企業で社内に眠っている情報が新人研修や社内セミナーの資料です。お客様の目になかなか触れない社内活動を知ってもらうには、ブログ掲載がよい機会になると考えられます。新人研修用に準備した資料は、基本的に難易度が高くありません。閲覧者に業界の専門知識がなくても、苦労せずに理解してもらえるでしょう。社内セミナーで使った資料は難易度が上がるかもしれませんが、ブログに補足説明を入れるなどの改良を加えれば分かりやすい内容に編集できます。これらの資料もいろいろ工夫を施すと、ブログ記事の作成に活かせます。
ブログ作成時の注意点
企業ブログを作成する時、他のブログ記事やサイト情報の転写はNGです。引用する際には、よく注意しなければいけません。専門用語は記事のターゲットによって使い分け、他社の批判は控えるといった配慮も大切です。
他の記事・情報を引用する場合
自社の企業ブログの作成時、他のブログ記事やサイト情報を引用する場合には引用元のサイト名やリンク先を添付する必要があります。引用元を示さず他の記事・情報だけをそのまま転写すれば、盗用と見なされても仕方ありません。時には「コピーコンテンツ」と判定されペナルティーを受けることもあるため、注意は不可欠です。
ネット上に公開された画像を使用する際も、無断転載は著作権に抵触します。フリー素材にも通常ならルールが設けられているため、利用規約の確認は怠れません。出処不明で引用元を添えられない画像は、ブログの内容に合っているかどうかに関係なく使用を避けるのが賢明です。
業界の専門用語は使い分け
業界の専門用語は、一般の方に馴染みのある言葉ばかりではありません。自分には使い勝手がよくても、安易に多用するとブログの内容を分かりにくくする恐れがあります。専門性の高い記事を作成する場合でも、ターゲットを考慮せず業界用語ばかり使えば読者によっては意味不明の呪文が並んでいると感じるかもしれません。
一般向けなら、分かりやすい表現に置き換えることが望まれます。一方、業界関係者に向けたブログでは、平易な表現を選ぶと稚拙に思われる可能性があります。この場合には、きちんと専門用語を使ったほうが妥当でしょう。専門的な記事を作成する際には、ターゲットに応じた言葉選びが望まれます。
他社の批判は控えましょう
ブログ記事がネガティブな内容になると、閲覧者からは距離を置かれがちです。同業他社との競争が激しくても、批判記事の作成は得策とは考えられません。
新しい商品・サービスを開発した時、他社も類似品を販売開始するケースが見られます。ブログで自社製品をアピールしていると、知らないうちに他社製品と比較していることがあります。悪気がなくても、他社を批判する記事は読者から好意的に受け取られないと考えておきましょう。企業イメージを考えるなら、ブログ記事では自社製品のアピールにとどめ、他社批判を行わないのが大切です。
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