年末挨拶の電話マナーと年始アポ取りメールの書き方|例文集
更新日:2025.12.01スタッフブログ , 電話代行年末年始は、さまざまな企業で、取引先や顧客に挨拶する場面が多く見られます。最近は、従来通り直接訪問するだけでなく、電話やメールで挨拶の言葉を伝えるケースも増えてきました。ただし、電話やメールの場合、どのように挨拶すればよいか悩むとの声も少なくありません。この機会に、電話・メールに挨拶で心がけたいマナーを確認しておけば、挨拶の印象をよくするのに役立つでしょう。そこで今回は、年末のメール挨拶の必要性をふまえ、実際に挨拶する時のマナー・ポイントや具体的な例文をご紹介します。
目次
年末挨拶電話の基本ルール
年末に挨拶する際、タイミングや連絡方法に心を配る姿勢は、ビジネスマナーの基本に沿った大切なポイントです。
年末挨拶電話のタイミング
仕事上で年末に挨拶するタイミングは、業務最終日の数日前が適切でしょう。年末が近づく時期は、社内と同じく取引先や顧客も、公私にわたり忙しく動き回っている傾向が見られます。よい印象を与えたいと望んでも、配慮の欠けた連絡が失礼に思われ、不快感につながれば逆効果です。
取引先・顧客の都合を気遣う場合、年末の挨拶は、営業終了日の1週間前~3日前くらいが適切といわれています。多くの企業は12月28日頃に年内営業を終えるため、12月21~25日に挨拶すれば、失礼と思われるリスクは小さく安心です。最終営業日の直前や当日でなければ、少し時間的な余裕があると考えられ、適切なタイミングで挨拶すれば印象はよくなると期待できます。
メールと電話の使い分け
年末の挨拶では、メールと電話を使い分ける意識も重要です。得意先や常連客に挨拶する場合、事前にアポイントを取ったうえで直接訪問する方法は、丁寧なスタイルといわれています。とはいえ、お互いに都合がつかない時は、電話やメールで挨拶を済ませる選択肢もあります。直接に言葉を交わしたい場合、通話する時間があるなら、メールより電話をかけたほうがよいでしょう。
一方、通話する時間的な余裕がなければ、メールを送ったほうが得策と考えられます。いずれもマナーに反するリスクは低いため、それぞれの方法は、双方の都合や時間的な状況に応じて上手に使い分けることをおすすめします。
その他の基本マナー
年末の挨拶では、手短に済ませる姿勢も電話やメールで心がけたいマナーです。電話で取引先や顧客に挨拶する場合、通話中は、お互いに仕事の手を止める必要があります。通話が長引くほど業務を妨げるリスクが高まるため、長話は基本的にNGです。
また、メールの挨拶文が長いと、受信者が文章を読み終えるまでに時間がかかります。受信者が忙しければ、丁寧な文面でも迷惑に思われるかもしれません。気持ちよく挨拶を済ませるために、簡潔な文章を意識しましょう。
>>上司に『一目置かれる』年賀状の書き方
【シーン別】年末挨拶電話の例文集
年末、取引先・顧客に挨拶するため電話する場合、基本のビジネスマナーを心がけながら手早く会話を進める気遣いは重要です。
取引先
取引先に挨拶の電話を入れる際、余計な時間をかけない配慮は不可欠でしょう。
【例文1】
自分:いつもお世話になっております。△△会社の〇〇です。本来なら直接お伺いすべきところ、電話でのご挨拶となり申し訳ありません。
取引先:いえ、丁寧にお電話くださり、ありがとうございます。
自分:いま、お時間は大丈夫でしょうか。
取引先:はい、問題ありません。
自分:本年中は、いろいろとお世話になりました。本当に、感謝しております。来年も、これまでと同様のお付き合いをよろしくお願いいたします。
取引先:こちらこそ、引き続きよろしくお願いします。
自分:年内は12月〇日で営業を終了し、年明けは1月〇日から業務を開始します。
取引先:承知しました。
自分:では、電話での挨拶にて失礼いたします。よいお年をお迎えください。
(通話終了)
電話による挨拶は、最初に直接訪問しない非礼を詫びると、丁寧な印象を与えるのに有効です。
【例文2】
自分:今年は、1年間にわたり多くの事業で大変お世話になりました。謹んで、感謝を申し上げます。本当に、ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
取引先:いえ、ご丁寧にご挨拶くださり恐れ入ります。
自分:本年は12月〇日が業務最終日となり、来年は1月〇日に営業を始める予定です。
取引先:はい、承りました。
自分:電話での挨拶となり恐縮ですが、失礼いたします。では、よいお年をお迎えください。
(通話終了)
通話内容は、年内の感謝・来年への願い・年末年始の予定の順に伝えれば、会話をスムーズに進めやすくなるでしょう。
顧客
顧客に挨拶する電話でも、感謝の気持ちや今後の願いを伝える言葉が重要です。
【例文1】
自分:株式会社△△の〇〇と申します。年末の挨拶を差し上げたいと思い、ご連絡いたしました。電話でのご挨拶になってしまい、謹んでお詫び申し上げます。
顧客:いえ、わざわざご連絡くださり恐れ入ります。
自分:少しお時間を頂戴しても、よろしいでしょうか。
顧客:はい、大丈夫です。
自分:年内は、多くの商品を繰り返しご購入いただき、大変にありがとうございました。心より、感謝申し上げます。これからも、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
顧客:はい、喜んで利用させていただきます。
自分:今年の営業は12月〇日まで、来年は1月〇日に業務開始となります。
顧客:分かりました。
自分:またのご来店を、従業員一同、心よりお待ちしております。では、よいお年をお迎えください。
(通話終了)
今年の感謝とともに来年のご愛顧を願う気持ちも示せば、ビジネスチャンスの拡大につながると考えられます。
【例文2】
自分:年内中は、さまざまなサービスをご契約くださり、本当にありがとうございました。改めまして、深く感謝申し上げます。来年も、引き続きご愛顧を賜れば、幸いに存じます。
顧客:こちらこそ、いつも親切に接客していただき感謝しています。
自分:本年の営業は12月〇日まで、来年は1月〇日の業務開始を予定しております。
顧客:了解しました。
自分:では、電話での挨拶となり大変に失礼いたしました。ぜひ、よいお年をお迎えください。
(通話終了)
挨拶を終える時、「よいお年をお迎えください」の言葉で締めくくれば、会話の印象はよくなると見込まれます。
年始挨拶のアポ取りメールの書き方と例文
年が明けると、取引先やお客様への「年始挨拶まわり」を行う企業が多く見られます。新しい一年のスタートを良い関係で迎えるためにも、失礼のないメールでアポイントを取ることが大切です。ここでは、年始のアポ取りメールを送る際の基本マナーと、すぐに使える例文を紹介します。
年始挨拶メールの基本マナー
年始挨拶のメールは、「ビジネスの再開を知らせる挨拶」と「訪問のお願い」を兼ねた内容になります。まずは相手の新年を祝う一言を入れ、そのうえで「新年のご挨拶に伺いたい」旨を丁寧に伝えることがポイントです。
メールを送るタイミングは、仕事始めの初日〜3営業日以内が理想です。相手の勤務初日が不明な場合は、1月5日以降に送ると失礼になりにくいでしょう。また、訪問希望日時を複数提示して、相手の予定を優先できるように配慮します。
件名は簡潔に「年始のご挨拶のお願い」や「新年のご挨拶のご連絡」など、要件がひと目で伝わるものにしましょう。
年始挨拶のアポ取りメール例文
本文:
――――――――――――――――――――
株式会社△△
○○部 ○○様
いつも大変お世話になっております。
株式会社○○の○○でございます。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、新年のご挨拶にあたり、貴社へご訪問させていただきたくご連絡申し上げました。
ご多忙のところ恐縮ですが、下記の候補日のいずれかでお時間を頂戴できますでしょうか。
【訪問希望日】
・1月10日(水) 午前
・1月11日(木) 午後
・1月12日(金) 午前
上記以外でもご都合のよい日時がございましたら、ぜひお知らせください。
本年も変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
(署名)
年末年始の電話・メールでよくある質問(FAQ)
年末年始の挨拶は、日頃の感謝を伝える大切な機会です。とはいえ、「電話とメールのどちらが良いのか」「うっかり挨拶を忘れてしまった場合はどうすればいいのか」など、迷う場面も多いものです。ここでは、よくある質問に対して丁寧に解説します。
Q. 電話・メール・訪問のどれを選ぶべき?
A. 相手との関係性や業種によって適切な手段は異なります。取引先や長年の付き合いがある相手には、訪問して直接挨拶するのが最も丁寧です。訪問が難しい場合は、電話で感謝の言葉を伝えるだけでも誠意が伝わります。
一方で、やり取りが日常的な相手やオンライン中心の取引先には、メールでの挨拶でも十分です。訪問や電話を希望されない企業もあるため、相手の方針や状況を尊重することが大切です。
Q. 個人事業主やフリーランスの場合のマナーは?
A. 個人で活動している場合も、ビジネス上の挨拶マナーは企業と同じです。年末年始の挨拶は「信頼関係の維持」が目的なので、感謝の気持ちを伝える文面を意識しましょう。直接会う機会が少ない取引先にはメールで問題ありません。
たとえば、「本年もご依頼をいただき誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします」といった一文を添えるだけでも印象が良くなります。もし長く取引が続いている相手なら、年賀状やオンラインミーティングでの軽い挨拶も良いでしょう。
Q. 年末の挨拶を完全に忘れてしまった場合の対処法は?
A. 挨拶をしそびれた場合は、年始の挨拶でフォローすれば大丈夫です。たとえば、「年末のご挨拶が遅れまして申し訳ございません。旧年中は大変お世話になり、心より御礼申し上げます」といった形でお詫びを添えましょう。
年始の忙しい時期に無理に年末の挨拶を取り戻そうとするよりも、誠実に一言謝意を述べる方が好印象です。重要なのは、遅れてでも「感謝の気持ちを伝える」ことです。
Q. SNSやチャットツールでの挨拶は失礼?
A. 業種や関係性によっては問題ありませんが、ビジネス上はややカジュアルな印象を与えます。SNSでの投稿は「年始のご挨拶」として広く発信するのに適していますが、特定の取引先や顧客に対しては、やはりメールや電話による挨拶が望ましいでしょう。
一方、日常的にチャットツールでやり取りしている相手には、同じツール上で「本年もどうぞよろしくお願いいたします」と一言伝えるだけでも十分です。形式にとらわれず、相手が受け取りやすい方法を選ぶことがポイントです。
年末年始の挨拶は、1年の感謝を伝え、取引先との関係をさらに強める大切な機会です。電話やメール、訪問のいずれであっても、誠意をもって丁寧に対応することで、相手に好印象を与えられます。忙しい時期こそ、基本のマナーを意識して、信頼を積み重ねていきましょう。
とはいえ、年末年始は多くの企業で繁忙期にあたり、十分な時間や人手を確保するのが難しい時期でもあります。そんなときは、電話代行サービスの活用がおすすめです。
弊社・電話代行サービス株式会社では、経験豊富なオペレーターが貴社の一次受付を丁寧に対応し、年末年始の電話対応業務をスムーズにサポートします。取引先への対応品質を保ちながら、社員が本来の業務に集中できる体制づくりをお手伝いします。繁忙期の電話対応にお悩みの際は、ぜひ電話代行サービス株式会社にご相談ください。
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