アドリブが苦手な人向け!アドリブ力を高めるためのポイントを紹介
更新日:2024.10.07スタッフブログビジネスパーソンのなかには、アドリブを入れて話すのが苦手と感じている人も多いのではないでしょうか。形式が決まっている場合なら人前で話すことにそこまで苦手意識がない人であっても、アドリブとなるとうまく話せないという悩みを抱える人も珍しくありません。アドリブ力は一種の才能としてみなされがちですが、誰もが準備や練習を重ねることによって高められます。そこで本記事ではアドリブとは何か解説した上で、アドリブが苦手な人の特徴やアドリブ力を高めるポイントなどについて解説します。
目次
アドリブとは?
アドリブはラテン語のアドリビトゥム(ad libitum)が由来の外来語で「好きなように、気ままに」という意味があります。日本ではアドリブと省略され、主に演劇界や音楽界の用語として浸透しています。
アドリブは演劇界や音楽界では台本や楽譜に書かれていない演技や演奏などを即興で行うことですが、日常生活やビジネスシーンなどでは、予期できない出来事への臨機応変に対応することや即興で話しをすることを指しています。アドリブは基本的に事前の準備なく行うものですが、アドリブ力は実は事前の準備や日頃からの意識で身に着けることができるのです。
アドリブが苦手な人の特徴
ビジネスパーソンのなかにもアドリブがうまくできず困っている人は多いものです。アドリブが苦手な人には共通の特徴があり、主に下記の3つが挙げられます。
- 予定どおりに進まないと焦る
- 人前に立って話すことが苦手
- 情報のアレンジが苦手
それぞれ詳しく解説します。
予定どおりに進まないと焦る
話すときに予定したとおりに話せず、細部にまで意識が向きがちな人は、柔軟な対応が求められるアドリブが苦手な傾向にあります。例えば、話すときに細かな数字や具体的な情報ばかりを重視してしまうと、これらを思い出せなくなったときうまく話せなくなってしまうことがあります。
また、想定していた状況とは違うことが起きたとき、質問などでいったん話を遮られたときなど変化に応じて対応を変えることができず思うように話せなくなるケースも見られます。
人前に立って話すことが苦手
人前に立って話すことに苦手意識を持っている人は、アドリブも苦手なことが多いです。特に日頃から人と話すことを意識的に避けていたり、他者と話す機会が少なかったりするとそもそも話すことに慣れていないため、アドリブで話すことを突然求められても躊躇してしまうでしょう。
日頃人と話す機会が極端に少ないと、いざ話す場面になったら脳はすぐには切り替えができず、なかなか思うように言葉が出てきません。ご自分の考えなどを普段から言葉として発している人であれば、話すための脳がいつでも稼働できる状態なので、ビジネスシーンでのアドリブにも対応できるケースが多いのです。
情報のアレンジが苦手
当然のことながら情報を正確に覚えているだけではアドリブに対応することはできません。文脈や聞き手のリアクションに応じて、情報をアレンジして話すことが求められます。
例えばビジネスシーンにおいて営業の方が顧客と商談する機会はよくありますが、決まった営業トークがすべての顧客に通用するわけではありません。顧客の心を動かすためには基本的な流れは押さえつつも、顧客の悩みや要望をその場の雰囲気から汲み取り、臨機応変に話しを展開していくことも必要です。アドリブが苦手な人は終始マニュアル通りの営業トークや受け答えをしてしまう傾向があり、相手によって対応を変えるのが苦手です。
焦らない!アドリブ力を高めるポイント
アドリブ力は才能のようにも思われがちですが、努力で高めることもできます。アドリブ力を高めるポイントとして下記の4つが挙げられます。
- 時事ニュースなど、ネタになりやすいものに興味を持つ
- 普段からご自分の考えを言葉にする
- 細部ではなく全体を意識する
- 複数の意見や見方を考える
それぞれ詳しく解説します。
時事ニュースなど、ネタになりやすいものに興味を持つ
アドリブで話す際にはご自分の中にある情報や考えなどをその場で組み立て、言葉にすることが不可欠です。そのため、ご自分の中にその場に合ったネタが何もない場合、コミュニケーション能力がいくら高い人であってもアドリブで話すことはできないでしょう。
即興で話すには時事ニュースやネタになりやすいものがストックされていることが前提です。ビジネスシーンで話す際のネタとして、自社やクライアント企業に関する話題の他、業界や経済、時事ニュース、スポーツ、出身地などが定番です。また、出張の際はその都道府県や観光名所などに関する話題も好まれる傾向にあります。
普段からご自分の考えを言葉にする
アドリブでうまく話すためにはご自分の考えを言葉にできるよう、日常的なトレーニングが必要です。日常生活において周囲の状況や街の様子などに関心を向け、それらに対してご自分の考えを抱くようにしましょう。また、考えたことを心の中にとどめておくだけではなく、実際に言葉として発することも大切です。
例えば、簡単にできるアドリブ力を鍛えるトレーニングに、出先で実況する方法があります。秋風が吹いている、今年は紅葉が例年よりも美しい、休日だから人が多いなど、観察した情報や感じたことなどを、わかりやすく話すことを意識して人に話してみましょう。
細部ではなく全体を意識する
原稿を読み上げるような場合は細部にまでこだわり、聞き手に細やかな情報を正確に伝えるよう意識するのが好ましいケースも多いですが、アドリブで話す場合は細やかな数字やデータを正確に伝える意識よりも、全体の流れや雰囲気を意識するとよいでしょう。
細やかな情報にまでこだわりすぎて重要なポイントが抜けてしまったり、話したかったことを忘れてパニックになったりすることもあります。全体に意識を向ければ、話しているなかで少しイレギュラーなことが起きたとしても焦らずに対処できるようになります。
複数の意見や見方を考える
複数の意見や見方を考えられるよう日常的にトレーニングしておくことも大切です。ご自分の意見や価値観だけではなく、他者はどんな意見を持っているか、どのような見方をするかを考えるようにしましょう。他者に意識を向けて興味を持てばおのずと台本がなくても会話ができるでしょう。
また他者の意見や見方を知ることはご自分の引き出しを増やすことにもつながり、引き出しが増えればアドリブ力も高められるはずです。
事前準備とトレーニングでアドリブ力は高められる!
ビジネスパーソンとして働くなかで、アドリブが必要な場面は多いもの。アドリブが必要な場面でうまく対応できる人は周囲から高く評価されやすいでしょう。反対にアドリブが必要なときに機転が利かず話せなければマイナスの印象を与えかねません。
ご紹介したようにアドリブ力は事前準備や日頃のトレーニングで高めることができるので、時事ネタや業界に関する情報を収集したり、ご自分の考えを発信したり意識的に取り組んでみましょう。
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