弁護士の事務所維持。どれくらいの売上が必要?

更新日:2022.05.02スタッフブログ

パソコンを操作する手

資格一つで独立開業できる弁護士の世界。しかし、事務所を維持していくだけの売上がなければ、厳しい競争社会を勝ち抜くことはできません。一体、弁護士事務所の維持費はどれくらいで、それを支えるための売上はいくら必要でしょうか?今回は、弁護士事務所の維持費や売上について考えてみます。

弁護士をするために必要な費用

事務所維持にはどれくらい必要?

事務所の維持費の内、大きく占めるのがオフィスの賃貸料です。そのため、どこに事務所を置くか、どんな物件を借りるのか、資金計画に見合った事務所選びが重要です。

利便性の高い駅前物件を借りれば、集客効果が見込める分、維持費がかさんで月々の負担が重く乗りかかることが予想されます。つまり、維持費は物件選びによって決まるといっても過言ではありません。

家賃20万円のオフィスで独立という例を参考に考えてみましょう。

月々の賃料20万円に加え、公共料金や諸々の諸経費、宣伝広告費、生活費、開業資金をローンで借りた場合はローン返済も必要なことから、50万円程度の維持費がかかると見ていいでしょう。それらの維持費を支えるには、最低60万円~70万円の売上収入が必要ではないでしょうか。

ただし、昨今では物件を借りず、バーチャルオフィスを活用する独立起業スタイルも増えています。収入が少ないうちは支出を少なくしなければ、手元のキャッシュがみるみるうちに減ってしまいます。既存スタイルにとらわれずに開業コストを圧縮することもまた、事務所運営を軌道に乗せるためのポイントかもしれません。

どうすれば売上は伸びる?

たとえ優秀な弁護士でも、独立してすぐに安定した収入を得ることは難しいかもしれません。安定した収入基盤もない状況では、まず周りの知り合いや友人、同級生、先輩の弁護士などを頼り、地道に仕事につなげていくことになるかと思います。

ネットワークを作るには、自分を積極的にアピールすることが大切です。講習会や研修会が開かれていれば、なるべく顔を出して人脈を築いていくと、何かのきっかけで仕事につながるかもしれません。また、法テラスや弁護士会の法律相談業務を行い、そこからきっかけを掴む方法もあります。いろいろな人と顔を合わせ、話を聞くだけでも弁護士として大きな経験となり、さまざまな場面で生かせるのではないでしょうか。

いきなり大きな案件が回ってくることは期待できませんので、地道な活動こそが売上を伸ばしていく必須条件です。

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