忘年会で知っておきたいマナーについて
更新日:2024.09.09スタッフブログ会社にとっての忘年会は、その年の一年を締めくくる意味で行う慣例イベントです。会社の重役も顔を出すこの重要行事は、単なる飲み会ではありません。今回は、上司の前で粗相のない様にするために、忘年会におけるマナーと心構えをしっかり押さえておきましょう。
目次
忘年会で失敗しないために気をつけるべきこと
忘年会には出席すべき?欠席する時の断り方は?
忘年会などの社内行事は、出勤扱いになるわけでも、給与が出るわけでもありません。法律上、会社が業務時間外の拘束を強いる権利は認められず、参加するかしないかは本人の自由です。忘年会への参加を促されても、どうしても外せない用事がある場合は、行かない理由をしっかり提示すれば問題ありません。
しかし、組織の中で生きるビジネスマンであれば、断り方にも細心の注意を払いたいものです。年配(重役)ほど「お酒の席も仕事の内」だという意識が強い傾向にあります。曖昧な理由で断ってしまうと、その後の周囲の見る目や、社内の評価に影響を与えることも。仮病や身内の不幸など定番の「嘘」をついて断るよりも、正直にありのままを告白するほうが、後腐れなくこの場を乗り切ることができるでしょう。
例えば、「人が大勢集まる場所で飲むのが苦手です」「お酒があまり飲めず、飲むと体調を崩してしまいます」など、正直に断るのがベストです。断る意思をはっきり示して誠意を見せれば、それを悪く受け取る人もそういないはず。ただし欠席すると、忘年会後の社内で話題に入れず疎外感を覚えてしまう、または上司に自分を売り込む絶好の機会を失う、などのデメリットがあることも忘れてはいけません。参加するかしないかは、今後の仕事への影響をきちんと考慮して決断しましょう。
忘年会の挨拶で気をつけるべきことは?
忘年会はお酒の席である以上、堅苦しく長い挨拶は敬遠されます。冒頭の言葉は、お酒が入る前ということもあり、一年の締めくくりを簡潔にまとめることが大切。少しユーモアを交えて場を盛り上げるのも大事ですが、調子に乗りすぎて会場の空気を壊してしまうことにならない様心がけましょう。
挨拶を考える時は、感謝の気持ちを軸として、社内エピソードを1つは入れ、ねぎらいの言葉を後半に入れると良いです。例えば、「みんな一年間よく頑張ったけど、業績は良くなかった」で締めるよりも「業績は良くなかったけど、みんな一年間よく頑張った」のほうが場の雰囲気も盛り上がるでしょう。
業績が良くないと、もっと頑張ろうというメッセージが強くなってしまいがちで、社員へのねぎらいの言葉が軽くなってしまうこともあります。もっと気を引き締めたい気持ちも分かりますが、忘年会は一年間を慰労し、新たな一年を頑張るという意味で行うイベント。この意味を忘れずに、できるだけ盛り上がる工夫を考えてみて下さい。
お酒の席で注意したいこと
忘年会の席でよく聞く「今日は無礼講だから」という台詞。無礼講とは、「常識と礼儀の範疇でふざける」という意味です。これは上司や先輩に対して何をしてもいいという意味ではなく、挨拶程度に受け止めたほうが無難です。無礼講といわれた席でも、社会人としての常識と礼儀をわきまえ、なおかつ一歩近寄ったコミュニケーションを心がけましょう。
また、頭では気をつけようと思っていても、お酒は判断力を鈍らせます。記憶をなくすほど泥酔してしまったら、人間何をするか分かりません。あらかじめ自分のお酒の強さを自覚しておき、粗相をしない様に注意することも、ビジネスマンとして大切な心構えです。「職場の飲み会は勉強の場」と考えておけば意識も変わり、お酒の飲み過ぎによるトラブルも防げます。それによって一年を締めくくる場を、思い出深いものにできるのではないでしょうか。
帰るまでが忘年会!駅や街角で周囲に迷惑をかけないために
忘年会帰りも注意が必要です。公共の場での暴言や暴行、嘔吐などの迷惑行為は最悪の場合、警察沙汰になります。トラブルを起こしてしまっても「泥酔していたから」は理由にはなりません。自分の軽はずみな行動で企業の顔に泥を塗ってしまった場合、その報いは自分だけに収まりません。「お酒にだらしないイメージ」が自社についてしまい、信頼を傷つけることを忘れない様にしましょう。
ビジネスマンの評価はお酒で決まる?
お酒の楽しみ方にも、たしなみやマナーがあります。自分はまだ冷静な判断をしているという自覚があったとしても、お酒が入ってしまっている以上、それが思い込みであったり、どのタイミングで完全に理性を失ってしまうか分かりません。自分が築き上げた評価も、お酒によるトラブルが原因で一瞬にして崩れてしまうでしょう。
長年の信頼関係が壊れる瞬間は、そんな時に訪れます。自分ひとりだけの問題で済むならまだしも、所属企業に迷惑をかけた場合は取り返しがつきません。普段から「お酒が人をだめにする」のではなく、「人のだめな部分をお酒が分からせてくれる」と考えていれば、粗相をする可能性も減るでしょう。社会人としての責任を自覚しつつ、羽目を外しすぎない様に注意して、忘年会を楽しんで下さい。
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