インプレゾンビに注意!正しいインプレッションを稼ぐ方法とは?

更新日:2024.07.05ビジネス豆知識

インプレゾンビに注意!正しいインプレッションを稼ぐ方法とは?

昨今、SNS上で不当にインプレッションを獲得しようと画策するアカウント、通称「インプレゾンビ」が話題です。金銭目的で無用にリプライ投稿する傾向があり、SNSを利用する多くのユーザーから迷惑に思われています。インプレッションを稼ぐために様々な手口が使われており、誤って閲覧しないために注意する必要があります。また、通常のユーザーでも、適切な方法でインプレッションを稼ぐことが求められるケースもあるでしょう。そこで今回は、インプレゾンビとは何かを解説し、その影響・対策方法やインプレッションを正しく稼ぐ方法についてご紹介します

インプレゾンビとは

インプレゾンビとは

インプレゾンビは、「インプレッションゾンビ」の略語です。実際には、インプレッションの獲得だけを目的として、X(旧Twitter)などのSNS上に出現するアカウントを指します。

名前の由来

インプレゾンビの名前の由来は、ネット広告やWebマーケティングで用いられるインプレッションという表現です。本来、インプレッション(impression)とは、「印象・感銘・効果・影響」などの意味がある言葉です。そこから「印象を与えた回数」の意味合いが派生し、Web関係では、ネットやSNSにWeb広告や投稿記事が表示された回数を指しています。

ただし、昨今は、注目記事や人気コンテンツに便乗して表示回数を伸ばそうとする手口が現れ始めました。実体のないアカウントが、各種の投稿に群がる様子がゾンビを連想させるため、インプレゾンビの名がついたといわれています。

なお、インプレッションと近似した表現には、「リーチ数」や「エンゲージメント」があります。リーチ数は、広告や記事を閲覧した人数を指す言葉であり、同一人物は重複でカウントされません。また、エンゲージメントは、閲覧時に何かアクションを起こした回数を示す言葉です。どちらもインプレッションと混同されがちですが、具体的な意味は異なります。リーチ数などでなく、表示回数の獲得だけが目的の不適切なアカウントは、インプレゾンビと呼ばれています。

誕生の背景

インプレゾンビが誕生した背景には、インプレッションの収益化があると指摘されています。インプレッションの収益化とは、具体的に示すと、2023年にXが導入した「クリエイター広告収益分配プログラム」です。このシステムは、Xが広告収益の一部を同プログラムの参加者へ分配する仕組みになっています。この仕組みにより、SNSのユーザーは、X上で広告や投稿記事の表示回数を伸ばせば収入を得ることが可能になりました。そこに着目したユーザーの一部が、収益目的でインプレゾンビになったと見られています。

実際、インプレゾンビの出現時期は2023年の秋頃といわれ、Xが同年8月に開始した広告収益分配プログラムとの関連性は強いと考えられます。

インプレゾンビの収益

インプレゾンビの収益は、ネット広告や投稿記事の表示回数を伸ばすことでXなどから得られる金銭です。通常、ネット広告や投稿記事は、企業や投降者本人が作成しています。その場合、アカウントは実体を伴うものであり、SNS上で注目を集めて金銭を得ても正当な収益と見なされます。インプレゾンビの問題点は、注目記事・人気コンテンツのコピーなどを不当に投稿して収益の獲得につなげている点です。

また、正式なコンテンツが埋もれてしまい、高評価や「いいね」が反映されないと懸念する声も少なくありません。このような理由から、インプレゾンビの収益は正当性が認められず、SNSを中心に問題視されています。なお、インプレゾンビの記事は、2024年6月現在、海外から投稿されるケースが中心的といわれています。

インプレゾンビがもたらす悪影響

インプレゾンビがもたらす悪影響

インプレゾンビがもたらす悪影響としては、正当なコンテンツに迷惑をかけるだけでなく、偽情報を拡散する点も挙げられるでしょう。

偽情報を拡散

偽情報の拡散は、多くのユーザーを混乱させる恐れがあり、SNSやネット上で大きな問題になっています。インプレゾンビが用いる手口は、注目記事や人気コンテンツのコピーにとどまりません。世間で話題となった出来事の関係者を装い、事実とは違う偽情報を拡散するケースも見られます。最近は、注目記事の内容をまとめただけと見られる投稿や、文章と無関係の画像を添付して関心を集めようとするパターンも知られています。

また、ほとんどのアカウントは、実在する個人や企業と関係ない自動化されたものです。不正な手口による偽情報の拡散は、実際の関係者やSNSのユーザーに多大な迷惑をかける可能性があり、好ましくありません。

昨今の具体例

昨今、インプレゾンビが偽情報を拡散したとされる事例としては、能登半島地震の件などが有名でしょう。2024年1月に発生した能登半島地震では、多くの人々が被災しました。現在も、被災地では、復旧作業が進められています。ただし、地震発生の直後から被災者を装う投稿があり、救助を要請する内容などで混乱を招きました。

また、台湾で発生した地震に関するデマ投稿も、インプレゾンビと判明した事例の一つです。この時は、2024年4月に起きた震災に便乗し、動物の写真を添えて津波が到来したと伝える文面などが見られました。いずれの事例も実際の被害状況とは関係なく、被災者への配慮に欠けるため、悪質な投稿として社会的に批判を受けています。

インプレゾンビへの対策

インプレゾンビへの対策

インプレゾンビへ対策するには、検索コマンドの利用対象アカウントのブロックといった方法が効果的です。

検索コマンドの利用

検索コマンドを利用する方法は、SNSで表示する投稿記事を限定するのに有効です。通常、検索スペースに任意のキーワードを入力すると、様々な投稿内容が画面に表示されます。これでは、SNSの表示画面から、うまくインプレゾンビを除外できないでしょう。

一方、検索コマンドを使った場合、特定のコマンドに該当する内容だけを表示させることが可能です。言語や地域に関するコマンドを組み合わせると、表示内容を日本語の投稿記事や特定範囲内の情報だけに絞り込めます。特定コマンドに一致しない投稿は除外されるため、インフレゾンビを回避しやすくなると期待できます。

対象アカウントのブロック

対象アカウントのブロックは、インプレゾンビが投稿した記事の表示を阻止する方法です。この場合、インプレゾンビと疑われる投稿記事を見つけた時、そのたびにアカウントをブロックします。具体的には、メニューのアイコンを開き、「〇〇をブロック」を選択します。以上の作業を済ませると、その後は、ブロック指定したアカウントがSNSの検索結果やタイムラインに表示されません。そのため、インフレゾンビに該当するアカウントを阻止するのに役立ちます。

その他の対処法

インプレゾンビ対策には、位置情報やブラウザ拡張機能を活用する方法も便利です。まず、位置情報については、スマホの画面右上にあるアイコンで検索フィルター機能を開きます。そこで、「位置情報」の「近い場所のみ」を選べば、検索コマンドと同様に表示される投稿記事の地域を限定できます。また、ブラウザ拡張機能は、SNSをWebブラウザ上で使っている場合に役立つ方法です。Webブラウザに拡張機能をインストールすると、ネット広告や投稿記事の表示方法を自分のニーズに応じてカスタマイズできます。

現在、インフレゾンビは国外から投稿するケースが目立ち、SNSやWebブラウザの表示範囲を日本語や日本周辺に限ると回避しやすい状況です。ただし、どの方法もインプレゾンビを自動判別して非表示にするわけではなく、現時点でデマ投稿などの完全な除外は難しいといわれています。

インプレッションを稼ぐ方法

インプレッションを稼ぐ方法

SNSやWeb上で適切にインプレッションを稼ぐなら、ターゲット層を明確化したり質の高いコンテンツを作成したりするとよいでしょう

ターゲット層を明確にする

ターゲット層を明確にすると、ユーザーのニーズに合った投稿記事を作成するのに効果があります。現在は、以前に比べると人々の価値観が多様化しました。ネットやSNSのユーザーも例外でなく、すべての興味や関心に応えることは困難でしょう。それでも、ターゲット層を絞れば、いずれのニーズに合わせるか限定しやすくなると考えられます。特定のユーザーにターゲットを絞り、的確な投稿内容で興味・関心を刺激すれば、インプレッションの増加につながると期待できます

質の高いコンテンツ

コンテンツの質は、投稿記事の評価を上げるうえで大切な要素です。投稿記事の内容が基本的に同じ場合、ユーザーの評価は、コンテンツの質に左右される可能性があります。質の高いコンテンツなら、多くのユーザーから好評を得られるでしょう。SNSやネット上で人気が高まり注目度も上がれば、インプレッションは稼ぎやすくなると考えられます

投稿頻度を最適化

投稿頻度の最適化は、ユーザーに見てもらえるチャンスが広がる方法です。多くのユーザーは、常にSNSやネットを検索して投稿記事をチェックしているわけではありません。実際は、時間帯によって、ユーザーの動きは変わってくるといわれています。ユーザーがアクティブになる時間はゴールデンタイムとも呼ばれ、そのタイミングを逃さず投稿すれば、インプレッションを獲得する機会は増える可能性があります

分析ツールを活用する

分析ツールを活用した場合、ユーザーの動向を数値で把握することが可能です。具体的に注目したい項目としては、投稿内容に対する反応やエンゲージメントが挙げられます。「いいね」の数やフォロワーの推移について、客観的なデータにもとづき調べられます。的確な分析結果をふまえ改善点を見直せるため、インプレッションの増加に活かせるツールとしておすすめです。

インプレゾンビは、一時的にインプレッションを稼げるとしても、実体のないアカウントではユーザーと信頼関係を構築できません。多くのユーザーから信頼を得るためにも、ターゲットに合わせた良質なコンテンツを作成することが大切ですそのうえで真のインプレッションやエンゲージメントを獲得し、アカウントの成長につなげることが望ましいでしょう

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