企業のブランドイメージ向上のための戦略
更新日:2023.02.24ビジネス豆知識コーポレートアイデンティティは略してCIと表記されることが多いです。企業のブランドイメージ向上のための戦略で企業としての独自性を表しています。今回はコーポレートアイデンティティを紹介します。
目次
「コーポレートアイデンティティ」
コーポレート(Corporate)を訳すと企業、アイデンティティ(Identity)は自我同一性です。略してCIと表記されることが多いです。コーポレートアイデンティティは、企業の自我同一性という意味です。
分かりやすく言うと、企業としての自分らしさです。企業の特徴や独自性のことです。コーポレートアイデンティティの概念は1950年代にアメリカで発祥しました。日本では1970年代に現在のマツダ(旧社名東洋工業)が導入したのが最初と言われています。
コーポレートアイデンティティ(CI)は企業戦略そのものです。企業のブランドを社会に浸透させるビジネス戦略のひとつとして定義されています。コーポレートアイデンティティは企業理念やロゴを思い浮かべる方もいるかと思いますが、ロゴや企業理念だけではありません。ロゴや企業理念、プロモーション、サービス、商品、イメージキャラクターなどを通してマーケットに認知させ市場優位性を確保するための企業戦略です。
コーポレートアイデンティティの要素としては、企業のミッションやビジョン、企業の特性、従業員の行動指針、企業が発信する様々なコンテンツなどです。それらを統一されたロゴやデザイン、ブランドイメージとして社内外に発信し共有してもらうことで企業価値を高めます。企業の特性そのものをイメージ化することで長期的な企業価値の向上や自社のブランディング化につながります。
コーポレートアイデンティティを上手く活用すれば、競合他社との差別化を図ることができます。インターネットやSNSが普及したことで、良い情報も悪い情報も拡散されやすくなっています。そういう時代だからこそ企業としての姿勢や考え方などを発信する戦略としてコーポレートアイデンティティの重要性が高まってきています。
コーポレートアイデンティティ(CI)はマインドアイデンティティ(MI)ビジュアルアイデンティティ(VI)ビヘイビアアイデンティティ(BI)の3つの要素で構成されています。3つの要素について個別にみていきます。
マインドアイデンティティ(MI)
従業員の精神的なベースとなる心と精神を意味するマインドです。組織としての理念や精神性の統一を表すもので経営哲学であり企業理念のことです。それを社内外に向けて言語化したものがマインドアイデンティティです。マインドアイデンティティは、ミッション、ビジョン、バリュー、スピリット、スローガンの5つの要素で構成されます。社内にこの5つの要素がきっちり存在していることが重要です。
ビジュアルアイデンティティ(VI)
マインドアイデンティティを可視化したロゴやデザインなど目に見える視覚的なものです。人が物事を判断している5感の中で一番割合が高い視覚に訴えることができます。ちなみに人が物事を判断している割合ですが、視覚87%、聴覚7%触覚3%、嗅覚2%、味覚1%というデータがあります。
ビジュアルアイデンティティは、シンボルマーク、コーポレートカラー、店舗、商品パッケージ、印刷物、イメージキャラクター、制服などコーポレートアイデンティティの中でも一番分かりやすいです。周囲の人に伝えやすくて見ただけで企業名を思い浮かべることができる効果があります。作成したビジュアルアイデンティティは、パンフレット、名刺、封筒、ホームページなどに同じカラー、フォントを統一して使用し、一体感を持たせましょう。そうすることで、ビジュアル面から企業のアイデンティティを高めていくことができます。
ビヘイビアアイデンティティ(BI)
ビヘイビアは直訳すると、ふるまい、行動、態度です。企業の組織や従業員がどのように行動するかを示す指針です。企業活動のすべてを企業理念や企業戦略に沿って実施できるのか。具体的には、組織改革や組織活性化、社員の行動指針、SNSや顧客とのコミュニケーション方針、販売促進、品質方針などです。マインドアイデンティティが企業内に存在しているだけでなく、従業員一人一人に浸透している状態であれば、ビヘイビアアイデンティティが行動となって出てきます。近年はビヘイビアアイデンティティが重視される傾向にあります。
コーポレートアイデンティティの目的
競合他社との差別化と自社のブランディング化
企業の独自性を打ち出すためには、コーポレートアイデンティティの重要なツールが必要です。ロゴマークやシンボルマーク、コンセプトやスローガン、企業のイメージカラーなどです。企業の独自性を出しやすく、またブランディング化をすることができ競合他社との差別化につながります。企業のブランディング化は、企業の社会的責任と存在意義を迅速に浸透させることが可能になります。
社内外コミュニケーションの強化
コーポレートアイデンティティを作成して企業イメージを社内外に発信していくことで、顧客やステークホルダーとのつながりが強化されます。コーポレートアイデンティティは自社のイメージを定着させる企業戦略であり自社らしさを多くの人に知ってもらうことができます。迅速で分かりやすい情報発信が社内外コミュニケーションの強化になります。
企業活動の質向上
コーポレートアイデンティティが従業員に浸透していれば、様々な場面で意思決定の基準となり指針にもなります。従業員エンゲージメントの向上にもつながります。企業理念や企業方針が社内で共有されるということは従業員の意識改革、業務品質の向上にもつながります。
コーポレートアイデンティティについて紹介しました。コーポレートアイデンティティはロゴや企業理念を含む企業戦略です。近年はコーポレートアイデンティティの需要も高まっています。
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