ビジネスコミュニケーション検定とは?
更新日:2025.02.28コールセンター , 秘書代行 , 電話代行ビジネスコミュニケーション検定は、ビジネスマナーやコミュニケーションの基礎的な知識・スキルを学べる検定の一つです。この試験に合格した際、基本マナーの知識や優れたコミュニケーション能力は、コールセンター業務で役立つでしょう。コールセンターでのキャリアをお考えの方は、ぜひ以下の記事を参考にしながら、弊社のコールセンター求人にもお気軽にお問い合わせください。
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目次
ビジネスコミュニケーション検定とは?
ビジネスコミュニケーション検定は、ビジネスの場で求められるマナーやコミュケーション能力の習得を目指す検定試験です。
試験の概要
ビジネスコミュニケーション検定は、全国商業高等学校協会が実施しています。同協会の資料によると、この検定は基本的に年1回のペースで実施され、試験方式は筆記試験です。通例、全国一斉の試験日は毎年12月の第3日曜日、合格基準は100点満点のうち70点以上と定められています。
また、筆記試験の制限時間は40分です。2024年度の第14回検定試験は、申込期間が同年10月15日(火)~10月28日(月)に設定され、12月15日(日)に行われました。公式サイトによると、2025年度の試験日は未定となっています。なお、検定は1種類で等級はなく、受験資格はありません。また、パソコンを用いるCBT試験は、2025年6月7日(土)~7月27日(日)と同年11月1日(土)~12月21日(日)の期間に予定されています。
公益財団法人全国商業高等学校協会 検定試験|ビジネスコミュニケーション検定試験 (参照 2025-02)
公益財団法人全国商業高等学校協会 ビジネスコミュニケーション検定試験規則 (参照 2025-02)
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和6年度|第14回ビジネスコミュニケーション検定試験要項 (参照 2025-02)
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和7年度|公益財団法人全国商業高等学校協会事業計画(途中経過) (参照 2025-02)
試験の出題範囲
ビジネスコミュニケーション検定の出題範囲は、大きく分けてビジネスマナー・コミュニケーション・時事問題の3つです。第14回(2024年度)の問題を見ると、ビジネスマナーに関する内容では、応対(身だしなみ・挨拶・言葉遣いなど)、交際(冠婚葬祭・食事)、接客(接客・ホスピタリティ)に関するマナーが問われています。コミュニケーションに関する内容は大別すると、「経営組織と人間関係」「コミュケーションの重要性」「コミュニケーションの実際」の3つです。また、時事問題は出題範囲が一様でなく、年によって設問内容は変わります。
なお、受験方法や試験問題の詳細を知りたい場合は、公式サイトや問い合わせ窓口でご確認ください。
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和6年度(第14回)ビジネスコミュニケーション検定試験出題範囲 (参照 2025-02)
ビジネスコミュニケーション検定を受けるメリット
ビジネスコミュニケーション検定を受けるメリットは、社会人に必要な基本マナーやコミュケーションの知識・スキルを学べるところです。
社会人に必要な基本マナーを習得
社会人に必要な基本マナーを習得できる点は、この検定試験を通して得られる大きなメリットです。自立した社会人は、どのような職種で働くとしても、常に節度ある行動が求められます。ただし、マナーの内容は基本的な部分に限っても広範囲に及ぶため、多くの人は正しく理解できているか不安に感じがちです。ビジネスコミュニケーション検定を受ける時は、ビジネスマナーについて、身だしなみの基本・お辞儀の作法や敬語の使い方を学びます。
また、冠婚葬祭の基礎・和食や洋食のテーブルマナー・接客の心がまえなども試験範囲です。いずれも、ビジネスの場で役立つ基本マナーであり、正しい内容を理解すれば周りの印象や評価はよくなる可能性があります。
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和6年度(第14回)ビジネスコミュニケーション検定試験出題範囲(参照 2025-02)
コミュニケーションの知識・スキルが向上
この検定を受験する場合、試験勉強を進めるなかで、コミュニケーションの知識・スキルを高められるメリットもあります。ビジネスの場において、仕事の関係者とのコミュニケーションは不可欠でしょう。社内であれば日々にわたり会議や打ち合わせがあり、社外でも顧客や取引先と面会・商談する場面が多く見られます。コミュニケーションに関する内容は、マナーの分野とともに、ビジネスコミュニケーション検定の主要な試験項目です。
具体的には、経営組織の種類や意思決定の仕組みをふまえ、コミュニケーションの方法や論理的な考え方について勉強できます。試験勉強でビジネスに役立つコミュニケーション能力が向上すれば、仕事の打ち合わせや商談はスムーズに進めやすくなると考えられます。
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和6年度(第14回)ビジネスコミュニケーション検定試験出題範囲(参照 2025-02)
時事問題への関心が強まる
時事問題に対する関心が強まるところも、この検定を受ける時に期待されるメリットの一つです。多くのビジネスは、さまざまな分野と幅広く関連しており、各種の時事問題と無縁ではありません。近年は、各方面でグローバル化が進み、国際情勢が国内の経済状況に大きく影響するケースも増えてきました。
このようなビジネス環境のもと、時事問題に関心を向ける意識は、多くの職種で重要になっていると考えられます。ビジネスコミュニケーション検定では時事問題についても問われるため、社会的な動向に関する理解も深められるでしょう。ビジネスコミュニケーション検定は、マナーとコミュニケーションだけでなく時事問題も取り扱っており、幅広い分野に関心を抱くうえでも役立つと期待できます。
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和6年度(第14回)ビジネスコミュニケーション検定試験出題範囲(参照 2025-02)
ビジネスコミュニケーション検定の勉強方法と対策
ビジネスコミュニケーション検定を受ける場合、出題内容に沿って計画的に勉強することが大切です。
勉強方法
ビジネスコミュニケーション検定の勉強方法は、独学が一般的と考えられます。自分で勉強する時は、同検定の基本的な内容をまとめたテキストやマナー・コミュニケーション関係の市販本を利用する方法があります。また、時事問題への対策としては、日頃から新聞・ニュースの報道をチェックする必要もあるでしょう。公式サイトには過去問題が掲載されているため、ここ数年間の問題を使いながら勉強を進める選択肢もあります。
公益財団法人全国商業高等学校協会 検定試験|ビジネスコミュニケーション検定試験 (参照 2025-02)
必要勉強時間
ビジネスコミュニケーション検定の合格に必要な勉強時間は、受験者によって異なると考えられます。全国商業高等学校協会の説明によれば、同検定の目的は、社会人として必要なマナーやコミュニケーションに関する基礎的な知識・技能を身につけることです。これらの分野に詳しい受験者であれば、それだけ勉強時間は短くて済むと予想されます。ただし、合格基準は100点満点のうち70点以上であり、試験勉強には十分に時間をかける必要があるでしょう。
公益財団法人全国商業高等学校協会 検定試験|ビジネスコミュニケーション検定試験(参照 2025-02)
合格率
ビジネスコミュニケーション検定の合格率は、ここ数年の試験結果を見る限り、6割強~9割弱です。全国商業高等学校協会のデータによると、2022年度の合格率(2023年3月31日現在)は、第10回:88.4%・第11回:73.6%でした。それぞれ、合格者数(受検者数)は、7,416(8,385)・2,282(3,102)と報告されています。
また、2023年度の合格率(2024年3月26日現在)は、第12回:66.9%・第13回:68.1%でした。各回の合格者数(受検者数)は、5,366(8,020)・4,544(6,675)と示されています。2022年度と2023年度ともに合格率は6割を超えており、これらの結果をふまえた場合、試験の難易度は低めと考えられます。
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和4年度|各種検定試験申込者・受験者・合格者数集計表 (参照 2025-02)
公益財団法人全国商業高等学校協会 令和5年度|各種検定試験申込者・受験者・合格者数集計表 (参照 2025-02)
ビジネスコミュニケーション検定合格後の活用例と次のステップ
ビジネスコミュニケーション検定に合格後、試験勉強で学んだ知識・スキルは、さまざまな仕事で活かすことが可能です。
スキルを業務でどう活かすか
ビジネスの場において、マナー・コミュニケーションの知識・スキルを活かせる業務は多岐にわたります。お辞儀や名刺交換の正しい知識は、営業回りで顧客や取引先を訪問する際、好印象を与えるうえで不可欠でしょう。一通り基本マナーのスキルが身についていれば、社内でマナー研修を担当する時も役立ちます。
また、コミュニケーション能力は、会議・プレゼンテーションや契約交渉をスムーズに進めるうえで有用です。コールセンター業務であれば、お客様から自社製品について問い合わせを受けた際、適切に商品案内しやすくなると考えられます。近年、企業はビジネスマナーや会話力を重視する傾向があり、これらの基本的なスキルは幅広い業務で活かせる可能性があります。
次に目指すべき資格やスキル
ビジネスコミュニケーション検定の合格者がステップアップする場合、次に目指すべき資格やスキルは多種多様です。全国商業高等学校協会は、ビジネスコミュニケーション検定以外にも、多くの検定試験を実施しています。同協会の簿記実務検定や情報処理検定を受ければ、これらの分野でもビジネススキルを高められるでしょう。
また、コールセンター勤務の希望があるなら、電話対応のスキル向上を目指す選択肢もあります。電話の応対業務に関する資格を取得すれば、キャリアアップにつながるかもしれません。最近はビジネスに役立つ資格が数多くあるため、ステップアップに向け、さまざまな検定に挑戦する価値は大きいと考えられます。
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