もしもし検定過去問:第二十問「言葉の使い方について」
更新日:2022.04.27スタッフブログ「もしもし検定の過去問を電話代行サービス(株)のオペレーターが解説」のコラム、第二十回目となります。以前にも紹介させて頂きました「日本電信電話ユーザー協会」のサイトですが、是非とも一読していただきたい記事があります。それが「電話応対教育」内にあります「電話応対関連トピック」という項目です。
こちらにはコールセンターなどの電話応対への取り組みなどが紹介されている記事があり、他社がどんな風に取り組んでいるのか、しっかりと学ぶことができ、その部分を指標として、自社へとその取組を落としこむ、参考にすることができるはずです。他にも、元NHKアナウンサーのためになる電話応対のコラムを読むことができますので、電話応対について広く知識を得たい場合に参考になります。
では、今回の第二十問の問題はこちら
▼もしもし検定の過去問題20
設問
下記の4つの文例のうち3つは、ことばの使い方が不適切です。適切に使われているものはどれですか。次の中から1つ選びなさい。
- 「御社の広報に彼女のような秀才がいると心強いですね」
- 「残業を頼んだら、彼は一つ返事でOKしてくれたよ」
- 「新社長を迎えて一斉に拍手が巻き起こりました」
- 「お宅の提案は、うちの部としても渡りに船で助かります」
公益財団法人電信電話ユーザー協会(編)(2013年)
『電話応対技能検定(もしもし検定)3・4級公式問題集』(日本経済新聞出版社)
問題へのアプローチを解説
今回紹介するもしもし検定過去問は「日本語」に分類される問題となります。問題のアプローチとしては、それぞれの選択肢を一つ一つ精査していかなければなりません。文節を作っている単語は正しい言葉が選択されているかなど、このような問題は時間を要するものになります。実際に試験で出題された場合には、時間が掛かる部類に入りますので、後回しにして他の問題を先に解くことも考えなければなりません。
もしもし検定の解答
正解:4
電話代行のオペレーターによる徹底解説
それではそれぞれの選択肢を解説して行きたいと思います。
1.御社の広報に彼女のような秀才がいると心強いですね
文は女性の有能さを称えるものになります。有能さを称える言葉として「秀才」は使いますが、女性に向けた言葉ではないそうです。「秀才」というと有能な男性。それに対して女性には「才媛」(さいえん)と使うそうです。選択肢1は間違いだと言えます。
2.残業を頼んだら、彼は一つ返事でOKしてくれたよ
読んでいくと違和感を覚えるかと思います。不適切なのは「一つ返事」です。確かにOKと返すなら一つ返事で間違いはないのですが、こういう場合には「二つ返事」と使うのが適当です。
3.新社長を迎えて一斉に拍手が巻き起こりました
こちらは難易度が高いですが「巻き起こり」が実は不適切となっています。正しくは「沸き起こる」です。というのも、「沸き起こる」というのは感情がこみ上げたり、歓声があがる様子を表しますので、拍手という状況は「沸き起こる」が近いと言えるわけです。注意点としては、辞書の利用方法などで「拍手が巻き起こる」と表現するところもあるので、自身で調べる場合には注意がいります。
4.お宅の提案は、うちの部としても渡りに船で助かります
こちらが正解となります。タイミング良く現れることを「渡りに船」というので正解です。
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