新卒向け面接対策!覚えておきたい注意点やマナー

更新日:2023.06.14ビジネス豆知識

新卒向け面接対策!覚えておきたい注意点やマナー

多くの企業では、6月1日から学生に向けた就職面接が開始されます。2024年に新卒を予定している就活生は、学生生活の大半をコロナ禍のなか過ごした世代です。そのため、学生時代に尽力したことを聞く「ガクチカ」に何と答えるか悩むケースが増えたといわれています。この機会に、ガクチカへの対策を確認しておけば、就職面接で役立つでしょう。そこで今回は、面接時に心がけたい基本的なマナーや注意点を解説し、就活で使えるガクチカ対策などをご紹介します

基本的な面接マナー・注意点

基本的な面接マナー・注意点

社会人としての経験が乏しい就活生にとって、基本的な面接マナーや注意点の把握は重要です。以下では、2024年に卒業予定の就活生も覚えておきたい面接マナーなどをご紹介します

基本的な面接マナー

就職面接で心がけたい基本的なマナーは、時間厳守・節度ある行動・丁寧な言葉遣いなどです。多くの面接は、受付・待機・入室・質疑応答・退室の流れで進みます。いずれの場面でも、それぞれの状況に応じて基本的なビジネスマナーに沿って振る舞うことが求められます。

最初の受付では、時間厳守が基本です。来場・受付する時間は、面接開始の5分前が目安といわれています。学校名・氏名とともに、面接を受けるため来場した旨や面接担当者などについても伝え、指定場所で待機します。待機中、大声での会話やスマホによる通話はNGです。姿勢を正し、自分の名前が呼ばれるまで静かに待ちます。スマホは、電源を切るかマナーモードに設定しておけば問題ないでしょう。

名前を呼ばれ入室する時は、ゆっくりノックします。「どうぞ」と声をかけられた後にドアを開き、静かにドアを閉めてから面接担当者に一礼します。着席するのは、面接担当者に「おかけください」とすすめられた後です。質疑応答している間、手は軽く握るか重ねて膝の上におきます。

面接終了後は、「ありがとうございました」と挨拶を済ませ退室します。また、受付での名乗りから退室時の挨拶まで丁寧な言葉遣いは必須です。

面接時の注意点

就職面接では、トラブルに見舞われた時の対処や面接が終了した後の行動にも注意が必要です。面接当日、交通機関の乱れなどにより面接時間に遅れると判断された場合、早めに連絡する必要があります。多くの企業は貴重な業務時間を面接に割いているため、無断で遅刻、あるいは勝手に辞退すると失礼になります。

急いで面接会場に駆けつける時も、信号無視や周りの歩行者を押しのける行為は論外です。会場に到着した後は、身だしなみのチェックも大切になります。頭髪や服装が乱れていれば、きちんと整えてから面接に臨む必要があります。

また、面接終了後に気を抜くのも禁物です。企業は、退室した就活生にも注意を向けているケースが多く見られます。せっかく無事に質疑応答を終えられても、退室してから軽率な行動をとればマイナス評価につながります。これから社会人になると考えた場合、学生気分に浸らず節度ある行動を心がける意識は欠かせません。

2024年に新卒となる就活生の悩み

2024年に新卒となる就活生の悩み

2024年に新卒となる就活生にとって、コロナ禍で入学時に思い描いていた大学生活を送れなかったことは大きな悩みの種です。以下では、2024年新卒の多くが抱える就活での悩みをご紹介します。

ガクチカに答えにくい

2024年に卒業予定の就活生からは、「面接でガクチカを聞かれても答えにくい」との声が多く聞かれます。ガクチカは、「学生時代に力を入れたこと」を尋ねる質問の通称です。近年の就職面接は、就活生の多彩な能力やスキルを把握するため、学生時代の活動を聞く傾向があります。

ただし、2024年新卒の就活生は、コロナ禍の影響で大学に入学した当初から外出自粛を求められました。通学が可能になってからも、さまざまな制限を受けるなか幅広い方面で活動することは難しくなります。また、サークル活動も各種の大会やイベントが中止になったため、コロナ禍に学生生活を送った就活生はガクチカに答えにくいと感じるケースが増えています。

自己PRの題材が乏しい

自己PRの題材不足も、コロナ禍のなか大学に在籍した就活生が直面している代表的な悩みです。自分の長所や人間性をアピールする自己PRは、就職面接で聞かれる定番の質問項目に挙げられます。仕事に活かせる強みやスキルがあれば、質問された時にアピールしやすくなるといわれています。

一方、2024年新卒の就活生は、全国的に自粛ムードが広がったためサークルや学外活動で活躍する場面を失っていきました。また、経済状況の低迷もあり、バイトなどでビジネスに活かせるスキルを磨く機会も減ったと見られています。コロナ禍が起きる前に比べると、多くの就活生は学生生活のなかで自分の強みを発揮しにくい状況にありました。

さらに、バイト経験を積んで新たなスキルを身につけるケースも少なかったでしょう。そのため、2024年新卒の就活生は、自己PRに使える題材が思い浮かばず悩まされていると考えられます。

就職面接の現状・ガクチカ対策

就職面接の現状・ガクチカ対策

現在、就職面接は、ガクチカにこだわらない流れが強まっています。就職面接の動向やガクチカの答え方を把握すれば、就活時に役立つでしょう。以下では、就活を乗り切るために覚えておきたい就職面接の現状やガクチカの対処法をご紹介します

就職面接の現状

近年の就職面接では、従来とは異なるタイプの人材を採用する企業が増えているといいます。これは、企業が「自社に適合する人材か」だけでなく、個々の性格や強み、持ち味、価値観などを理解しようとする流れに変わりつつあるということです。以前は、多くの企業が、新規に採用したい人材を明確に設定していました。

就職面接では、ガクチカを聞くことで就活生が企業の求める人材に一致するか確認していたと説明されています。しかしこの方式は、コロナ禍の発生により変化を迫られました。ガクチカは企業のニーズに見合う似通ったタイプを見つけるのに有用でしたが、コロナ禍以降は異なる能力・スキルを有する幅広い人材が必要になったといわれています

現在多くの企業では多様性を重視されており、就職面接では様々な人材を採用するため、ガクチカに代わる方法が模索され始めています。学生は、単に求められる人材像に合わせてアピールするだけでは、効果が薄くなってきているといえるでしょう。

ガクチカへの対処法

企業からは、ガクチカを聞かれた時、学生生活での特別なエピソードを話す必要はないとの声が多く聞かれます。多くの企業がガクチカで知りたいポイントは、就活生の人柄や仕事への熱意です。企業に貢献できる可能性が高いと判断された場合、採用につながりやすいと指摘されています。また、就職面接の担当者は、2024年新卒の就活生がコロナ禍でサークルや学外活動に励みにくかったことを理解しています。

サークルやバイト関係のエピソードは自分が何に力を入れたか伝えるのに役立ちますが、無理に探す必要はありません。ガクチカに答える時は、サークル活動やバイト経験に限らず学生時代に尽力したことを話して自分の性格などが伝われば問題ないと考えられます。

自己PRの題材

ガクチカの答えも含めて自己PRする方法としては、学業方面の成果を話す選択肢もあります。コロナ禍に伴い、各地の大学はオンライン方式の授業スタイルを導入しました。在宅しながら講義を受けられる体制が整えられたため、学生達が学業に励むことは難しくなかったと考えられます。

多様性を求める企業から見れば、特定の学問分野について専門知識を身につけた学生も魅力的でしょう。どの分野に詳しくなったかアピールすれば、自己PRとして効果はあると期待できます。また、学業以外でも、何かに努力できることは大きな強みです。外出自粛で自炊や趣味に力を入れていたなら、これらの活動もガクチカの答えや自己PRの題材に使えるでしょう。

企業は就職面接で面白いエピソードを聞きたいわけではないため、コロナ禍で苦労の多かった学生時代に努力したことをアピールすればよいと考えられます。

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