福利厚生で自販機を設置!メリットや選び方
更新日:2023.06.02スタッフブログ福利厚生の一環としてオフィスに自販機を設置することがあります。これから導入したいと考えている企業も多いかもしれません。ただ、安易に設置しても、従業員が十分に利用してくれるとは限りません。導入の際は、なぜ自販機が選ばれるかについて理解しておくと参考になるでしょう。そこで今回は、福利厚生で自販機が選ばれる理由、導入に伴うメリット・デメリット、自販機選びのポイントなどをご紹介します。
目次
福利厚生で自販機が選ばれる理由
会社の福利厚生で自販機が選ばれる理由は、従業員からのニーズが高いためです。とくに最近は、人材を確保する目的でオフィスに設置するケースが増えています。
従業員が求める福利厚生
従業員が会社に求める福利厚生では、飲食に関わる分野が高い人気を得る傾向にあります。たとえば、2015年に人材サービス関係の会社が、従業員が嬉しく感じる福利厚生についての調査を実施しました。この結果によると、「食堂、昼食補助」を嬉しいと思う人の数は「住宅手当・家賃補助」に続き2位でした。回答者の割合は33.9%であり、3割を超えています。
また、実際にあってよかったと思う福利厚生は何かという質問では「食堂、昼食補助」が1位(17.1%)になりました。オフィスに自販機や食堂があると多くの従業員が気軽に利用できるため、トップを獲得したと考えられています。
昨今、ビジネスパーソンのお小遣いは減少傾向にあるといわれますが、それでも食費を削るのは難しく、福利厚生による飲食関係の補助は歓迎されているのでしょう。
【出典】福利厚生の人気は「住宅手当・家賃補助」48.3%、「食堂、昼食補助」33.9%|人材派遣・人材紹介のマンパワーグループ
会社が福利厚生に力を入れる理由
ここ数年来、福利厚生に力を入れる会社が増えてきた背景には、人材確保に苦労している現状があります。現在、国内では少子化の流れが止まらない状況です。以前に比べると労働人口は大幅に減少し、多くの職場では人手が足りなくても必要な人員を補充できず、頭を悩ませています。
同時に、新入社員が仕事とのミスマッチを理由に早期退職するケースは社会的に問題視されるほど深刻化しました。また、さまざまな業界では従業員がキャリアアップなどのため転職するパターンも多くなっています。以上の理由から会社では人材確保が重要な課題となり、従業員の定着率を高めるため福利厚生にも力を入れていることがあるようです。
コロナ禍の影響
ここ1~2年に限れば、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大もオフィスで自販機の導入が進んだ大きな要因です。コロナ禍では、感染予防のため公私を問わず外出自粛が求められました。なかでも対面で会話しながらの外食は感染リスクが高いと判断され、飲食業界は数回にわたり営業時間の短縮などを要請されています。
そんな状況下で従業員の感染を避けるため注目されたツールが、自販機です。感染予防が目的の場合、きちんと抗菌対策されているか重視しながら機種を選択する傾向が見られます。いずれにしてもオフィスに自販機を設置すれば、感染リスクがあるなか社外で食事する必要はなく、安心感があるといわれています。
自販機の設置に伴うメリット・デメリット
自販機の設置がもたらす大きなメリットは、値段が安いうえ食事や食料購入のため社外へ行かずに済むところです。24時間利用できる魅力もあります。ただ、電気代が発生するデメリットも伴う点に留意しましょう。
社外での混雑回避
オフィスに自販機があると、ランチタイムや夕食時に社外での混雑を避けるのに効果的です。たいていの職場で、従業員は外食などに負担を感じています。マーケティング支援事業を手がける会社が2015年に実施した「社員食堂に関する調査」では、3割以上が外食あるいは外に買いに行くのは面倒と回答しました。
とくにランチタイムのオフィス街は、多くの飲食店やコンビニがビジネスパーソンで混み合います。一方、社内に食堂や自販機があると長い行列に並ぶ必要はなく、負担を減らせるとの意見が少なくありません。また、自販機は福利厚生価格で購入可能なケースもあり、従業員にとっては出費を抑えられる意味でも魅力的に感じられています。
【出典】利用理由第1位「値段が安いから」社員食堂に関する調査データをご紹介|リサーチ・市場調査ならネオマーケティング
24時間にわたり利用可能
オフィスに設置された自販機は、従業員が24時間にわたり気軽に利用できるところも大きなメリットです。近頃は人手不足の影響もあって個々の仕事量が増加し、夜遅くまで残業しなければならない従業員が目立ちます。また、経済のグローバル化が進み、海外の取引先と打ち合わせるため深夜や早朝出勤になるケースも珍しくなくなりました。
そんな職場では、いつでも外出せずに利用できる自販機が重宝されています。年中無休であり、ランチタイム以外でも少し時間があれば自分のタイミングで食料を購入できます。そのため実際の利用者からは「非常に便利」との声が聞かれ、さらに災害時の備蓄にも使えると見込まれています。
電気代のデメリット
避けられないデメリットといえるのが、自販機を稼働している間の電気代です。自販機を稼働すると一定額の電気代が発生します。金額は設置する自販機によって異なりますが、相応の電気料金がかかってしまうと考えておきましょう。
そのため、社内での利用率が低いとコスト負担は重くなる恐れがあります。大切な予算を投入するのであれば、採算が取れない事態は望ましくないでしょう。無駄な出費を避けるには、どれくらい需要を見込めるかの事前確認が怠れません。
自販機選びのポイント
オフィスに設置する自販機を選ぶ際、とくに目を向けたいポイントは従業員のニーズに合っているかどうかです。最近の自販機は多種多様であり、どんな種類が求められているか把握しておいたほうがよいと考えられます。
自販機の種類
近年、自販機の種類は多様化しました。具体的な中身は、ドリンクや軽食類が知られています。ドリンク関係は、大きく分けるとメーカー自販機と混載機の2タイプです。メーカー自販機は単一の飲料メーカーのドリンクを専門的に販売し、混載機は複数メーカーのドリンクを扱えます。
軽食関係のラインナップは、カップ麺、おにぎり、サンドイッチ、お惣菜、アイスクリーム、お菓子などバリエーションが豊富です。どれをメインに販売するか、食品の比率はニーズに合わせて調整できます。なお、お弁当やハンバーガーなど、販売するものによっては事前に飲食店営業許可が必要な場合があります。詳細については、事前にチェックしておくと安心でしょう。
従業員のニーズ
自販機の利用率を高めるには、どんなニーズがあるのか、従業員の要望をリサーチすることが大切です。たとえば、自販機設置の際に価格設定を安くしてほしいと希望する従業員は少なくありません。福利厚生価格で飲食物を安く購入できれば、社内での利用率は向上すると期待できます。
残業や早朝出勤で食事の時間が不規則になりやすい場合、ドリンクだけでなく食品類に対するニーズも増える傾向です。職場の周りに飲食店やコンビニが少ないと、さらに需要は高まると考えられます。また、従業員の健康志向が強いなら、栄養価の優れたドリンクや簡単に食べられる栄養補助食品も喜ばれるでしょう。
サポート体制も重要
自販機を低コストで長く衛生的に維持管理するには、専門業者によるサポート体制も重要です。一般的にメーカー自販機は、メーカーの担当者がオフィスに設置した自販機を定期的にメンテナンスしてくれます。トラブルが生じても適切に対処してもらえるうえ、衛生的な状態も保ちやすくなります。
契約内容によっては、機器のレンタル料金や設置料金はかかりません。保証金も不要であり、たいてい電気代以外の出費は節約できます。職場での利用率が高ければ、十分に採算は取れるでしょう。従業員の要望に応えた自販機を設置すると利用する人が増え、予算の無駄遣いになるリスクを避けられます。自販機を設置する際はしっかりと調査したうえで、自社に合ったタイプを選ぶのがおすすめです。
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