フランチャイズのメリットとデメリット
更新日:2023.04.14スタッフブログ独立する際の選択肢としてフランチャイズという方法もあります。リスクが少ない独立方法と言えるかもしれません。フランチャイズを利用して独立する方が有利な場合もあるでしょう。しかし、当然ながらフランチャイズにもメリットとデメリットが存在します。今回は、フランチャイズのメリットとデメリットについて紹介します。
目次
フランチャイズのシステムについて
フランチャイズを展開する本部のことを、フランチャイザーと言います。フランチャイズに加盟する店舗のことは、フランチャイジーと言います。
加盟するフランチャイジーは本部が持っている店舗のブランド力や経営ノウハウ、商品やサービスを使用する代わりに本部であるフランチャイザーにロイヤリティを支払います。ロイヤリティを支払わなければいけないのは、負担に感じるかもしれませんが、フランチャイザーが持つブランド力を利用できるのは大きなメリットです。
フランチャイズのメリット
フランチャイザーが持つブランド力を利用できる
お店を利用する側からすれば、直営だろうとフランチャイズだろうと関係ないことです。しかし、フランチャイジーからすればフランチャイザーが持つブランド力はメリットです。フランチャイザーはブランド力の維持、拡大のために宣伝や新商品の開発などを行います。特に何もしなくても最初から誰もが知っているお店、名前、サービスを利用できるのは大きなメリットです。
未経験でも安心、フランチャイザーが持つノウハウを利用できる
自分でお店を開業するとなれば、その業種の経験がないと厳しいです。また、仕入先や取引先、接客、宣伝、経営に関すること全てを自分で学び実践しなければいけません。しかしフランチャイズだと、業種の経験が無くても問題ありません。仕入先、取引先も用意されています。接客や経営に関するノウハウもフランチャイザーが持っています。失敗に関するノウハウもたくさん蓄積されているということは、それだけ失敗しにくいということです。新しい商品の開発やキャンペーンの開催などもフランチャイザーが企画、立案しますのでフランチャイジーはお店の業務に集中できます。
フランチャイザーからのサポートを利用できる
フランチャイズならではの特典です。自分でお店を開業した場合、困った時やどうしたらいいか迷った時に相談やアドバイスを求めることが難しい場合があります。その点フランチャイズの場合は、フランチャイザーからサポートしてもらえます。開業前には研修がありますし、開業してからも定期的な支援やサポート、相談を受けることができますので安心です。
フランチャイズのデメリット
ブランドイメージに縛られる
自分のお店だから自由にしたいと思ってもフランチャイズの場合は厳しい場合が多いです。フランチャイザーが用意した仕入先や取引先、新しいキャンペーンなど、基本的には自分の意志で変更したりすることができません。自分のお店だから自由にしたいという方にはフランチャイズは向いていないかもしれません。
ロイヤリティの支払いがある
フランチャイズの大きなデメリットとしてロイヤリティの支払いがあります。いくら払うかは契約の条件によって変わってきますが、たとえ売上が少なくてもロイヤリティは支払わなければいけません。フランチャイザーの持つブランド力や経営ノウハウの提供を受けているのですから当然と言えば当然のことです。そのブランド力に見合うロイヤリティが設定されているのかは見極める必要があります。
契約期間と競業避止義務がある
フランチャイズには必ず契約期間が設けられています。その期間内に閉店することはできません。やむなく閉店する場合は違約金が発生する場合があります。また、競業避止義務により契約終了後でも同業での起業が禁止されていることが多いです。フランチャイズ加盟前に確認しておくべき事項の一つです。
フランチャイズブランドを決める前に気を付けたいこと
フランチャイザーの出している数字に疑問を持つ
立地条件や売上予測はあくまでも予測です。実際に開店してみると売上が予測より大幅に下回ることもあります。そんな場合でも責任を取るのは基本的にフランチャイジーです。
フランチィザーが出している予測が根拠に基づいたものなのか?また、ロイヤリティとのバランスは問題ないのかなど、加盟前に自分で納得いくまで調査、質問することが大切です。そういったことも踏まえて運転資金も多めに用意しておくと不測の事態にも対応できます。
近年はSNS等で不適切な投稿がされる案件が見られます。自分のお店でなくとも同じブランドということで被害を受けることも、売上が下がることもあります。そういうリスクがあることも考えてから、フランチャイズブランドは選ぶべきでしょう。
契約内容の確認をしっかりとする
契約書はとても大切です。契約後に聞いていない、言っていないということが無いようにするために必要です。署名捺印をしたということは、双方共に納得しましたという証です。契約後に話が違うといっても通用しません。そうならないように、契約書は必ず全ての項目をチェックしましょう。分からない箇所が無いように、納得できない箇所がないようにするべきです。自分だけでは不安だという方は法律の専門家である弁護士に相談するのが良いです。
人材確保ができるのか
近年、人材を確保することが非常に難しくなってきていると思われます。そんな中、フランチャイズで開業したのはいいが、働いてくれる人が見つからない。こうなると大変です。自分の体は一つしかありません。自分が働くとしても限界があります。アルバイトやパートの人材が確保しやすい業種なのか?ブランドなのか?確認しておく必要があります。自分が開業しようとしているブランドの時給は周りのブランドと比べて適当な金額に設定されているのかなど、加盟前に確認しておかないと開業してから困るのはフランチャイジーである自分です。
今回はフランチャイズのメリットとデメリットについて紹介しました。フランチャイズは誰もが知っているブランドを自分で開業することができます。夢があるフランチャイズもメリットとデメリットを理解してから加盟、開業しないと大変です。ブランドの名前を借りていますが経営するのはフランチャイジーである自分です。経営者の意識を持っていないといけません。この記事がフランチャイズで開業するかどうかの参考になれば幸いです。
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