サクセッションプランとは

2020.04.20ビジネス豆知識
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企業にとって後継者を育成することはとても重要な課題です。重要なポストの後継者を育成することが企業の発展に繋がります。サクセッションプランは後継者育成計画です。今回はサクセッションプランを紹介します。

後継者育成

 

「サクセッションプラン」

サクセッション(Succession)は日本語に訳すと後継、継承、相続です。サクセッションプランは将来やってくるリーダークラスの人材交代に備えて後継者を育成する後継者育成制度です。幹部人材の育成計画、その育成計画の実行施策全体を指します。安定した経営を続けるためには、リーダークラスの人材育成がとても重要です。人材難と言われる現代ではリーダークラス候補の人材を一定数ストックして、あらゆる事態に備えるという側面も強くなっています。

サクセッションプランは、経営者候補、幹部候補に焦点を絞った育成計画です。ですので、サクセッションプランの対象者は会長や社長、CEO(Chief Executive Officer 最高経営責任者)COO(Chief Operations Officer 最高執行責任者)CFO(Chief Financial Officer 最高財務責任者)CIO(Chief Information Officer 最高情報責任者)なども対象です。従来からある後任登用制度との違いは、タイミングと目的です。
サクセッションプランの場合は、早い段階から後継者候補を選出し長期的なリーダー育成を目的として育成します。

また、特定のポジションの不足が出た場合に補充するのではなく、経営戦略に基づいて最適なタイミングで登用します。また、リーダー候補者の選出にも違いがあります。後任登用制度では類似するポジションで活躍している人材を選出することが多くありました。サクセッションプランでは、幅広い人材の中から後継者に相応しい人材を選出します。

後継者候補は社員全員を対象にすることも可能なのです。今までの後任登用制度では、ほぼ完成された人材を登用していましたが、サクセッションプランでは必要な人材は自ら育成するべきという考え方です。まだまだ未完成で伸びしろが見込める人材を登用することが可能です。サクセッションプランは後任登用制度とは違い、経営戦略もふまえて育成、登用するので時間がかかります。長い場合は10年間かかる場合もあります。

サクセッションプランが必要な理由

企業の成長に欠かせない

事務的に行われがちだった従来の後任登用制度では、メンタル面の引継ぎが行われることは少ないです。業績の向上はもちろんですが、今後も長く企業としてあり続ける。そして更に発展していくことが大切です。そのためには、企業のカラーやイメージを大切にする気持ち、企業を育ててきた人物の気持ちも理解する必要があります。サクセッションプランではメンタル面の引継ぎも行われます。重要なポストに登用される心構えや企業の理念も同時に引き継ぎます。それを知った上で重要なポストに登用されるので心構えが変わってきます。

人材のポテンシャルを見ることができる

サクセッションプランでは人材を育成するために年単位で多くの時間をかけます。将来のリーダー育成のための投資でもあります。ポテンシャルの高い人材は以下の特徴を持っていると思われます。人よりも優秀でありたいという欲求を持っていること。情報からのアイデア念出力、吸収力が高く行動して結果を出すという高い学習能力を備えていること。居心地の良い領域を出て新たな道を切り開く方法を模索できること。好ましい結果になることを重視し好機とリスクの高度な感知センサーを持っていること。長い時間をかけて人材のポテンシャルを把握することが可能になります。また、自社に必要なリーダー像というのも見えてきます。従来の登用制度では見えなかった部分もサクセッションプランでは見ることができます。

サクセッションプランのメリット

後継者不在のリスクを回避できる

企業にとって最高責任者のポストはもちろんですが、それ以外の幹部ポストも大切です。どのポストにも空白期間があるのは望ましいことではありません。それを回避することができるのがサクセッションプランです。ポストが空白にならないように人材をストックしておくことが必要です。

優秀な人材を確保することができる

サクセッションプランでは素質のある人材を発掘し育成することが可能になります。幹部候補として育成することで企業への定着を促すことにも繋がります。素質のある人材を埋もれさせることなく発掘し育成できるのがサクセッションプランの良いところです。

人材に余裕ができ育成も積極的に行える

従来の後任登用制度では、ポストを奪われる危機感から部下の育成に消極的になってしまうことがありました。サクセッションプランではすぐに登用することはありませんので部下にポストを奪われてしまうというリスクもありません。自分のスキルを出し惜しみせず、部下に伝えることができ結果的に業績も良くなります。そして確かな教育を受けた部下は優秀な人材に育ち、教育者は強いチームのリーダーになれます。そうすることで優秀なリーダー候補がたくさん育ちます。そうなると、人材に余裕ができます。

コストとリスクの低下につながる

サクセッションプランは人材を内部から発掘し育成していきます。外部からの登用になるとコストも高くなります。また、育成の途中でやめてしまうというリスクも防ぐことができます。

サクセッションプランについて紹介しました。後継者がいなくなるというリスクを回避して人材を育成することができるのがサクセッションプランです。この機会に自社に合うサクセッションプランの検討をしてみてはいかがでしょうか。

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