人の名前を覚えられない!忘れないためのコツとは?
更新日:2023.03.30ビジネス豆知識ビジネスの世界では、名前を覚えてもらうことはもちろん、相手の名前を忘れないことも重要です。社会に出れば社内の人間関係はおろか、社外でも人と知り合う機会が増えることになるでしょう。相手が自分の名前を覚えてくれているのに、相手の名前が思い出せない状況は、何としても避けたいと思うのが人情でしょう。プライベートでもかなり気まずい雰囲気になりますが、ビジネスシーンではより深刻だということも意識しておきたいところ。こちらでは、人の名前がなかなか覚えられない理由や、効果的な名前の覚え方をご紹介します。
目次
なぜ、人の名前は忘れやすいのか?
人の名前を覚えるためには、相手の顔と名前、ふたつの情報を同時に記憶する必要があります。「顔は思い出せるのに。名前がどうしても思い出せない・・・」という経験のある方の多くは、相手の顔・名前の情報がうまく結び付いていなかったためと考えられます。
名前を覚えられない理由
いつまでも記憶に残っている思い出には、その時の経験や画像情報にさまざまな感情が結び付いているといわれます。その点、人の名前はただの文字情報でしかないため、感情がそれだけで動いたり、強い印象に残ったりすることはありません。覚えておくのが大変難しくなるのです。
名は体を表すということわざがありますが、いくら名前がその人の性格や実体を表すとはいえ、顔を見ればその人の名前が分かるというわけではありません。本来、苗字には成り立ちがあり、名前には名付けてくれた方の思いなどが込められているものですが、初対面でそこまで詳しく話すことはそうそうないでしょう。名前の響き自体に意味はなく、顔や特徴によって名前が決まるわけでもないため、名前というのはそもそも覚えにくいものなのです。
また、名前を繰り返し呼ぶ機会が少ないことも原因のひとつではないかといわれています。日本語にはわざわざ名前を呼ばなくても会話が成立する特徴があるため、相手の名前が繰り返されず脳にインプットされにくいのです。さらに日本人は、初対面では特に、相手に馴れ馴れしくされることを不躾だと感じてしまう国民性があります。ビジネスシーンではそれがより顕著であるため、名前を呼ばずに省略して話してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
名前を覚えておくメリット
お互いに限られた情報しか持たないビジネスマン同士で言葉を交わす場合、名前を呼び合えれば最低限のコミュニケーションは可能です。それすらも覚えていないとなれば、一気に印象が悪くなり、信頼関係にひびが入ってもおかしくありません。
そのためビジネスシーンにおいて、人の名前をしっかり覚えておくことは、強力な武器になります。名前を覚えてもらって不快に感じる方はいないでしょうし、むしろ覚えてくれていたことをよろこび、友好的な気持ちを抱いてくれるかもしれません。互いの心の距離が縮まれば、より良い雰囲気で仕事が進められますし、より良い成果にもつながるとも考えられます。
名前の覚え方とコツ
名前を覚えるのが苦手だという方は多いかもしれませんが、少し記憶の性質を理解するだけで劇的に覚えやすくなります。ここからは、効率的な名前の覚え方やコツをご紹介します。
名前以外のさまざまな情報と関連付けて記憶する
ただの文字である名前を丸暗記するだけでは限界があります。会社名や肩書、どんな仕事をしているかなど、その人の背景にある情報があれば想像力が刺激され、イメージとして記憶に残りやすくなるのです。そのため、初対面時はできるだけたくさんの情報を引き出し、それらの情報と名前を関連付けて覚えるのが効果的です。
顔や持ち物などのなかから相手の特徴を探す
顔や体形、服装など、見た目の印象を名前に結び付けて記憶する方法もあります。「目が大きい」「痩せている」などの身体的特徴をもとに、連想ゲームの様に名前に結び付けます。たとえば、「目が大きいから黒目も大きい、黒目が大きい目黒さん」の様に、印象がスタートで名前がゴールになるふうに連想しましょう。無理やりこじつけた連想だとしても、一度イメージしたことや理由づけて考えたことはしっかり覚えているという記憶の性質を利用した方法です。
実際に声に出して呼んでみる
思い切って会話のなかで、積極的に名前を呼んでみましょう。日本語では多くの場合、名前を呼ばなくても会話が成立しますが、意識して繰り返し声に出す様にすれば、無意識のうちに頭のなかでも相手の名前を繰り返すため、名前忘れが激減すると考えられています。面と向かって名前を呼ぶため、顔と名前を同時に記憶に結び付けやすいメリットもあるのです。
漢字や名前の由来を聞いてみる
相手の名前が特徴的であったり、珍しい名前だったりした場合、失礼にならなければ名前について詳しく聞いてみるのもよいでしょう。会話が弾めば、そのエピソードも一緒に記憶に結び付き、より覚えやすくなります。
「漢字ではどう書きますか?」と聞いてみるのも有効です。頭のなかに漢字で書いてみるだけでもイメージとして脳内に定着し、記憶に残りやすくなりますし、近しい人や好きな芸能人と同じ漢字が使われていた場合はならなおさら関連付けて覚えやすくなるでしょう。
名刺交換した時の様子を書きとめ、思い出す習慣を付ける
名前は覚えようと意識しないと、なかなか覚えられるものではありません。当たり前の様に聞こえるかもしれませんが、仕事ではじめて人に会う時は特に、顔や名前以外にも情報量が多いため、意外と無意識になってしまいがちです。まずは、「名前を覚える」ことをしっかり意識してから対面する様にしましょう。
さらに、会った人の情報は名刺だけに頼らず、名前や特徴をノートなどに書きとめておくのも有効です。これは、仕事柄たくさんの人の名前や特徴を覚える必要がある接客業の方が使っている手法でもあります。もちろん、書けば覚えるというわけではありません。定期的に見返し、復習することを習慣付けていつでも思い出せる様に意識しておくことが大切です。
記憶と感情を結び付ける「エピソード記憶」で覚える方法
喜怒哀楽など、人の感情が体験と結び付くことで、記憶がより強く残ると考えられています。とても嬉しいことがあった時には、その場の情景や何を話したかまで事細かに覚えていたり、ものすごい恐怖体験をした記憶がいつまでもトラウマとして残ってしまったりすることがあります。これはすべて体験と感情がセットで記憶されている「エピソード記憶」と呼ばれるものです。この様に、人は強い感情とセットで覚えることで長期的に記憶しておくことができるといわれています。
ビジネスシーンにおいて、たくさんの人と接するということは、それだけたくさんの人脈を広げるチャンスでもあります。名前を覚えることの大切さを見直し、そこに強い目的意識を持つ様に心がけてみて下さい。好きな芸能人や興味のあるものの名前ならすぐ覚えられることからも分かるとおり、ただの文字情報である名前を覚えるためには、興味の有無も大きく関係してきます。人の名前を覚えるのが苦手な方は、対人関係に苦手意識を持っていることが多いともいわれています。まずは会話のなかから自分の興味・関心を引くものを探しながら相手との会話を楽しみ、さまざまな情報に興味を持つことを心がけてみてはいかがでしょうか。
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