育休に入る男性へのメッセージ|マナーと例文を解説

更新日:2024.09.13スタッフブログ

育休に入る男性へのメッセージ|マナーと例文を解説

育児・介護休業法の改正で、男性の育休取得を促す「産後パパ育休制度」が創設されました。このような状況のなか、育休を取る男性にお祝いのメッセージを送る場面は増えています。ただし、メッセージを作成する際、何を書けばよいか迷うことは多いかもしれません。この機会に、マナーや例文を確認しておきましょう。そこで今回は、育休に入る男性へメッセージを送る時の基本マナーを解説し、具体的な例文や注意点をご紹介します

育休をとる男性に送るメッセージ 基本マナー

育休をとる男性に送るメッセージ 基本マナー

子どもが生まれ育休を取る男性は、いろいろと不安を抱えているでしょう、そんなパパの心情に配慮した場合、メッセージを送る時は、基本的なマナーを守ることが大切になってきます。

メッセージを送るタイミング

これから育休を取る男性にメッセージを送るタイミングとしては、育休の始まる少し前くらいがよいでしょう。現行の育児・介護休業法によると、子どもが生まれた男性は、産後パパ育休を取得できます。対象期間は子どもの出生後8週間以内、取得可能日数は4週間までと定められています。

また、申出期限は、原則として育児休業に入る2週間前です。さらに、産後パパ育休は従来の育児休業とは別の制度です。産後パパ育休と別で、育児休業を取得することもできます。そちらの申出期限は、原則として休業が始まる1カ月前までです。最近は人手不足で忙しい職場が多く、男性が育休取得を申請する時期は、申出期限の間近になる可能性があります。さらに、申請手続きが完了するまで、数日は必要になるでしょう。

あまり早くメッセージを伝えると、育休取得が決まるまでに長い時間が経過し、印象は薄れるかもしれません。そのため、メッセージを送るタイミングは、男性が育休に入る数日前が適していると考えられます。

厚生労働省 育児・介護休業法|改正ポイントのご案内 (参照 2024-07)

メッセージの内容

育休を取る男性に向けたメッセージの内容は、お祝いや感謝の気持ちを伝えるのが基本です。家族や友人にとどまらず、身近な人が新しい生命を授かることは喜ばしいもの。メッセージを送る時も、お祝いの言葉は不可欠と考えられます。また、育休に入る男性が職場の関係者なら、仕事でお世話になった場面は少なくないでしょう。その場合、メッセージのなかで日頃の感謝も伝えれば、喜んでもらえると期待できます。加えて、出産・育児には体力を要するため、ママ・パパの体を気遣う言葉も添えたいところです。

プレゼントの有無

メッセージとともにプレゼントを用意する場合、贈り物としては、育休中に役立つものが適していると考えられます。お祝いの気持ちから、育休を取る男性にプレゼントを贈ることは、とくに問題ないといわれています。ただし、あまり高額な物品を用意すると、受け取る側は負担に感じるかもしれません。その点を考慮した場合、プレゼントは、手頃な価格のものが妥当でしょう。

また、育休中は心身ともに疲労が蓄積しやすいため、体や気持ちをリラックスできるクッションやハーブティーなどは喜ばれると見込まれます。他に、タオルなども出産・育児で重宝するとの声が多く、これらは喜んで受け取ってもらえると考えられます。以上の点に配慮してメッセージを送れば、一時的に職場を離れる男性は、気持ちよく育休に入れるでしょう。

育休をとる男性に送るメッセージの例文

育休をとる男性に送るメッセージの例文

育休を取る男性へのメッセージは、相手によって伝える内容を書き分けるのが適切と考えられます。

同僚へのメッセージ

同僚に送るメッセージは、お祝いの言葉や感謝の気持ちを中心に書き進めるとよいでしょう。

例文
〇〇さん、おめでとうございます。新しい家族が増えると聞き、同僚として、とても嬉しく感じました。いつも仕事が忙しくなるとフォローしてくれるので、助かっています。職場を離れるのは心配かもしれませんが、安心して育児に励んでもらえればと思います。でも、無理せず、くれぐれも体を大切に過ごしてください。

メッセージの相手が同僚の場合、言葉遣いは、親しみのあるカジュアルな感じで大丈夫です。堅苦しい文面は距離感を生みやすいため、普段通りの言葉で表現することをおすすめします。また、仕事を引き継いだ時は、責任をもって業務を進めると伝えれば安心してもらえるでしょう。

上司へのメッセージ

育休する上司にメッセージを送る時は、伝える内容だけでなく言葉遣いへの配慮も大切です。

例文
〇〇さん、おめでとうございます。お子様が誕生されるとのこと、心よりお祝い申し上げます。しばらくはご指導いただけなくなりますが、これまでの経験を活かして成長できるように頑張ります。育休中は、どうぞお体をご自愛ください。職場に復帰された後は、またご指導いただけることを楽しみにしています。

上司は、同僚と異なり目上の立場になるため、親しい関係でもメッセージの文面には配慮が求められます。丁寧な言葉遣いを心がければ、お祝いする思いや日頃の感謝とともに尊敬の念も伝えられるでしょう。さらに、上司が復帰した後も改めて指導を受けたいと意思表示すれば、好印象につながると考えられます。

取引先の方へのメッセージ

取引先の方から育休に入ると連絡があり、メッセージを送る場合、失礼のない言葉を選ぶことが重要です。

例文
〇〇様、日頃から大変お世話になっております。この度は、お子様が生まれるとのこと、お慶び申し上げます。また、育休に入る旨ご連絡くださり、ありがとうございました。ご担当の件は、△△様と話を進めさせていただきたいと思います。育休中は大変かと存じますが、ご自愛ください。〇〇様の復帰を、お待ちしております。

取引先に向けたメッセージは、最初に日頃の感謝を述べる書き方が一般的です。その後、お祝いの気持ちや連絡を頂戴したことへの謝意を示せば、失礼にならないと考えられます。また、相手の体を気遣う言葉や復帰を望む表現も添えれば、丁寧な印象を与えられるでしょう。

部下へのメッセージ

部下に送るメッセージは、お祝いの言葉に加え、普段の頑張りに対する感謝も伝えると好印象です。

例文
〇〇さん、おめでとうございます。日頃は、どんな仕事も真面目に取り組んでくれるので、いつも感謝しています。本当に、ありがとう。今度は、その頑張りが育児にも活かされることを願っています。ただし、体は大事ですから、くれぐれも無理はしないでください。また、一緒に働ける日を楽しみに待っています。

仕事に慣れていない部下は、上司や先輩の助けになれているかを気にしているパターンが少なくありません。そのため、メッセージで日頃の頑張りを認めれば、励みになるでしょう。加えて、育休後も一緒に働きたいと伝えることで、職場を離れる部下は安心感を得られると期待できます。このような気遣いを欠かさずメッセージを送れば、育休を取る男性は職場に迷惑をかけないか不安を感じずに済み、仕事を休みやすくなると考えられます。

育休をとる男性に送るメッセージの注意点

育休をとる男性に送るメッセージの注意点

これから育休を取る男性にメッセージを送る際は、プライバシーへの配慮などに注意が必要です。

プライバシーに配慮

育休する男性へのメッセージでは、プライバシーに配慮する姿勢が求められます。同僚や上司は、育休を取る男性から、家族やプライベートに関する情報を詳しく聞いているかもしれません。とはいえ、メッセージで細かい個人情報に触れると、不快に思われる可能性があります。とくに、寄せ書きのように多くの人に見られるような形でメッセージを書く場合は気をつけましょう。

不安を与えない

育休を取る男性に対し、不安を与えるメッセージはNGです。多くの男性は育休取得の際、職場に迷惑をかけないか心配しているといわれています。その際、仕事に差し支えるといったメッセージを受け取れば、不安感は膨らむと懸念されます。安心して育休を取ってもらうなら、「人手が減って忙しくなる」などの表現は避けたいところです。

復帰を迫らない

育休する男性向けのメッセージは、復帰を迫る表現にも注意する必要があります。現在、産後パパ育休制度は、最長4週間までの育休取得を法的に認めています。さらに、育児休業は、原則として子が1歳(最長で2歳)まで取得できます。人手の少ない職場は、貴重な人員に仕事から離れられると厳しく感じるかもしれません。それでも、「早く職場に戻ってほしい」と伝えれば、育休を取る男性は仕事を休みにくくなる可能性があります。

このような事態を避けるには、メッセージが復帰を急がせる文面になっていないか気をつける必要が出てくるでしょう。以上の点に注意しながらメッセージを送れば、育休を取る男性は、大きな不安を感じず育児休業に入れると期待できます。現在、男性従業員からは、業務が忙しいなか育休は取りにくいとの声が多く聞かれる状況です。メッセージを送る時は、安心して育児休業できるように配慮することが大切といえるでしょう

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