会議や交渉時に使いたい!アイスブレイク5選
更新日:2023.03.15ビジネス豆知識デキるビジネスパーソンは、会議や商談前のアイスブレイクに力を入れます。さまざま会話ネタで場を和ませ、相手の警戒心を解くことが得意です。初対面の相手とのコミュニケーションが苦手な方は、定番とされるアイスブレイクの会話ネタを抑えておきましょう。本記事では、アイスブレイクの基礎知識に加え、会議や商談時に使える5つの会話ネタをご紹介します。
目次
アイスブレイクとは?
アイスブレイクとは、初対面の相手とのコミュニケーションを円滑にする会話手法です。場の緊張感を冷たい氷に例え、それを言葉で打ち砕くという意味合いから「Ice-Break(アイスブレイク)」といわれます。一般的にアイスブレイクは、シチュエーションに応じた2パターンが存在します。
□場の雰囲気を和ませるアイスブレイク
□会話の糸口を探るアイスブレイク
「場の雰囲気を和ませるアイスブレイク」は、会議やワークショップ、研修といった多人数がいる場で用います。比較的カジュアルな切り出し方が可能で、自己紹介やゲームなどのアクティビティで展開するケースがあります。参加者全員の緊張をほぐし、相互理解を深めることが目的です。「会話の糸口を探るアイスブレイク」は、商談や名刺交換時に用います。共通認識を持つトークで雑談のきっかけを作り、相手の警戒心を解くのが目的です。トークが中心となるため、事前にさまざまな会話ネタを用意しておく必要があります。
アイスブレイクを成功させる3つのコツ
アイスブレイクで重要なのは、自身の緊張感を相手に伝えないことです。場の雰囲気を和ませようと必死になるほど、緊張感が見え隠れします。実践時に空回りしないためには、以下のコツを抑えることが大切です。
アイスブレイクを意識しない
実践前に「アイスブレイクをしなきゃ」と意識するのはNGです。自身にかけたプレッシャーが緊張感として伝わります。本来の目的は場の緊張をほぐし、お互いにリラックスした状態を作ることです。
ウケを狙わない
アイスブレイク実践時において、場を大きく盛り上げる必要はありません。下手にウケを狙うと場が冷えてしまったり、相手が会話を切り出しにくくなったりします。また軽口を叩く、一方的に会話を展開するなども避けるべきです。「相手が会話に乗ってくれたら成功」という軽い気持ちで構いません。
リアクションを取る
相手の言葉に対して、しっかりと「聞く姿勢」を見せることが大切です。相手の目を見るのはもちろん、身振り手振りでリアクションを取ります。ただし、過剰すぎるリアクションには緊張感が表れるため、ほどほどに済ませましょう。
ビジネスシーンに望ましい会話ネタとは?
ここでは、ビジネスシーンに望ましいアイスブレイクの会話ネタをご紹介します。
地域ネタ
ビジネスシーンにもっとも望ましく、外すことがない鉄板ネタです。駅前の様子を筆頭に、オフィス周辺の地域情報に触れます。個人・法人問わず使える汎用性の高いネタですが、とりわけ商談時のアイスブレイクに有効です。一例を見ていきましょう。
□駅前がすごく栄えていることに驚きました
□オフィスの前に○○がオープンしていました。最近できたのですか?
□この後ランチにいくのですが、おすすめの店を教えてもらえませんか?
この様に、商談までに見たモノ・聞いたモノ・感じたコトをネタにしましょう。相手が理解の深い情報であるほど、アイスブレイクの効果が高まります。
業界や製品に関するネタ
アイスブレイクにおいて重要なのは、自分と相手に共通する話題を振ることです。直近の業界ニュースや相手企業が手がける製品・サービスのネタ、あるいは他社製品に関するネタでも構いません。その場合、相手企業の競合他社となる製品・サービスの話題は避けて下さい。
□素晴らしい製品ばかりですね!弊社にも導入したいくらいです
□プレスリリースを拝見しました。実に画期的なサービスです
□○○社が業界に参入するようですがご存じでしたか?
ここでのポイントは、「弊社に興味を持ってくれている」と感じさせる点です。相手に親近感を与えることで、会話が広がりやすくなります。
自身のプライベートなネタ
「自己開示」は、相手の警戒心を解く上でもっとも有効な手段です。したがって、自身のプライベートなネタでアイスブレイクを実践し、距離感を縮めましょう。
□実は私、他部署から異動してきたばかりでして・・・
□実はプライベートで御社のサービスを利用していまして・・・
□実は以前、○○の業界で働いていました
プライベートなネタを切り出す場合、「実は」というフレーズを付け加えるのがコツです。意外な一面を見せることで、「自分には話してくれた」という親近感を与えます。それが心の警戒心を解き、コミュニケーションもスムーズになるでしょう。
相手のプライベートなネタ
当たり障りのないプライベートな話題に触れてみましょう。おすすめは、年末年始やお盆休みといった長期連休の過ごし方です。
□年末年始はゆっくりとお休みになりましたか?
□今年のゴールウィークは○連休でしたね。○年ぶりらしいです
□そちらにゴルフクラブがありますが、ゴルフがお好きなのですか?
注意したいのは、相手のプライベートに踏み込みすぎないことです。人によって抵抗があるほか、不快感を与える恐れがあります。また、室内にあるモノからプライベートに触れるのも有効です。相手の警戒心が解け、距離感が一気に縮むことでしょう。
相手を褒めてみる
会話ネタではありませんが、相手の身近なところを褒めるのも有効です。例えば、オフィスの立地環境や室内のインテリア、名刺のデザインなどが挙げられます。
□おしゃれなデザインのお名刺ですね!
□ロビーに素敵な○○が飾られていました。素晴らしいご趣味です
□駅から近くで驚きました。立地が良くて羨ましい限りです
ポイントは、さりげなく相手を褒めることです。「いえいえそれほどでもありません。実は弊社は(私は)・・・」などと会話が膨らみやすくなります。
アイスブレイクで避けるべき会話ネタとは?
以下の会話ネタは、アイスブレイクに不向きなので注意しましょう。
□政治宗教ネタ
□学歴ネタ
□他社の陰口・中傷
□社会問題に関するネタ
□有名人に関するネタ
まず挙げられるのは、政治宗教や学歴といったデリケートなネタです。言葉ひとつ間違えると相手の反感を買い、良好な関係性を構築できなくなります。また、競合他社や特定の人物に対する陰口、中傷などもってのほかです。「裏で悪口をいう人」「信用できないという印象を与えかねません。
扱いが難しいのは、社会問題に関するネタです。相手がその情報を知らなかったり、興味を持たなかったりする場合、会話を広げるのが困難となります。逆に意気投合し、他のネタ以上に距離が縮まることもありますが、リスキーなネタには変わりありません。基本的には振らない方が良いでしょう。
有名人に関するネタは、特定の条件下において有効です。例えば、相手がある有名人の大ファンである確証を得た場合、アイスブレイクに採用しても構いません。ただし、そのネタに関して“知ったかぶり”をするのはNGです。
情報に疎い場合は、「自分はあまり詳しくないのですが・・・」と保険をかけておきましょう。少なくとも、相手に不快感を与える心配がなくなります。どんな話題でも相手のことを気遣って、不快な思いをさせないエピソードを選んでいくのが大切です。
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