シュレッダーの種類と特徴
更新日:2023.04.18スタッフブログ個人情報保護法が施行されてから、今まで以上にシュレッダ-の必要性が高くなりました。個人情報は何かというと、氏名や生年月日、住所、性別、指紋、マイナンバーなどで特定の個人を識別できるものです。自分の住所等が載っている書類は危険ということになります。
そういわれると、個人でも簡単に捨てることができないものが多くあることに気が付きます。名簿や名刺、カルテ、履歴書などをそのままゴミ箱に捨てると、個人情報が漏洩してしまう危険性が高い時代になってしまったということです。個人情報が記載された書類を、簡単に細かく裁断できるシュレッダーはとても便利です。今やオフィスだけでなく、個人でもシュレッダーを使用することが必要な時代になりました。また、オフィスの場合は個人情報を漏洩させると社会的信用を失墜させる恐れもあり、シュレッダーは必要不可欠な備品でもあります。ただ、とにかく細断できれば良いということではなく、シュレッダーにもいろいろな種類があります。大きさの違いもあれば細断の方法も違います。今回はシュレッダーの種類と特徴について紹介したいと思います。
シュレッダーにはいろんな種類があります。
オフィスで使用するのか?家庭で使用するのか?
また、シュレッダーを使う人数と使用頻度によって必要なシュレッダーは変わってきます。設置場所のスペースの問題もあるでしょう。
まずは、設置スペース等を確認して最適なシュレッダーを見つけましょう。
目次
シュレッダーのタイプと大きさ
手動タイプのシュレッダー
基本的に小型で軽いです。個人のテーブルの上にも置ける大きさです。個人で使う家庭用なら、卓上タイプでも問題ないでしょう。
個人利用にうってつけですが、手動タイプは1枚ずつ細断するのが基本です。手動なので少し面倒ですし遅いですが、安価で購入できます。手動タイプでも個人情報は自分で簡単に処理できます。
電動シュレッダー
デスクの上に置ける大きさのものや、床置き用の大きいものまで、いろいろあります。お手軽な価格から高機能、高性能の価格が高いものまで、たくさん種類があります。オフィス用から家庭用まで幅広く使えるのが電動タイプです。
自動で細断してくれますし、ある程度の量の書類をまとめて処理できます。オフィスなど多人数で使用する場合にも便利です。紙専用のシュレッダーと紙以外のメディア(CD、DVD、FD、カードなど)を細断できるシュレッダーがあります。
電動シュレッダーといえば、投入口に手で紙を差し込んで処理するものが一般的ですが、投入口に紙を手で差し込むことなく自動で細断できるシュレッダーもあります。オートフィードシュレッダーといいますが、こちらのシュレッダーは内部に紙をセットしておくだけで、自動で細断をしてくれます。紙を投入する手間が省けるのと、日常的に大量の紙を処理する必要がある場合には非常に便利です。但し、市販されているオートフィードシュレッダーはA4サイズまでのものが多く、それ以上のサイズの紙を細断したい場合は、余分な手間がかかってしまうのが難点です。またA4とA5など、サイズが違う紙を一緒に細断することができません。あと、曲がった紙や折れた紙が混じっていると、紙詰まりの可能性も高くなります。この場合は手差しと使い分けて使う必要があります。手差し機能も付いたオートフィードシュレッダーを選ぶ方が良いです。
シュレッダーのカット方法
シュレッダーによって細断するカットの方法も異なります。次はシュレッダーのカット方法を見ていきましょう。
ストレートカット
縦を帯状に細断するカットです。ゴミの散らばりが少ないので、ゴミ処理は簡単ですが、ゴミ処理回数は多くなります。
また、細断のサイズも大きくなるので復元がしやすいのが難点です。
安価なシュレッダーや、手動で回して細断する製品に採用されていることが多いです。縦方向のみのカッターしかありませんので、耐久性には優れています。書類の投入方向を文字方向と違う方向にすることで復元されにくくはなりますが、セキュリティ性は高くありません。
クロスカット
ストレートカットは縦に細断するだけでしたが、クロスカットは一定間隔ごとに、横にカットする機能を付け足して細断するカットです。縦と横の両方から細断する方法で、現段階では、シュレッダーの主流カットです。
卓上サイズの小型品から業務用まで幅広く採用されています。
横にも細断しますが、横切りのカッターを必要としませんので耐久性は高いです。
細断のサイズはさまざまですが、ストレートカットよりはセキュリティ性は高くなります。ゴミの散らばりはありますが、細断のサイズが細かい分、ゴミ処理の回数は減ります。
ただ、機種によって細断のサイズがバラバラな分、処理する書類によって使い分ける必要があります。個人情報の処理は、クロスカットだから安心というわけではありません。
マイクロカット
クロスカットよりも細かく細断するカットです。業務用、家庭用シュレッダー共に採用されています。
クロスカットよりも細かく細断しますので、ゴミ処理回数が減ります。もちろん細かくカットできる分、セキュリティ性も高くなります。細断のサイズが小さいので、シュレッダーのダストボックスが小さいです。
省スペースな場所の設置には、うってつけです。ただ、高性能なため、価格が高くなりやすいのが難点です。
スパイラルカット
縦にカットした後にスパイラルカッターにて横に切る機能を付けて細断するカットです。業務用シュレッダーのみに採用されています。
スパイラルカットは高性能ですが、構造上2つのカッターを使用するため、故障の可能性は高くなります。
他のカット方式に比べてセキュリティ性が高いです。ゴミは均一でかさばらないのでゴミ収容能力も高いです。ゴミ処理の回数も少ないです。
高性能な分、価格が高くなりやすいのが難点。また、銀行明細のような薄い紙だと上手くカットできない場合があります。
メディア対応カット
カット方法は基本的にストレートカットです。機種によってカットのサイズが異なります。CD、DVD、CD-R、カード等にも対応したシュレッダーです。
業務用、家庭用シュレッダー共に採用されています。紙専用のシュレッダーにメディア対応カット機能が併設されている場合が多く、メディアカット専用のシュレッダーはごく一部のみです。メディア類を簡単に破壊することができます。読み取り不能にすることが目的ですので、細断のサイズにこだわったものではありません。そのため、メディアの表面に印字された文字は残ってしまう場合がありますので、印字された文字の消去には手間がかかる可能性があります。現在はCD-RやDVDにデータを保存する頻度は低くなっていますが、今まで保存してきた機密データなどをHDDやクラウドに保管した後不要になったメディアを処分するのに最適です。
細断のサイズはどれくらいがいい?
いくらシュレッダーで裁断しても、細断サイズが大きいと個人情報の復元ができてしまいます。オフィスで使用する業務用シュレッダーなら、どれくらいの細断サイズなら良いのでしょう?情報破壊のセキュリティレベルに照らし合わせて見てみましょう。
個人情報が書かれた書類を処理する際の大きさやカットの基準は、細断面積が160mm2且つ幅6mm以下のクロスカットと定められています。シュレッダーの仕様書をみれば、細断のサイズが記載されています。業務用の場合は、細断のサイズまで気にした方が良いです。
例えば、仕様書に記載されている細断のサイズが3mm×40mmと表記されているシュレッダー。この場合は細断面積が120mm2且つ幅3mmとなりますので、個人情報の細断に適した業務用シュレッダーとして使用できます。家庭用でも個人情報を処理するなら、最低細断面積は320mm2以下が必須です。
シュレッダー利用時に気を付けること
便利なシュレッダーも使い方を誤ると危険です。利用時に気を付けたいことを見ていきましょう。
子どもに使用させない
大人の指では投入口に入らなくても、小さな子供の指は投入口に入ってしまうことがあります。実際に子どもが指を切断してしまった事故もあります。
また、事故防止のためにも使用後は電源OFFにして、面倒ですが電源プラグも抜いておくのがベストでしょう。ロック機能付きのシュレッダーを選択することも大切です。
ネクタイや髪の毛、IDカードの巻き込みに注意
大人の指は投入口には入らないと思いますが、ネクタイや髪の毛、IDカードなどは簡単に巻き込まれてしまいます。使用時に気をつけていても、うっかりということもあるでしょう。万一の場合に備え、緊急停止装置が付いたシュレッダーを選択することも大切です。
可燃性のスプレーは使用しない
vシュレッダーのお手入れは市販のシュレッダーオイルを使用して、週に1度くらいメンテナンスすると良いでしょう。可燃性のスプレーを使用すると、機械内部やダストボックス内にガスが残留して引火や爆発の恐れがあります。最初から内部にオイルを染み込ませてあるシュレッダーオイルシートを使うのも良いでしょう。少し割高にはなりますが、簡単にメンテナンスができます。
必ず連続使用時間を守る
シュレッダーは使用していると、モーターがだんだんと過熱していきます。最近のシュレッダーは連続使用時間を超えると自動で停止するような機能が付いているものが多いです。連続使用時間を守って使用しないと、故障や事故につながる可能性があり危険です。
細断してはいけないもの
金属や衣類はもちろんダメです。ほかにもクリップ、ホッチキスは対応機種以外使用してはいけません。シュレッダーに投入する際は、ホッチキスが付いたままではないか、クリップが挟まったままではないか、確認しなければいけません。湿った紙も細断してはいけません。カーボンがついた宅配便の送付状、シールなど糊の付いたものもダメです。細断くずが絡まり、細断機能の低下、詰まりや故障の原因となります。
規定細断枚数を守る
シュレッダーの故障原因の一番が、規定細断枚数を超えて投入された書類による紙詰まりです。細断枚数は適正でも途中で紙が曲がってしまい、厚さが増してしまったことによる紙詰まりも発生しています。紙詰まりはギアやモーターに負担がかかるので耐用年数を縮めてしまう可能性があります。
能力以上の紙が投入されると、自動的に逆転して押し戻すオートリバース機能や、紙詰まりを未然に防ぐジャムプルーフシステムなどの機能が付いたシュレッダーを選べば安心です。
今回はシュレッダーの種類と特徴についてご紹介しました。
オフィスはもちろん、今は家庭にも必要になってきたシュレッダー。いろいろな機能が付いたものから、お手軽なものまであります。簡単に書類を細断できる便利なシュレッダーですが、使用する用途によって使い分けることが大切です。今後は、今まで以上に個人情報の適切な管理が必要な時代になってきます。便利なシュレッダーを上手く活用していきましょう。
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