税理士と公認会計士の違いについて

更新日:2023.11.22スタッフブログ

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税理士の方が最も多く受ける質問が「税理士と公認会計士の違いは何か?」だそうです。世間ではよく混同されていて、違いは知らないけど似た仕事内容をしている、というイメージがあるようで、それを解消したくて質問するようです。

税理士の方によれば、税理士の仕事は一般の人の生活に関わる部分があり、公認会計士の仕事は普段の生活に関わることはまずない。という簡潔な回答があるそうです。そこで今回は、それぞれの職の違いはどんなものなのか説明いたします

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公認会計士と税理士。どう違うのかを紹介

大前提。公認会計士>税理士

知名度の影響が大きいのだと思いますが、世間一般では税理士の方が格上というイメージが固着しています。しかし、当人たちの間では公認会計士の方が格上だと、税理士の方々も言うそうです。どちらも国家資格である点に違いはありませんが、試験難易度は明らかに公認会計士の方が上だそうです。そして三大国家資格と呼ばれるものは、医者と弁護士と、公認会計士になります。更に、公認会計士は税理士登録を行うだけで税理士にもなれますが、税理士は公認会計士の試験を別途受験し、合格しなければ公認会計士にはなれません。業務の差異以前の段階で、格付け上は公認会計士が上というのは確定事項のようです。

公認会計士の扱う数字は桁が違う

士業というのは名前が業務内容を示すことが多く、公認会計士もその他分に漏れません。最も象徴的な業務は企業会計の監査となります。監査という言葉から分かる通り、ある意味では監査を受ける企業よりも立場が上だとも言えます。

公認会計士は、会社のニーズに応えるのが仕事ではありません。同一の基準に基づいて作成された財務情報の正確さと適正なものかを監査し、投資家が株式会社やその向こうにある証券市場に対して信頼を持てるようにするのが、公認会計士の重要な役割です。

話の規模からも分かるように、上場企業をはじめとした事業規模の大きな会社こそが主な監査対象です。売上も、経費も、保有資産も、全てが億の桁に届く数字です。公認会計士が仕事をする世界は、文字通り「桁の違う」世界です。

税務がメインのはずが、会計業務が圧倒的に大量

税理士も名前の通り、税金に関する事柄が専門の仕事です。所得税や法人税といった各種税金の申告。税務書類の作成や、税金への不服審査手続きなどが、中心的な業務となります。納税者が依頼主になる場合が多く、個人事業主の方などは確定申告でお世話になった人も多いのではないでしょうか?こういった税務に関して、納税者を代理する資格を持つのが税理士です。

同時に税務に関する相談を受けることができる資格も有しています。またその税務を正しく行うための資料作りとして、会計帳簿の作成も行います。これも専門知識が必要になってくる業務で、多くの納税者はそんな知識は持っていません。会計業務の中には税務についての知識が大きく関わってくる業務が多く含まれているので、税理士は税務だけでなく、会計業務も行っています。

それは自らが会計帳簿を作成するにとどまらず、顧客が作成した帳簿を適正かどうか確かめたり、作成方法の手ほどきをしたりといった、アドバイス業務も含みます。税務の報告は年一回ですが、会計帳簿は日々制作するものなので、作業比率としては会計業務の方が圧倒的に多いのが現状です。このため、税理士事務所と会計事務所の混同が進んでいるのかもしれません。

同じお金の数字を扱う国家資格ですが、聞いてみればその違いは歴然でした。会計業務とは直接関係ありませんが、サラリーマンの給与や退職金、年金などは所得になるので確定申告の対象になります。そのため市民に関わりが深い税理士の方が、知名度が高いという事になっているのでしょう。

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