忙しいビジネスパーソンこそリトリートを

更新日:2023.02.16ビジネス豆知識

綺麗な川

最近、ストレス解消や気持ちのリセットに効果のある方法としてリトリートが話題です。森林、海や山のなど豊かな自然に包まれ静かな時間を過ごすスタイルは、オーソドックスな方法として知られています。現状への配慮から外出を控えているなら、自宅で実践する方法もあります。今回は、リトリートとは何か解説するとともにビジネスパーソンにとってのメリットやおすすめの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

最近話題の「リトリート」とは?

最近話題のリトリートとは、普段の生活環境を離れてリフレッシュする新しい時間の過ごし方です。

そもそもリトリートの意味は?

この頃、仕事や日常生活の忙しさを忘れて心身をリセットする過ごし方が「リトリート」と呼ばれています。そもそもリトリート(retreat)は、動詞で「後退する」「退却する」や「去る」を意味する言葉です。名詞には、「後退」や「退却」のほかに「静養先」「隠れ家」「避難所」などの意味もあります。

最近、欧米では本来の意味が転じて「日常生活を離れるリフレッシュ方法」を指す時にもリトリートが使われ始めました。日本語では、そのままリトリートと表現する以外に「転地療法」とも訳されています。もともとリトリートには「静養先」や「避難所」の意味合いがあったため、そこから「日常を離れる」や「心身のリフレッシュ」のニュアンスが追加されたのでしょう。

どんな行動が含まれるのか?

実際のリトリートの行動には、自宅での心身のケアから遠隔地への旅行までさまざまなスタイルが含まれます。自宅で心身をケアする方法としてよく知られるのは、ヨガやファスティングです。ファスティングは断食を意味する言葉であり、一定期間にわたり食事を控えることで内臓機能を休める効果が見込めます。遠隔地への旅行は、とくに行き先が決められていません。

リゾート地にとどまらず、山や海など自然の豊かな環境に足を運ぶこともリトリートに該当します。普段の仕事や日常生活を離れるのが目的であるため遠隔地への旅行がよくイメージされますが、自宅であっても十分に心身をリフレッシュできればリトリートといって差し支えないでしょう。

リトリート実践のポイントは?

リトリートを実践する際のポイントは、リラックスした気持ちで自由に過ごすことです。自宅でも旅行先でも何かしなければいけないわけでなく、とくに身構える必要はありません。予定を立てずにゆっくりと過ごすのも、よく選ばれている方法です。

ただ実践中に目的が変わっていないか、注意する必要はあります。温泉に行っても、のんびり過ごさず観光やショッピングに夢中になると心身を十分に休められないでしょう。どこでリトリートするとしても、実践する時には本来の目的に沿って行動することが大切なポイントです。

リトリートがもたらすメリット

リトリートがもたらす主なメリットは、心身のリフレッシュにより新たな気持ちで日常に復帰できるところです。また、ゆっくり時間を過ごすなかで静かに自分自身と向き合えるため、これまで気づかなかった未知の自分を発見できる可能性もあります。

心身をリフレッシュして日常に復帰

リトリートによる心身のリフレッシュは、気持ちを切り替えて次の仕事や日常生活へと臨むのに効果的です。自宅でのヨガやファスティング、あるいはリゾート地への旅行により心身がリフレッシュされると、日々の生活で蓄積した脳の疲れが解消され体力も回復します。

心身ともに癒やされ活力が戻れば、精神的にも肉体的にもリセットされた状態で普段の生活環境に復帰できます。心機一転して次の仕事や日常生活を再開すれば、精力的に作業を進められるでしょう。日頃のストレスがたまった時、再びポジティブな気持ちで普段の生活を始めるなら、リトリートはおすすめのリフレッシュ方法です。

ゆっくり自分自身と向き合う時間がある

リトリートには、ゆっくり過ごしながら自分自身と向き合う時間を取れる魅力があります。リトリートは一般的な娯楽や観光旅行と異なり、心身にたまった疲れの解消や気持ちのリセットが主な目的です。とくに旅行先やリフレッシュ方法を問わず、ゆっくり時間を過ごす特徴が見られます。

普段は仕事や日々の雑務に追われていても、リトリート中は多くの時間を自分の望むままに使えます。たっぷり時間があれば、自分自身と向き合う余裕も生まれます。多忙な毎日に追われ自分がもともと目指していた生き方を見失っていた場合、これまでの生活スタイルを落ち着いて見直すよい機会になるかもしれません。

未知の自分を発見できる可能性も

リトリートを実践すると、未知の自分を見つけられる可能性もあるといわれています。実践方法は人それぞれであり、一律ではありません。これまで訪問したことのない地域に行けば、現地での交流を通して新たな価値観に触れる機会を得られる場合があります。

人によっては、リトリートをきっかけとして未経験のジャンルに挑戦するケースも見られます。新しい趣味やスポーツにチャレンジすれば、これまで知らなかった才能が開花することもあります。新しい価値観や才能の発見は、自分の長所を増やし将来の可能性を広げるのに活かせるでしょう。

ビジネスパーソンにおすすめの方法

リトリートで高い効果が見込まれ、おすすめとの声が多い方法は自然のなかで過ごすスタイルです。どんな環境を選ぶかで、それぞれの効果に多少の違いが見られます。

森林

森林にはリラックス効果を高める作用があり、とくにストレス解消におすすめと考えられています。多くの木々が生える森林にはマイナスイオンがあふれ、その働きによりストレスホルモンを下げる作用があるといわれています。日頃のストレスが蓄積した時には、リラックスするために森林浴をするのが効果的です。しばらく森林浴をすれば血圧や脈拍数が低下し、免疫力の向上につながると考えられています。気分転換、体力の回復、疲労感やネガティブな感情を和らげるのに役立つでしょう。

海辺

海辺は、母親の胎内に戻りたいと思う胎内回帰の願望を叶えるのに適した環境です。海で聞こえる波の音は、母親の胎内で耳にしていた音にとても近いと科学的に証明されています。さざ波の音を聞くと、母親の胎内にいた時の安心感を得られるといわれています。この方法を実践する場合は、海辺に腰を下ろし波の音に包まれれば十分です。とくに道具を用意する必要はなく、胎内回帰の願望が満たされれば日々のストレスで疲労のたまった心身をリセットできるでしょう。

山や離島

都心から遠く離れた山や離島は、日頃の緊張感を開放するのに効果的な環境です。大勢の人々で混雑する都心にいると、多くの場所で心身ともに緊張状態が続きます。さらにパソコンやスマホで絶え間なくネット情報を検索していると、あふれる情報に囲まれ、脳や身体をゆっくり休ませることができません。人混みや情報過多の環境から少しでも離れるなら、山や離島が適しています。都心の雑踏やネット情報を気にせず静かに過ごせれば、緊張感の緩和やリラックス効果を高めるのに効果的です。

いまは新型コロナウイルスの影響で外出が難しい状況ですが、自宅でリトリートする方法としてはヨガ、ファスティングや瞑想が挙げられます。何もせず、ただゆっくりと過ごす選択肢もあります。リトリートに決まったルールはなく、十分に気持ちをリセットできれば目的達成です。旅先ではなく、自宅で実践しても問題はありません。選択肢はいろいろあるので、余裕のある時に自分好みの方法で取り組んでみてください。

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