上手な部下の叱り方|怒りと叱りの違いは?

2020.05.27ビジネス豆知識
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ビジネスシーンでは、やむを得ず部下や後輩に注意しなければならない場面があります。職場の雰囲気を悪化させないか心配になると、無闇に注意するのは気が引けるかもしれません。ただ、上手に叱るとミスの繰り返し防止になり相手の成長も促せます。叱り方によっては多くのメリットが期待できるでしょう。今回は一流といわれる叱り方の特徴や、相手のモチベーションを引き出す上手な叱り方のポイント、「怒る」と「叱る」の違いをお伝えします。

部下を叱る

 

一流の叱り方の特徴

一流の叱り方によく見られる特徴は、「怒りを表に出さない」「相手のメリットを考える」「嫌われることを恐れない」の3点です。

 

怒りを表に出さない

仕事関係で部下や後輩を叱らなければいけない時、一流のリーダーは怒りを表に出さない傾向をもっています。

仕事をしていれば、ミスやトラブルはつきものです。とはいえ企業の信頼を損なわないため、問題が起きたら放置しておくことはできません。多くの場合、最初は冷静に対処できますが、何度となく注意してもミスが繰り返されると怒りの感情を抑えられなくなりがちです。

一流のリーダーは、そんなケースでも怒りを表に出しません。ミスした相手に怒りの感情をぶつけることなく、あくまで落ち着いて叱ります。結果的に職場の人間関係を壊さず、効果的に部下や後輩の成長を促します。

 

相手のメリットを考える

怒りに流されない一流のリーダーは、部下や後輩を叱る場面で常に相手のメリットを考えるといわれています。

仕事でミスが発覚した際、いきなり怒鳴ると相手にはストレスしか与えないかもしれません。きちんと叱る必要があっても、不快に思われたら話を聞いてもらえなくなる可能性があります。そんな状況では、問題の解決を望めないでしょう。

一流のリーダーは、いま叱ると相手にどんなメリットがもたらされるか考えます。実際に叱る前に、部下や後輩が成長できるかどうかも検討します。将来的に成長してほしいとの思いがあるため、愛情をもって本気で叱れるといわれています。

 

嫌われることを恐れない

一流のリーダーが部下や後輩を叱る場合、相手に嫌われることを恐れない点も大きな特徴です。

ミスの繰り返しを防ぐには注意しなければならないと頭では分かっていても、嫌われたくないとの思いがあると叱れなくなることがあります。職場の人間関係を悪化するのは避けたいと考え、叱る行為をためらうわけです。

一流のリーダーは、とくに嫌われるかどうかを問題視しません。叱ることは、あくまで人材育成につながる仕事の一環と認識します。明確なビジョンがあるため、自信をもって叱れると考えられています。

ただ、これらの特徴を理解しても一流の叱り方を実践するのは簡単ではないでしょう。上手に叱るには、いくつかのポイントを押さえる必要があると考えられます。

 

上手な叱り方のポイントは「かりてきたねこ」

一流のリーダーになるために普段から心がけたい上手な叱り方のポイントは、「かりてきたねこ」の7つです。

 

「か」 感情的にならない

「か」は、感情的にならないことを意味します。ミスの問題点を冷静に指摘するには、感情のコントロールが欠かせないためです。うまく怒りを抑えられたら、何を注意する必要があるか客観的に判断できると考えられます。落ち着いて部下や後輩に接した場合、どこを改善すればよいか適切にアドバイスを与えられるでしょう。

 

「り」 理由を話す

ミスを叱る時には、きちんと理由を話すことが大切です。何も説明せず怒りにまかせて相手を責めると、指摘が正しいかどうかに関係なく心を閉ざされる可能性があります。まったく話を聞いてもらえなければ愛情があっても思いは伝わらず、相手の成長を促す効果は見込めません。

 

「て」 手短に済ませる

同じ叱るなら、話は手短に済ませましょう。次々に問題点を並べると、相手は集中して聞けなくなる恐れがあります。いろいろ注意する間に、話の要点もぼやけるかもしれません。あらかじめ時間を決めておき短めに話を終わらせれば、何を伝えたかったか分かりやすくなり効果的な叱り方といえます。

 

「き」 キャラクターに触れない

叱る内容は、実際に起きたトラブルの範囲にとどめます。性格や人柄を含め、相手のキャラクターに触れると不快感を与えやすく話の要点もずれるため望ましくありません。会議に遅れた時、「君はだらしない」や「いつもルーズだ」といった感じに人格を否定する表現はNGです。

 

「た」 他者と比較しない

ミスを叱るなか、他の同僚と比較するのは得策とはいえません。他者と比べられれば、たいてい自尊心が傷つきます。場合によっては、話に出てきた同僚が嫌悪されるリスクもあります。誰かを見習う様に促すのでなく、話題をミスの問題点に絞ったほうが叱り方としては有効です。

 

「ね」 根にもたない

叱った後は、ミスを根にもたないことが重要と考えられます。いつまでも引きずると、相手に対して常に懐疑的な気持ちが生まれ信頼関係を損なう恐れがあるためです。トラブルが起きた際、その後の仕事を円滑に進めるには気持ちの切り替えが大切です。

 

「こ」 個別に伝える

職場全体でなく特定の個人を叱るのであれば、場所への配慮も怠れません。周りに同僚や後輩がいるなかでは、相手が口を閉ざす、あるいは自尊心を守るため反論するケースが多く見られます。素直に話を聞いてもらうには、個別に伝えたほうが効果的です。

 

「怒る」と「叱る」の違いとは

部下や後輩を上手に叱るなら、7つのポイントを押さえるとともに「怒る」と「叱る」の違いを知ることも大切です。

 

「怒る」は自分のため

たいていの方は、いきなり意味や理由もなく怒りません。仕事かどうかに関係なく、誰かを怒るのは相手の言動に対して腹立たしく思っている時です。

通常、不愉快な気持ちを相手に理解してほしくて怒ります。本人に直接でなく家族や友人に話を聞いてもらう場合でも、不満の発散が目的です。基本的には怒りの感情をぶつけることに終始し、不愉快に感じた相手への愛情はあまり感じられず将来を考えたアドバイスも含まれません。

これらの特徴から、「怒る」はストレスを減らし精神のバランスを回復する自分のための行為と考えられています。

 

「叱る」は相手のため

誰かを叱る場合、相手の将来にまで目を向ける発言が目立ちます。不快な言動やミスに腹を立てていても、感情をぶつけることには主眼が置かれません。

部下や後輩を怒るのでなく叱る場合、とくに重視されている点は今後の成長です。上司や先輩は、相手が課題をクリアし実力を伸ばすと期待しています。そのため、叱る時には不満を訴えるより改善点の指摘やミスを繰り返さないためのアドバイスが中心になります。叱られる側は、その言い方や言葉の中身から愛情を感じる場合も少なくありません。

「叱る」にはこれらの傾向が強いこともあり、自分のストレス解消でなく相手のための行為と考えられています。

 

怒らず叱るメリット

怒らず叱るメリットは、モチベーションの向上や良好な人間関係の構築につながるところです。

上司や先輩から期待されていると分かれば、自然とモチベーションは高まるでしょう。仕事に対する姿勢は変わり、より多くの成果を上げてくれるかもしれません。お互いに強い信頼感が生まれ人間関係が良好になると、意思の疎通はスムーズになり作業効率の向上につながります。

感情にまかせて怒っても自分のストレス軽減くらいしか望めませんが、叱る場合には部下や後輩の成長から職場の業績アップまで見込めます。将来的なメリットを視野に入れるなら、怒らず叱ることがおすすめです。

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