エンパワーメントとは

2020.05.07ビジネス豆知識
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多様な働き方が認められる現代。企業が組織力を高めるためには、個人の能力向上が重要です。多様化するビジネス環境に対応するために、個人のパフォーマンス向上が必須です。近年、権限委譲や能力開花と訳されるエンパワーメントが注目されています。今回はエンパワーメントについて紹介します。

エンパワーメント

 

エンパワーメントについて

エンパワーメント(empowerment)は権限(力)を与えるという意味のempowerから派生したものです。元々は20世紀のアメリカでの市民運動や先住民運動の高まりにより起こった社会変革活動で提唱された考え方です。現在は色々な場面でエンパワーメントという言葉を耳にするようになりました。権限委譲や能力開花とも訳されます。心理学の分野では湧活と訳されます。湧活とは能力開花のことです。
人は誰もが生まれながらに素晴らしい能力を持っているという前提の元に生きる力を湧き出させるという意味です。

自らが持っている能力や才能に気付いてそれを引き出していく。エンパワーメントは、一人一人が持っている能力や力を最大限に発揮できるようにし、自発的に行動を起こしていけるようにする考え方のことです。具体的にビジネス面では、上司が部下に業務遂行や意思決定の権限を与えます。これによって個人の自立性促進や能力開花につながります。一人一人の持っている能力を引き出し、開花させながら企業の競争力を高めることが可能です。

エンパワーメントが求められる理由

スピードが求められる時代になった

近年のビジネス環境の変化は早く、もたもたしていては競争から取り残されてしまうようになりました。環境の変化にも柔軟に対応することが求められ、個人の能力向上が必須の課題となっています。
エンパワーメントによって早期の能力向上が求められています。

管理職人材の不足

近年、管理職を育成することが難しくなってきています。将来の管理職候補と思っていた人材が離職してしまった、今いる人材の管理職教育ができていない、適任者がいないなどです。終身雇用制度が廃れてきたのもありますが、転職がネガティブに捉えられなくなってきていることも原因の一つです。人材育成の短期化を狙ってエンパワーメントを活用する企業が多くなってきています。部下に権限を委譲して自律性を高め、自主的な能力向上が期待されています。

エンパワーメントのメリット

迅速に対応できる

エンパワーメントが行われていない場合は、意思決定を上司に判断を仰ぐことが必要になり迅速に対応することが難しい場合もあります。その点、エンパワーメントが行われていると与えられた裁量の範囲内での意思決定ができるようになり業務がスムーズに進みます。迅速な意思決定は企業としての価値を下げることなく顧客満足度の向上にもつながります。また、これを繰り返すことにより部下は成長しますし、仕事に対しても責任感を持って取り組むことができます。

人材の能力開花と育成ができる

エンパワーメントを行うことで部下は自分で考えて行動するようになります。一人一人が持っている能力を最大限に発揮することができるようになるエンパワーメント。部下は上司からの指示を待つのではなく自ら動いて仕事をこなしていくことで、問題を解決する能力が身に付きます。新しい能力を発揮する人材も出てきます。モチベーションの向上にもつながります。また、若い時から色々な経験を積ませることで将来のリーダー候補、幹部候補が誕生します。エンパワーメントは人材の育成、能力開花にうってつけです。

エンパワーメントのデメリット

部下の管理が大変になる

エンパワーメントを行い部下に意思決定の権限を与えることは良いことです。ですが、どこからどこまでは上司に相談せずに決めて良いのかを明確に伝えていないと、部下が一人歩きしてしまい会社が与えた範囲以上のことを意思決定してしまう場合があります。また、組織としての目標や方向性も部下にきっちりと伝えておきましょう。そうしないと、組織としての方向性と違う方へ行ってしまう可能性があります。いきなり大きな権限を与えるのではなく少しずつ与えて最終的には大きな権限を与えるように育てていくのが良いです。

エンパワーメントが合わない人もいる

誰もがエンパワーメントを行うと成長できるかというとそうではありません。エンパワーメントで権限を与えられることがプレッシャーになって力を発揮できなくなる人材もいます。サービスレベルの向上を求めてエンパワーメントを行っても、向かない人の場合はサービスレベルの低下につながってしまいます。エンパワーメントのおかげで顧客満足度が下がってしまっては意味がありません。エンパワーメントを段階的に行うことで向いている人材とそうでない人材が分かります。

損失が発生するリスクがある

エンパワーメントで権限を与えて部下には報告、連絡、相談をさせることが大切です。大丈夫だろうと放っておくのは危険です。部下が誤った判断をしてしまっていることがあります。致命的なミスになる前に上司が適度にフォローすることが必要です。

今回はエンパワーメントについて紹介しました。エンパワーメントを行うことで個人の能力向上、能力開花につながります。ただ、エンパワーメントにもメリットとデメリットがありますので、導入の際は自社に合うかどうかを吟味したうえでエンパワーメントの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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