職場の飲み会に適した服装のマナーとは?
更新日:2024.08.30ビジネス豆知識職場の飲み会は、お互い楽しい雰囲気で交流を深められる場です。ただし、場違いな格好で参加すると、周りから不快に思われるかもしれません。そのため、休日など私服OKの飲み会に誘われた時、何を着ていくか迷うとの声は多く聞かれます。このような悩みがある場合、最低限のマナーを理解しておくと参考になるでしょう。そこで今回は、職場の飲み会で心がけたい服装選びの4箇条をふまえ、基本的な服装マナーや着用を控えたいNG例をご紹介します。
目次
職場の飲み会の服装選び4箇条
職場の飲み会での服装選びは、清潔感、落ち着いた印象、脱ぎやすさ・歩きやすさ、親しみやすさの4点を重視することが基本です。
清潔感
衣類の清潔感は、職場の飲み会における服選びで最重要とされる要素です。飲み会で着用する衣類に汚れや傷みのある服を選んだ場合、周りから不快感や不信感を抱かれる可能性があります。通常、服装の汚れが人事評価に直結することはないといえますが、信頼感が下がる事態は好ましくないでしょう。
また、汚れや傷みが激しく不衛生に感じられる服装は、飲み会の雰囲気を損ねるかもしれません。会社の飲み会は飲みニケーションと呼ばれる場合もあり、周りとコミュニケーションを深めるうえで、楽しい雰囲気を維持したいものです。そのため、飲み会を気持ちよく過ごすのに必要な配慮として、衣類の清潔感は重視されています。
落ち着いた印象
落ち着いた印象の服装は、見た目による心象の悪化を防ぐうえで重要です。一般的に仕事関係の飲み会は、ファッションセンスをアピールするための場ではありません。おしゃれが好きな場合も、最先端のファッションで派手に着飾ると、周りの理解を得られない可能性があります。周りに問題視されるような服装は、センスがよいとしても不適切といえるでしょう。
職場の飲み会については、落ち着いた感じの服装が好印象につながります。おしゃれなファッションかどうかはそれほど重要でなく、清潔感があり周りから浮かないことが大切です。
脱ぎやすさ・歩きやすさ
脱ぎやすさ・歩きやすさは、飲み会の流れを妨げないために大切なポイントです。飲み会に脱ぎづらい上着や靴を着用していくと、着脱にもたつき、席に着く時や会場を出る場面で手間取るケースが目立ちます。とくに、脱ぐのが面倒な靴を選ぶと着脱に時間がかかり、周りに迷惑をかけがちです。
また、歩きにくい靴は、飲み会の会場を移動する時に苦労します。それでも、周りに迷惑をかけまいと急げば、転倒する危険もあります。このような手間やリスクを考えた場合、ヒールの高いパンプスやブーツは適さないでしょう。脱ぎやすさ・歩きやすさを備えた靴としておすすめのアイテムは、革靴やヒールの低いパンプス、派手でないスニーカーなどです。ただし、使い慣れた靴でも、汚れや傷みが目立つ場合は着用を控える必要があるでしょう。
親しみやすさ
服の親しみやすさは、飲み会で周りとの距離を縮めるのに役立つ要素です。職場の飲み会は、「飲みニケーション」の言葉もあるように、お互いの親睦を深めることが大きな目的に挙げられます。普段は厳しい先輩や上司も、親しみをもって話しかければ、後輩や部下はコミュニケーションを取りやすくなると考えられます。服装も、堅苦しいスーツより少しラフなオフィスカジュアルのほうが、親近感を与えられるでしょう。
とくに、色合いは白・黒やグレーが無難とはいえ、少し明るめの色も加えれば親しみやすさは増すと期待できます。見た目の親近感を考慮するなら、モノトーン系にこだわらず、色遣いを工夫することも大切と考えられます。
以上の4点に配慮すれば、不適切な格好で飲み会の雰囲気を壊さず、周りと楽しく会話して心地よい時間を過ごせるでしょう。
職場の飲み会【男性の服装マナー】
職場の飲み会で身につける服装は、男性の場合、ラフ過ぎず清潔感のあるスタイルを心がけることが大切です。基本的には、シンプルなデザインを選ぶと好印象につながります。
基本スタイル
会社の仕事終わりや休日の飲み会に出席する場合、ドレスコードがなければ、スーツやオフィスカジュアルが望ましいでしょう。また、私服で参加する時は、落ち着きの感じられる服装を選ぶのが基本のマナーです。
トップスは、派手な柄物でなく、控えめな色合いのデザインが適しています。シャツを着用する場合、私服でも襟付きや半袖・長袖のものを選ぶと、清潔な雰囲気を演出しやすくなります。ボトムスは、オフィスカジュアルとして使えるチノパンやスラックスが妥当な服装です。通常、色は黒や紺系、丈は足首まであるものなら問題ありません。また、靴は、足先の見えないデザインが適切といわれています。
年代別のコーディネート
会社の飲み会で違和感を与えないためには、自分の年齢にふさわしい服装を意識する必要もあるでしょう。
20代
新入社員など20代の場合、若者らしい爽やかな感じのコーディネートが適していると考えられます。夏場は襟付きの半袖シャツにチノパンやスラックス、冬場は茶系や黒の上着を合わせると、季節感を演出できるでしょう。
30代
30代は、爽やかさのなかにも落ち着きのあるスタイルが、おすすめとされるコーディネートです。たとえば、春~夏は白や淡色系をベースに茶系のカーディガンを合わせ、秋~冬は全体的にグレーから黒系で統一すると、落ち着いた雰囲気を出せるでしょう。
40代以降
40代以降は、若者らしい爽やかさより、大人びた上品さや落ち着きを重視したいところです。襟付きのシャツ・ジャケットにチノパンなどを合わせるスタイルは、だらしない感じにならず、一年を通じて大人の雰囲気を演出するのに役立ちます。また、いずれも親しみやすさがあるため、飲み会では和やかな空気間が生まれやすくなると期待できます。
職場の飲み会【女性の服装マナー】
女性が職場の飲み会に参加する時の服装は、派手でなく清潔に感じられるスタイルを選ぶことが重要です。服の丈が長めで露出の抑えられたデザインは、印象がよいといわれています。
基本スタイル
会社の飲み会に出席する場合、肌の露出を控えるのが、服装に関する基本的なマナーです。ドレスコードがなくても、全体的に身体を包み隠せるものが、好ましいと認識されています。トップスは、首・肩の周りが大きく開かず袖丈が長めなら、肌の露出を避けやすくなります。また、無地か柄が少なめで淡色系やパステル調の色合いを選べば、派手にならないでしょう。
ボトムスは、パンツスタイルや裾丈が膝下まであるスカートなどが、上品な印象を与えるのに適した服装です。足元は、革靴やパンプスでなくても、つま先・かかとを隠せる服に合ったブーツやスニーカーなら問題ないといわれています。なお、メイクはナチュラルな雰囲気に済ませ、アクセサリーはシンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。
年代別のコーディネート
飲み会で着用する服は、年齢に応じてコーディネートを変えると、年齢相応の魅力を演出するのに効果的です。
20代
新社会人を含めた20代は、飲み会の服装でも、フレッシュな雰囲気を出したいところでしょう。春から夏にかけては明るめの色合いが爽やかさにつながり、秋・冬は白やグレー系を組み合わせると清潔な雰囲気になります。
30代
30代は、大人の雰囲気を演出しやすくなるといわれる年齢です。上品な身なりを意識するなら、ワンピースとジャケットの組合せはおすすめでしょう。春・夏は淡色系が軽やかな感じになり、秋・冬はダーク系を選ぶと落ち着いた印象を与えられます。
40代以降
40代以降は、大人の華やかさや落ち着いた雰囲気を幅広く演出できる年齢といわれています。白や黒のジャケットに少しカラフルなスカートなどを合わせれば、大人の品格と華麗な感じを両立できるでしょう。いずれのスタイルも、適切な色・柄を選べば爽やかな印象は損なわれないため、飲み会で身につけた時は好印象を得られると見込めます。
職場の飲み会における服装のNG例
職場の飲み会に参加する場合、ラフ過ぎる普段着・派手なデザイン・露出度の高い服装などはNGといえます。
私服OKでもNGあり
ラフ過ぎる普段着としては、シワ・汚れが目立つ襟付きのシャツ・着崩れたTシャツや破けたジーンズが挙げられます。また、職場によっては、Tシャツやジーンズが不適切と見られるケースもあります。派手なデザインは、衣類から靴やアクセサリーまで、職場の飲み会においては一般的にマナー違反とされます。飲み会の雰囲気に合わないと判断できる場合、華美な格好は控えるのが賢明と考えられます。
露出度の高い服装は、トップス・ボトムス・靴を含めてNGとの見方が主流です。ノースリーブ・ハーフパンツ・短いスカート・サンダルなどは、肌の露出が多くなるため、職場の飲み会には適さないといわれています。会社の飲み会は格式の高いものに限らず、基本的に社会人としての節度が欠かせない場となります。そのため、私服OKでもマナーに配慮する意識は大切と考えられます。
暑気払いの服装について
暑気払いは、厳しい夏の暑さを乗り切るために会社や仲間内で催される夏の宴会です。暑気払いの服装は、軽快な素材や涼しげな色合いの服装を選ぶと良いでしょう。ただし、暑い時期とはいえ露出の多い服装(ノースリーブや短すぎるスカートなど)や短パンにサンダルのような格好は避けましょう。ポロシャツを着る、カーディガンを羽織るなど社会人としての協調性を重んじた服装を心がけ、涼しげながらもきちんと感のあるコーディネートがおすすめです。
ただ、どの服装が適しているかは会社の雰囲気や業種など、さまざまな要素によって変わるものです。飲み会の服装に迷った際は先輩や上司などに確認しておくと良いでしょう。
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