気を付けたいマンショントラブルの対処方法
更新日:2023.03.17スタッフブログマンションにはひとつの建物にたくさんの世帯が入居しており、それぞれ違ったライフスタイルや価値観をもって生活しています。そのため住民間のトラブルも起こりやすく、半数以上のマンションで何かしらのトラブルを抱えているというデータもあるようです。トラブルを巡って訴訟になったり、事件に発展してしまったりしたケースもあるため、新しくマンションを購入する際は特に気をつけたいところです。では、マンション生活で隣人とトラブルになった場合、どう対処するべきなのでしょうか。トラブルになりがちな事例と対処法、回避するためにできることなどをご紹介します。
目次
具体的なトラブルの事例
多くの世帯が暮らすマンションでは、些細なことが大きなトラブルの原因になる可能性もあるため注意しましょう。
騒音、振動
マンションの管理会社にもっとも多く寄せられている苦情は、騒音に関するものだといいます。大音量で音楽の再生や楽器を演奏する音、DIY中の電動工具の音、大声での会話や喧嘩の声などが挙げられます。そのほかにも、ドアを閉める音やトイレの水を流す音、携帯電話が床で振動する音などの生活音に対しても苦情が起こるようです。また、子どもが走り回ったり飛び跳ねたりする音や赤ちゃんの泣き声、子どもを叱る親の声など、子どもに関する音を巡ってのトラブルも少なくありません。音を出している側が思っている以上に周りに響いていたり、同じ音量でも人によって不快に感じる度合いが違ったりするため、解決が難しいトラブルといえます。
駐車マナー
駐車マナーに関するトラブルも多いようです。短時間であれば許容できることでも、頻繁に同じようなマナー違反をしているとトラブルに発展してしまうでしょう。また、バイクをふかす音やエンジン音など、騒音に関する苦情も少なくありません。音に関しては人によって許容できる範囲が違うため、住人の価値観によってはトラブルの原因になります。
ゴミ出しマナー
自治体やマンションによってゴミ出しのルールは違います。ゴミを出す場所や曜日、分別方法などを守らないことがトラブルの原因になることも多いようです。引っ越して来たらその土地やマンションのゴミ出しルールをしっかり確認し、従いましょう。ゴミには個人情報や私生活情報など、たくさんプライバシーが含まれています。違反したゴミから違反者を特定することはできるかもしれませんが、それを巡ってプライバシーの侵害という新たなトラブルにつながるケースもあるため注意が必要です。
共用部分の占領
廊下や玄関前、エレベーターなど共用スペースの私用化を巡ってのトラブルも数多くあります。たとえ自宅の玄関前であっても、ほかの住民が通る共用スペースです。私物を置くなどしてほかの住民の迷惑になるような行為は、トラブルの原因になってしまう可能性があります。段ボールや新聞紙、ゴミなどを廊下に放置したり、自転車を駐輪場ではなく玄関前に駐輪したりする行為はやめましょう。
ペットの飼育
ペット可能なマンションで、マナーを巡ってトラブルになることも多いようです。ペット可能なマンションだとしても、住人全員が動物好きでペットを飼っているとは限りません。鳴き声や糞尿のにおいなど、人によっては不快に感じてしまうこともあるため、配慮が必要です。また、ペット飼育の一般的なルールのほかにも、マンション独自のルールが設けられている場合があります。共用部分での放し飼い禁止やエレベーター内では抱きかかえるなど、ペットが苦手な人に配慮したルールも多いためしっかり守りましょう。
喫煙
タバコは、吸う人と吸わない人で嫌悪感や認識に大きな違いがあるため、トラブルになるケースが多いといえます。吸い殻や灰をベランダから捨てたり共用スペースで喫煙してその場に捨てたり、明らかなマナー違反行為も見られます。部屋の中で吸えないからとベランダで喫煙していても、煙が近隣の部屋の窓から流れ込めば苦情の原因になるでしょう。しかし、ベランダの喫煙に関してはマンションの管理規約で定められていない場合も多いため、解決が難しいトラブルのひとつといえます。
マンショントラブルの対処法
万が一マンショントラブルに巻き込まれてしまった場合、直談判で解決を目指す人もいるかもしれません。しかし、相手によっては逆上されて喧嘩などのトラブルに発展してしまったり、逆恨みされて事件や裁判沙汰になってしまったりする可能性もあります。また、クレームがきっかけで近隣住民との関係が気まずくなってしまうのも、今後の生活を考えると避けたいところでしょう。
トラブルの対処法として最初にすべきことは、管理会社や自治体に相談することです。管理会社は、直接本人に注意通達を送ったり電話連絡をしたり、こちらの名前を伏せて対処をしてくれます。しかし、管理会社によっては、住民間のトラブルには一切介入しないと規約に記している場合もあるようですから、確認してみましょう。また、各自治体には、隣人・近隣トラブルの相談に乗ってくれる窓口があります。ただし、自治体は相談に対する助言をくれるだけで、直接間に入って対処してくれるわけではありません。法的な視点から助言をもらえることもあるため、客観的意見が欲しい場合は相談してみましょう。
それでも改善しない場合は、警察や弁護士に相談して法的な措置を行ってもらうほかありません。
トラブルを回避するためにできること
マンショントラブルを回避するためには、いくつかできることがあります。快適なマンション生活を送るためにも、ぜひ参考にしてみて下さい。
引っ越し前にチェックすべき点
ゴミ捨て場や駐輪場などの共用スペースがルールに沿って使われているかを見てみましょう。共用スペースには、そのマンションのモラルが現れます。現時点でトラブルになりそうな部分があれば、避けたほうが無難かもしれません。
また、自分と既存の住民の家族構成や生活スタイルに大きな違いがある場合もトラブルになりやすいといえます。購入前に、上下左右の部屋にどんな人が住んでいるのかを確認しておくと良いでしょう。
引っ越しの際にあいさつをする
引っ越し作業は大きな音をたてたり一次的に共用スペースを使用したりするため、できれば引っ越し前にあいさつを済ませておくことが理想的です。人間は、得体の知れない相手に警戒心や反発心を抱いてしまうものです。あいさつをして家族構成などを周知しておくことで、相手は警戒心を解いてくれたり、物音に対する許容範囲を広げてくれたりするでしょう。
自分がトラブルの原因にならない
マンショントラブルの多くは、問題を起こしている側に加害者意識がない場合が多いといいます。自分が思っている以上に音が響いていたり、自分では気にならないことが迷惑に思われていたりするかもしれません。共用スペースの使用ルールはしっかり守り、時間帯を考えて行動するなど、自分がトラブルの原因を作ってしまわない様に気をつけましょう。
一般的に、電車や車の走行音や工事現場などが発する「大きな騒音」よりも、足音や笑い声など、万人が迷惑だと感じるとはいい難い「小さな騒音」のほうがトラブルの原因になりやすいといいます。近所づきあいに関心や必要性を感じない世帯が増えており、付き合いが希薄であるほど近隣の生活音や行動に許容できる範囲が狭くなってしまうことも一因でしょう。
トラブルを解決しようとして、新たなトラブルに発展してしまっては本末転倒です。リスク回避のためにも当事者同士で解決しようとせず、管理会社などの第三者に間に入ってもらいましょう。トラブルの大小にかかわらずトラブルに巻き込まれたら、まずは管理会社へ連絡してみて下さい。
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