社会人基礎力とは
更新日:2023.03.15ビジネス豆知識多様な働き方が認められる時代になりましたが、どんな仕事でも応用していくことのできる基礎的な力が必要です。言い方を変えれば最低限持っていたほうが良い基礎力ということです。必要な社会人基礎力は経済産業省が提唱しています。社会人基礎力はすぐに身に付けられるものではありません。では、どのような力を身に付ければ良いのでしょうか。今回は社会人基礎力について紹介します。
目次
「社会人基礎力」
経済産業省が2006年に提唱した「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていく為に必要な基礎的な力」で「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力と12の能力要素で構成されています。近年、見直され現在は「人生100年時代の社会人基礎力」として新たに定義されました。
新たな3つの視点が重要な要素として追加されています。3つの視点とは、何を学ぶか、どのように学ぶか、どう活躍するか。キャリアを切り開いていく上で必要なのは、バランスを意識しながら学習し、リフレクションをして自分の状況を常に認識することです。グローバル化が進み多様な人材と協力することが必要な時代でもあります。どのような環境に置かれても臨機応変に対応して自分が持っている知識やスキルをきっちりと発揮するために必要な力が社会人基礎力です。
社会人基礎力が必要な理由
企業の変化
IT化の推進によって単純な作業は機械が自動でやってくれるようになりました。そのおかげで、若手社員にも最初から難易度の高い仕事をこなすことが求められるようになってきました。以前は終身雇用、年功序列といった日本では一般的だった制度がありましたが現在は少なくなってきています。その影響もあり社会人基礎力を持った即戦力と言われる人材を企業が求めています。
転職できる時代
少し前までは転職というとネガティブなイメージがありましたが現在はそうではなくなってきています。もちろん一つの企業で一つの仕事を極めるのは素晴らしいことです。独立を目指しているという理由やキャリアアップのために転職をする人もいます。
急激に変化する時代の流れで転職をしなければいけないこともあります。転職は悪いことではありません。転職をすることによってたくさんのスキルを身に付けることが可能です。たくさんの知識やスキルは必要ですが、転職の際にも求められるのはやはり社会人基礎力です。
就活者とのミスマッチを防ぐ
企業が求めている能力と就活者が必要だと感じている能力にミスマッチが発生しています。社会に出て活躍するために必要だと感じている能力が違うのです。就活者は企業が求めている能力を高める必要があります。その方が企業に入ってすぐに活躍することができます。社会人基礎力はその為の指針になります。
社会人基礎力の3つの能力と12の能力要素
前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力全てが上手くいく方が良いと思う人はいるかもしれません。その方が楽で良いですが、失敗してこそ学ぶことがたくさんあります。社会人として活躍するためには、失敗を恐れずに行動すること。例え失敗したとしても、もう一度立ち上がり、粘り強く前を向いて頑張っていける力のことです。
主体性:物事に進んで取り組む力
働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
実行力:目的を設定し確実に行動する力
考え抜く力(シンキング)
疑問を持ち考え抜く力
仕事に対して常に問題意識を持って取り組むことが大切です。仕事で大きな結果や成果を出すためには、課題を発見したり問題解決をしたりするために考え抜く力が必要です。
課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
創造力:新しい価値を生み出す力
チームで働く力(チームワーク)
多様な人々と共に、目標に向けて協力する力
仕事は一人でしているものではありません。たくさんの人に支えられて自分の仕事ができています。
周りの人々と協力するからこそ、大きな仕事もこなしていけます。そのためにはチームワークが大切です。時にはチームに合わせた働き方が求められることもあります。
発信力:自分の意見を分かりやすく伝える力
傾聴力:相手の意見を丁寧に聞く力
柔軟性:意見の違いや相手の立場を理解する力
情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
規律性:社会のルールや人との約束を守る力
ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
「人生100年時代の社会人基礎力」に追加された3つの視点
何を学ぶか
学び続ける力、「OS」と「アプリ」、マインドセットとキャリアオーナーシップ
学び続けることを学ぶことです。変わりゆく時代に合わせて自分の経験やスキルを常に磨き続けることが求められています。自分の強みや弱みを理解するためにも、考え抜く力が重要視されています。
どのように学ぶか
統合、リフレクションと体験・実践、多様な能力を組み合わせる
様々な経験や体験をすることにより自分の視野が広がります。そうすることによって多様な人材とも上手くやっていくことが容易になってきます。自分の体験や経験と多様な人の体験や経験を組み合わせていくこと。多様な人と一緒に取り組んでいくには、チームワーク力が重要視されています。
どう活躍するか
自己実現や社会貢献に向けて、企業内外で主体的にキャリアを切りひらいていく
自分の能力を発揮できる場所を見つけること、社内で自分ができることをしっかりと精一杯こなすこと。自分が活躍できる場所を見つけることが大切です。そのためには前に踏み出す力が重要視されています。
社会人基礎力について紹介しました。どの能力もすぐには身に付けることは出来ないかもしれません。
ですが社会に出て活躍するためには必要な力で有ることは間違いありません。全てを完璧にするよりもできることから少しずつ学んでいくことをオススメします。
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